Related Artist Roger McGuinn * The founder of the Byrds


James Joseph McGuinnV 1942年7月13日 シカゴ生まれ
* 元々、Jim McGuinn という名前だったのが、1967年頃にインドネシアの宗教サバトの影響から、Roger McGuinn に改名(Rのつく名前と言われて「Roger (トランシーバーでOKのサイン)」が良いと決めたとか…)。その後、元の Jim に戻しているのですが、既に Roger という名前が広まっていて、そのままになっているようです。
シカゴ、ニューヨークなどでフォーク・ミュージシャンとして活動していたJim (Roger) McGuinnは、1964年、L.A.のトルバドゥールでGene Clark、David Closbyと知り合います。意気投合した3人は、Jet Setというバンドを結成し、これが後にThe Byrdsへと発展していきました。1965年にレコード・デビューしたThe Byrdsは、Bob Dylanの"Mr. Tambourine Man"で一躍、アメリカン・ロック・シーンのトップに踊り出ます。

ご存知のように、Rogerの奏でる12弦 Rickenbackerのサウンドは、The Byrds のトレードマークとなりました。メンバー・チェンジの激しかった Byrds において、Roger は唯一オリジナル・メンバーとして最後までバンドに在籍し、そのサウンドと名前を支え続けました。ある意味では、彼自身が Byrds そのものとも言えるでしょうし、後に「the Founder of the Byrds」と称されるのも肯けます。

1972年のByrds解散後、ソロ活動を開始したRogerは、1970年代に4枚のソロ・アルバムを発表し、75年にはBob Dylanの「Rolling Thunder Revue Tour」に参加するなど、精力的な活動をしています。その後、Gene Clark、Chris Hillman とのコラボレーションでライヴやレコーディングを行ったり、ソロで主にアコースティックによるライヴ・ツアーを行ったりしています。1980年代末には David Crosby、Chris Hillman らと「再結成」Byrdsとしてのステージで話題を呼びました。

1991年、TP&HBのバックアップもあって、Rogerは久々のソロ・アルバム『Back From Rio』を発表します。この頃より、 Byrds に対する再評価の気運も高まり、Roger 自身は「the Founder of the Byrds」として、Byrds の遺産を引継ぎ、それを現在に伝えるような存在となってきました。その後も、アコースティック・ギターと Rickenbacker を手に、Roger 自身の自伝(self biography)ともいえるような内容のライヴを続けています。

1976年、TP&HBのファースト・アルバムに収録された"American Girl"を聞いたRogerが、それを自分の演奏した曲と勘違いしたという話は有名(ただし Rogerによると、これはジョークらしい)。この曲を気に入ったRoger は、まだ無名であった Tom の"American Girl"を自分のアルバム『Thunderbyrds』で取り上げます。

これをきっかけに意気投合した彼らの交流は、その後もずっと続き現在に至ります。お互いに家族のような付き合いという Tom と Roger は、常に親密な関係を保ってきました。当然ながら、ライヴやレコーディングでの共演も数多くあります。

1987年の Bob Dylan with TP&HB のヨーロッパ・ツアーには、Roger McGuinn も同行していました。この時は Roger がオープニングを務め、続いて TP&HB が加わって、両者による演奏(多くはByrdsナンバー)がなされました。また、このツアーの際に Roger とTPの共作で作られたのが "King Of The Hill"で、これは1991年発表のRogerのアルバム『Back From Rio』に収録されています。アルバムは Roger にとって約10年ぶりのものでしたが、Tom をはじめ Heartbreaker たちの全面的なバック・アップもあって素晴らしい作品となり、改めてその健在ぶりをアピールしました。

それ以外にも、TP&HB のツアー等での共演は度々実現しています。1992年の「Bob Fest」での共演もとても印象的なものでした。TP&HB のステージの直後に Roger が登場するのですが、TPが「I'll introduce to you an old friend of mine, the founder of the Byrds, Mr. Roger McGuinn!」と紹介し、"Mr. Tambourine Man"の演奏でRogerを完璧にサポート。TP&HB の面々は終始ニコニコ楽しそうでした。

敬愛する Byrds のメンバーと共演できるということは、TP そして HB 達にとっても至上の喜びに違いありません。楽しそうに Byrds ナンバー演奏する TP 達を見ていると、それは良く分かります。そんな時、Roger McGuinn と TP&HB の間には、時間を超えた何かが存在しているようにすら感じてしまいます。