SWINGIN' Guitar Boogie Shuffle live in Las Vegas update: 2001. 8. 4
live in NY&Boston live in NY&NJ

 Jun 1 & 2, 2001 ;  The Joint - Las Vegas by TOSHI
ステージでTPとMikeは、2日間でのべ19本のギターを使いました。その中には以前から馴染み深い物もあれば、今回のステージで初めて目にした物もありました。TPとMikeのギターについては関心のある方も多いと思いますので、私の分かった範囲以内でレポートさせて戴こうかなと思います。なにせ専門家ではないので、事実誤認している場合も多々あるかもしれませんがお許し下さい。なお、画像は市販のビデオから本人達の物を掲載してあります(それ以外の写真は同じ形と思われる物です)。

- レポートの前に雑感を −
TPのギターは舞台右手奥にラックがあり、そこに並べられていました。アンプはいつも通り「VOX Super Beatle」「VOX AC-30」「Fender Bassman」等が並べられていました。ピックは2人ともティアドロップ形の白で、Mikeはスライドをプレイする時にメタル製のバーを使っていました。ストラップに関してはTPもMikeも革製のみでした。TPのRickenbackerには全てRickenbackerのストラップが付けられていたように見えました。



 TP's Guitars
 Gibson Firebird
カラー サンバースト
使用曲 Runnin' Down A Dream、Around&Around (6/2)
特 徴 クリアでトレブリィな音色を持つ、最近のTPお気に入りのギターです。
チェック おそらくオリジナルの1964〜65年製のものでしょう。ピックアップカバーに金色のメッキが残っていました。ピックガードの「鳥」のイラストは体が青で羽が赤の2色でした。大きなキズもなく状態も良さそうでした。トレモロはバーが取り払われていました。これを持つTPは格好良いです。
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video: High Grass Dogs (以下 HGD) - Jammin'Me/ Runnin' Down A Dream
 Guild G-312 (12strings)
カラー ブラウン (というかローズウッドですね)
使用曲 I Won't Back Down、Learning To Fly、The Waiting (6/1)
特 徴 Bob Dylan 30th AnniversaryでTPが持っていた12弦です。ビデオ『Take The Highway』でも活躍していました。Guild特有の太めの音がでます。
チェック G-312というのは、私の勝手な推測です。弦を押さえるエンドピンのうち4弦の副弦のエンドピンだけが黒でした(他は白)。おそらく無くしてしまったので代わりの物を使っているのでしょうが、細かい事は気にしないんですかね。
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video: Take The Highway (以下 TTH) - I Won't Back Down/ Here Comes My Girl など
 Torucaster
カラー ブロンド
使用曲 Mary Jane's Last Dance、Here Comes My Girl、Even The Losers、It's Good To Be King、Boom Boom、Little Red Rooster
6/1 - Heart Of Stone、Green Onions、Call Me The Breeze、Lonely Weekends
6/2 - Billy The Kid、Mona、Knockin' On Heaven's Door
特 徴 日本人ギタービルダーの入戸野徹さんが手がけたギター。50年代の Telecasterをモデルにしながらも、使いやすさを追及した作りです。
チェック ヘッドに緑色の丸にNの文字。おそらく入戸野さんの頭文字なのではないでしょうか。ヘッド裏も書き込みがありましたが、おそらくCarl Perkinsのサインだと思います。ボディに3つ程塗装の剥がれていた場所がありました。花のシールの色も鮮やかで、しかもギターに馴染んでいました。音はとても太く、かつ伸びやかでTPのメインギターとしての風格が漂っていましたね。
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HGD - Breakdown/ Mary Jane's Last Danceなど
 Gibson ES335TD
カラー ワインレッド
使用曲 Breakdown、Refugee
特 徴 60年代にはブルース系、70年代後半から80年代にかけてはフュージョン系のギタリストが好んで使っていたギターです。
チェック これは1960年代後半製ではないでしょうか。ほとんどコード・カッティングにしか使われていませんでしたが、Gibsonらしい太い音をだしていました。おそらく、ほとんどオリジナルの状態ではないかと思える位キレイなギターでした。
