Related Artist Elvis Persley by TOSHI


 本 名  Elvis Aaron Presley
 出生地  ミシシッピー州イースト・テュぺロ
 誕生日  1935年 1月 8日生 (山羊座)
 血液型  O型

Elvis Presley は、1954年7月にメンフィスのインディー・レーベル「SUN RECORDS」から、"That's All Right / Blue Moon of Kentucky"でデビューしました。同レーベルでローカル・ヒットを何曲か出した後、56年にRCAビクターに移籍"Heartbreak Hotel"で初の全米No.1を獲得し、それ以降も次々とヒット曲を生み出し、世界中のティーンエイジャーたちから絶大な人気を得ました。

Elvisを表すのによく使われるのは「黒人のように歌える白人シンガー」という言葉です。その当時、黒人の音楽(特にR&B)は、存在自体が白人にとってはタブーでした。ですから、その「ブラック・フィーリング」を歌える白人の存在などというものは考えられないことだったようです。そんな時代にElvis は、人種や肌の色など一切関係なしに、彼の魂を揺さぶる音楽のみを自分の体で再構築してみせた、限りなく自由な心を持っていたシンガーでした。

セクシーで、情熱的で、とてもエモーショナルなR&Bを自分のものとして表現できる白人の出現は、それまでの価値観を根底からくつがえす程の衝撃を与えました。歌詞やコメントの中に「ピー」が入るミュージシャンは沢山いますが、そういう意味でElvisは「存在自体がピー」と思われた初めての人物かもしれません。

一度耳にしたら忘れることのできない彼の声と唱法、そして左足を常に震わせながら歌う姿(当時の常識では考えられなかったセクシーなパフォーマンス)は、新しい歴史の始まりを具現化したものでした。実際にこの頃の映像をみると、息を飲む程の魅力にあふれたElvisがそこに存在しています。

しかし、58年3月に徴兵され60年に除隊してからはライヴを行うことはなくなり、映画出演をメインにした活動に移行し、「怒れる若者」から「より大人のシンガー」へと変化していってしまいました。
Tom Pettyが撮影現場を見たのは、1962年に公開された映画「Follow That Dream (夢の渚)」のものでした。この頃は既に「青春スター(死語ですね)」となっていたElvisの姿が、Tom Petty少年の目にどう写ったのかわ分かりませんが、それを境にRock'n'Rollのとりこになり、レコードを繰り返し聴くようになったと語っています(『Playback』付属ブックレット P.8参照)。

Tom PettyがElvisから受けた影響は(憶測の域をでませんが)、音楽のスタイルではなく様々な制約や垣根を打ち破って、魂を自由にするというSpiritsを継承しているという点ではないでしょうか。「お前にも何かやれるんだ」というメッセージを彼から受け取ったのかもしれません。それとRock'n'Rollの持つ魅力以上の「魔力」を、Elvisから感じ取ったんだと思います。

Rock'n'Rollの神様に深く愛されたElvisは、最愛の母と双児の兄(死産でした)の元へ旅立ちました。1977年8月16日... Tom PettyはL.A.の自宅でその悲しい知らせを聞いたそうです(『Playback』付属ブックレットP.42参照)。
もし、「人間 Elvis Presley」に興味を持たれた方がいらっしゃったら、是非この本を読んでみて下さい。

「エルヴィス・プレスリー 世界を変えた男」 東理夫
文春新書、1999年 文芸春秋社刊 (ISBN4-16-660029-X)
680円(税別)

ここでは触れることのできなかったElvisの幼年時代、さらに溯って彼の父母の若かりし頃の話までが描かれています。勿論50年代の活躍もしっかりと押さえられていますが、音楽に対する造詣がとても深い著者が、決してオタクになることなく、分かりやすい文章で「人間 Elvis Presley」を解説してくれます。
 [ お勧めアルバム ]
あえて50年代にこだわって、『Elvis Presley (邦題:エルヴィス・プレスリー登場!)』 [1956、BVCM-31022] をお勧めします。

天才と時代が見事にリンクした瞬間の音が、これでもかという位に詰まっています。"Blue Suede Shoes" "I Got A Woman" "Tutti Frutti" などの完成度の高さは驚きです。「天性の声とリズム感」をぜひ体験してみて下さい。
後年を予感させる"Blue Moon"の様な曲も若干収められていますが、ここに存在するのはまぎれもなく「ロック」の姿です。SUN RECORDS時代のものもお勧めですが、入手しやすさから言ってこの辺りが良いのではないでしょうか。
 [ TP&HBによるカヴァー ]
TP&HBがElvisをカバーしたのは意外に少なくて、
『Playback』に収録された、1. "Wooden Heart (邦題:さらばふるさと)"、 2. "Baby Let's Play House"と
ライヴで取り上げられた、3. "Treat Me Nice (邦題:やさしくしてね)"、くらいでしょうか。

1 は、映画「G.I. Blues (邦題:GIブルース)」のサントラに収録、2 はSUN RECORDS時代の録音です。この頃の代表曲と言って良い程、Elvisもバックの演奏も輝いています。
3 は、97年のFillmore 20night Concertsで6晩にわたって演奏されていますが(余談ですがこの時のライヴは正式な形で発表してもらいたいですね)、57年の映画「Jailhouse Rock (邦題:監獄ロック)」のために書かれた曲です。
入手しやすいのは3で、『エルヴィスのゴールデン・レコード第1集』[BVCM-37086]に収録されています。一度聴いてみてはいかがでしょうか。