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HGD - Swingin'
 Gibson J-200
カラー ナチュラル
使用曲 Time To Move On、You Don't Know How It Feels
6/2 - Guitar Boogie Shuffle、Lucile
特 徴 「キング・オブ・フラットトップ・ギター」と呼ばれるのに相応しいサウンドとルックスを兼ね備えたギターです。TPのアイドルElvis Presleyが生涯愛したギターでもあります。
チェック サウンドホールはふさいであり、ピックアップが内臓されていました。ピックガードのフラワーモチーフの柄やブリッジの形から推測すると50年代後半のモデルのようですが、これも奇麗なギターでしたね。それに生音が GOOD!
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HGD - Walls / Room At The Topなど
 Rickenbacker 1997
カラー ファイヤーグロー (朱色のサンバースト)
使用曲 Free Fallin'、Don't Come Around Here No More (6/2)
特 徴 ビデオ『Take The Highway』のジャケットに写っているのが、コレです。
チェック このギターにアームはありません(本来「1997」は335Sのことなのでアーム付きなのです)。色の退色具合から推測するに、たぶんオールドだと思いますが、ゴールドのピックガードは、このタイプのギターには取り付けられていなかったはずです。驚いたことにTPのサイン(Signature Modelのサインと同じ印刷のようでした)もあったので、これだけは新しく作られたものではないでしょうか。ミキサーコントロールのところに赤い印がありました (短くて細長いテープの様なものが貼ってありました)。
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TTH、HGD - Free Fallin'
 Rickenbacker 660-12TP Signature Model
カラー ファイヤーグロー (朱色のサンバースト)
使用曲 American Girl、Alright For Now (6/1)
特 徴 1991年に全世界で1000本限定で発売されたTPモデルの12弦ギターです。
チェック ステージでこれを持つ姿を見たのは今回が初めてです。実は大発見がありまして、このギターの弦の張り方が通常のRickenbackerの12弦とは逆になっていました。オフィシャルサイトでの写真もそういう風になっていたので「まさか」と思って目を皿のようにして見たのですが、2日間とも確認したので間違いありません。長い間の疑問が一気に解消しました。どうりで普通にコピーしても同じ音にならなかった訳です(この件に関しては、また別の機会にでも)。
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今までステージで使用されたことは(たぶん)ありません
 Gibson Firebird (Non Reverse)
カラー サンバースト
使用曲 Too Much Ain't Enough
特 徴 前出のFirebirdとシェイプが逆のタイプ。そんなに人気のあるギターではありませんが、音は良いです。
チェック ブリッジとトレモロユニットが取り払われてストップテールピースに変更されていました(ボディには前の部品の跡がクッキリと残っていました)。 TPが持つのは初めて見ましたが、他でもなかなか目にすることがありません(9 9年のツアー写真で見たような覚えもあるのですが、定かではありません)。
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映像はたぶん無いと思います
 Fender Telecaster
カラー ブロンド
使用曲 You Wreck Me
特 徴 TPが娘さん(長女のAdriaの方らしいです)からX'masにプレゼントされたというのが最大の特徴でしょう。インタビューで1957年製のものだと語っています。
チェック 「Torucaster」よりはパワーが落ちますが、状態の良さそうなギターでした。ジャリジャリした気持ちの良い音をだしていましたが、こういう物をプレゼントするなんて、彼女たちは案外コレクターかもしれませんね(笑)。
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HGD - You Wreck Me
 Fender Stratocaster
カラー ホワイト
使用曲 Billy The Kid (6/1)
特 徴 メイプルネック
チェック おそらく50年代の物ではないでしょうか。TPよりもScottが使うことが多かったギターなので、そんなに覚えていません(ゴメンナサイ)。
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映像はたぶん無いと思います



 Mike Campbell's Guitars
 Gibson Firebird
カラー サンバースト
使用曲 Runnin' Down A Dream、I Won't Back Down、Breakdown、Billy The Kid、Refugee
6/1 - Heart Of Stone、Mary Jane's Last Dance
6/2 - Around&Around、Little Red Rooster、You Wreck Me
特 徴 クリアでトレブリィな音色を持つ、最近のお気に入りのギターです。
チェック こちらの「鳥」のイラストは赤一色。トグルスィッチのプレートは黒の大きなタイプに変更してありました。TPのものよりはキズが多かったような気がします。
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H - Jammin' Me/ Runnin' Down A Dream
 Fender Broadcaster
カラー バタースコッチ・ブロンド (というか茶色ですね)
使用曲 Here Comes My Girl、Even The Losers、Lonely Weekends (6/1)
特 徴 Mikeのギターといえばコレでしょう(って、説明になってませんが)。 1975年に600ドルで購入して以来、ず〜っと使い続けています。
チェック 古いものなので経年変化による劣化部分はかなりありましたが、メンテナンスも行き届いているようで最高の音をだしていました。ただ、少々気になる事が...... ヘッドには確かに「Broadcaster」の文字がありましたがストリングスガイドの位置(ナットに近い)と形(丸ではなく四角)が60年代の物と同じだったのです(写真では分かりづらいですが)。変わったギターが好きな Mikeのことですから、似合っているといえばそれまでなんですが。本当にヘンなギターです。また疑問が増えてしまった(笑)。
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H - Broadcaster/ Listen To Her Heart/ You Don't Know How It Feels
Rickenbacker 355JL (Custom)
カラー ジェットグロー (単なる黒です)
使用曲 American Girl、Alright For Now (6/1)、Don't Come Around Here No More (6/2)
特 徴 John LennonがBeatles時代に使っていたRickenbacker325のロングスケールをモデルに作られたギターです。Mikeは『Take The Highway』の中で7 〜8割近くの曲を、このギターでプレイしています。
チェック 外見は355JLと同じですが、ピックアップを2つに減らし、リアピックアップをパワーの大きい物に変えてあり、よりソロを弾きやすいように改造してあります。ピックガード類も特注のゴールドにしてありますし、ボリュームノブもキャッツアイ (猫の目のような菱形なのでこう呼ばれています)に変えてあります。Rickenbackerらしくない音になっているといえばそうなんですが、Mikeは10年以上も愛用しています。元々は1989年にRickenbacker社がTPのためにギターを制作した際に一緒に制作した物らしいです。
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T - Kings Highway/ Psycotic Reactionなど
 New Guitar
カラー ホワイト
使用曲 You Don't Know How It Feels、Boom Boom、Time To Move On
6/1 - Green Onions、Call Me The Breeze、Little Red Rooster、The Waiting
6/2 - Mary Jane's Last Dance、Mona、Lucile
特 徴 メイプルネック、4ピックアップ
チェック これは正体不明の(おそらく)カスタムギターです。外見は Rickenbackerに似ていますが、ピックアップは4つ搭載されています。ボリューム系のツマミはあるのですが、セレクターが見当たらないので、どこ(or何) で切り替えているのかさっぱり分かりませんでした。音は、そんなに個性的なものではありませんでしたが、他のギターにも似ていません。何というか...... 持ち主同様変わったギターです(笑)。今にして思えば写真を撮影してこなかったのがとても悔やまれてなりません。
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映像は無いと思います
 Guild Thunderbird S-200
カラー サンバースト
使用曲 Knockin' On Heaven's Door (6/2)
特 徴 Guildの最初のソリッド・ギター。スタンドが内臓されている変わり種。
チェック このギターはLovin' SpoonfulのZal Yanovskyの愛器として知られています(というか彼とMuddy Waters以外がコレ使っているのを見たことがありません)。音の方は低音が豊かですが、全体的にはオーソドックスです。90 年代中盤辺りから使われているのでMikeのお気に入りの1本なのかもしれませんね(写真は同じ形の物です)。
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映像はたぶん無いと思います
 Mosrite The Ventures Model
カラー パールホワイト (ちょっと光る感じの白)
使用曲 Guitar Boogie Shuffle (6/2)
特 徴 このギター=The Venturesといっても過言ではありません。
チェック このギターというよりも、このギターを抱えたMikeの嬉しそうな顔が忘れられません。The Venturesというロゴが大きかったので64年製の物だと思います。大きなキズも見当たりませんでしたし、音も抜群だったので、さぞや高い値段で買ったのではないかと要らぬ心配をしてしまいました。
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映像はたぶん無いと思います
 Gibson Flying V
カラー ナチュラル (コリーナウッド)
使用曲 Too Much Ain't Enough (6/2 : 途中より〜ES335TDにスィッチ)
特 徴 名前の通りV字型ボディシェイプ。
チェック 『High Grass Dogs』でTPが持っていたのと同じギターだと思います("Mona"ほか)。フレットは分かりませんが、それ以外のパーツはオリジナルのままのように見えたので、とても驚きました。何だか「お金」の話が続いて恥ずかしいですが、一体いくらしたのだろう(笑)。豪快に弾きまくるMikeを見て『あっ、キズがつくぞ。もったいないな〜』と貧乏性の私はハラハラしていました。音の方は当然最高でした。
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H - Mona (TPが使用)など
 Ferrington Double Neck
カラー ワインレッド
使用曲 It's Good To Be King、Learning To Fly、Free Fallin' (6/2)
特 徴 12弦と6弦のダブルネック・ギター。
チェック これは、みなさんにもお馴染みのギターだと思います。91年に作られた時は下地の木目を活かした茶色だったのですが、いまではワインレッドに塗変えられています。ピックアップも以前はタイプの違う3つを搭載していましたが、カバーを見る限りでは全く同じ物3つに変えているようでした(写真は製作された頃のものです)。
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H - Mary Jane's Last Dance/ Free Fallin'
 Coral Electric Sitar
カラー 茶色
使用曲 Don't Come Around Here No More (6/2)
特 徴 (ヒンズー教徒にならずに) 簡単にシタールのような音がだせる
チェック 御存知のように"Don't Come Around Here No More"のためだけに用意しているギターです。レプリカではなく67年製のオリジナルでしたが、これも奇麗な状態でした。ブリッジ部分を調整して、シタールのような「ビヨ〜ン」という音をだすのですが、弾き方にもコツがいるそうです。でも、Mikeは普通のギター同様に簡単にこなしていました。このギターの持ち主はTPで、Dave Stewartがこれを使って"Don't Come Around Here No More"のイントロを弾いているそうです。
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映像は海賊盤でしかないと思います


以上でレポートは終わりです。「もっと詳しいことが知りたい」「もう少し分かりやすく教えて欲しい」「あの部分はどうなっていたの?」「ここが間違っているよ」などという方は管理人宛にメールをお寄せ下さい。是非、お待ちしております。それにしても、このギターたちを早く日本のステージで見たいものです。