SWINGIN' Live Report update: 2001. 6. 24


2001年 6月 1&2日 The Joint - Las Vegas
 1/f (f:ffrequency) すなわち快適な揺らぎ Jiro
− ただひたすら前書き −

またまた。またまた、おんぶに抱っこの旅である。さすがに旅行のノウハウは掴んだろうと想像されるであろうが、その成長はまるでない!(断言)

小さな小さなMayuさんへのおんぶだっこ、さぞ迷惑な事でしょう。申し訳ない!
昨年度Live絶ちをしていたToshiさん、おめでとうございます。髪型、僕の好きなジャイアントロボに似て来ましたね。容姿共にホッと致します。
揺ぎ無く平穏で怪しいaraさん、出会うたびに救われております。
Sammy、共にTomさんの誕生日書き込みに「僕はあなたの扇風機」と書いた頃より、互い今なお暴走を続け反面教師な役を演じて頂いている訳ですが、勉強になります。

ここで、予め同行者へ陳謝と感謝しておいて、さて、ライブレポート、レポート。
と、言いつつもこれがまた辛い。何が辛いかというと、頭の上を渦巻いていた(いやまだ渦巻いている)塊が言葉に直せないからだ。酔っ払いが語るには酒が必要であり、飲みつつ目前の方々へ、拳を振り回し語ればこの想いも(脅迫的かもしれんが)伝わろうが、いざ言葉に直すとなると、う〜〜ん。だが書き出していこう。 いや書かせて頂きます。
初っ端からの"Runnin' Down A Dream"だ。The Jointがそれ程大きくない事と密集した膨大なAMP類による為か、ギターはピリピリ皮膚を貫き、低音は下腹から、これでもかと捩じらせてくる。しかし、ほぼ毎回この曲から(当然リハはやるのだろうが)始めるにしても、バンドの一体感が無いと出せない様なぐいぐいとしたうねりを出してくるとは、本当にすごい。「おぉライブショウの始まりだ!」とその世界へとぐいぐい引きずり込まれ、 Mikeのギターソロでさらに煽られ、耳が割れんばかりの歓声と絶叫の渦の中にいる。「本当にLiveが始まったんだ!」と、再度実感させられる。

多少落ち着きを取り戻し全体を見回した後、さりげなく目が行くのがHowieだ。前のEchoツアーでの激やせより、あれから大丈夫なのかと顔色を窺う。窺うにも髭髭髭で見えないのだが:)、おぉ体の揺れが当社比1.2倍!これは、これは非常に心地よいぞ!

駄目だ、ここまでが、僕が初日として覚えている事なのだ。2日目はHowieのとりこになっていたのは覚えているのだが、それ以外の事は、初日も2日目もごっちゃごちゃになってしまった。頭の中をかき回されてしまったのだ。2日目昼食にトマトを食べた所為かもしれない。
Howieは不気味な位無表情、というよりホント髭でわからない。:)
Toshiさん曰く、encoreと挨拶の2回しか笑わなかった、との事。「宗旨変えしたのでは?」が共通の話題になったほどだ。でも、あの揺れをなんと表せようか。 "お酒の切れたランバージャック" "ちょっと小粋なバーバーリアン" "音に敏感に反応し揺れ動くコーラ缶"とでもいえようか、ひたすらビートの中心にいるのは彼Howie Epsteinだった!

ぃぃゃまてまて、Steve Ferroneおじちゃんの堅実なドラムを忘れちゃならぬ、この芯が太くシンプルなドラミングが相乗効果を醸し出している、PAやホールの関係もあろうが以前よりスネアの音が丸くなり、全体の中に溶け込んだ感じがした。と感じてたのもつかの間、"It's Good To Be King"と"Too Much Ain't Enough"での力強さはなんだ!とてもおじちゃんとは言えない程の勢いの良さ!

「もしかして同じ衣装何着も持ってるでしょう?」のBenmont Tenchは、軽やかさと荘厳な味をさらに引き立たせ際立たせておりました。 あまりにもシンプルなフレーズだけど心に残る音を置いていくんですよね、しみじみと。"It's Good To Be King"は素晴らしい。

Scott Thurstonが加える厚みと、Tomさんのエアギター中(失礼、パフォーマンス中)の重要なサポート。Howieと相性が良いんだろうな、丸く丸くギターを弾くのです。コーラスパートも空気を多く吐き出して、とどまらず広げており、Howie達と重なりあうと、美しいのです。今回、Harpは"You Don't Know How It Feels""Little Red Rooster"だけで、僕の好きな"Swingin'"はなく残念ではありましたが、素朴で、息が切れるギリギリまで音を伸ばしている姿が印象的でした。また、Mikeに隠れ細かなフレーズを弾いていた様なのですが、残念。聞き取れませんでした。

Mike、本人がやりたいと言っていたらしい"Too Much Ain't Enough"。「そいつじゃ上のフレット弾きにくいでしょ?」と感じるごついギター(詳細はToshiさんのレポートへ)をかき鳴らし、疾走感に酔いしれていたこの曲CDの数十倍かっこいいぃ!終わりそうで、なかなか終わらない楽しさよ!!"It's Good To Be King"などの長大な曲でのE-Bowのフレーズ、アルペジオ、構成上の補正など、決めるトコは決めて遊ぶトコは多いに遊んでいて、十二分に気持ちイイ!それにしてもギターの取っ替えひっかえ、うらやましい。記念に頂きたいのは僕だけじゃなかろう。

両手を斜め上に上げて、平行移動。そうスケート靴で止まる感じ。止まったら一言「Oh!People!」一同歓声!(うわぁ、伝わらないやコレ) 1曲が終わっても魅了され続けていたんだ..."Breakdown"の中盤、"You Don't Know How It Feels"の前半、"You Wreck Me"の盛り上がり、と、僕等を曲の一部として巻き込んでくれる。もう目が離せないし魅了され続けていて、Tomの手の中で僕等は踊っている。時々僕等のコーラスも最上のものに聞こえる。Liveだ。Showだ。LIVEなのだ。
2日目こぅ、Howieを見つづけたのだ。僕は。当然Live全てを楽しみつつだが、初日に心奪われてというもの「Howieをもっと知りたい!」との欲も出てきた訳だ。早くから並び、狭い空間の中で立ち続け、近場での紫副流煙も吸い込み(ちょっとラッキーな気分だが、しばらくすると疲れが増すし喉が渇くので、あまり嬉しくなかった。さらに洋服に染み付いた為、成田でお犬様2匹と遭遇した時はドキドキしました)。前の2列のお客も上背はあまり無く、Tomさんを見ながらHowieも見れる。Bestな訳だ。「全曲余さず見続けてやる!」との想いもつかの間、あっと驚くopeninngの"Around & Around"-"Running Down Dream"に揺れ動く皆の体が遮り、早くも途切れ途切れ。「んじゃぁMike先生には悪いがその間にでもしっかと見てやる!」となると、目の前の静かなおじさん、実は熱狂的なMikeファンで、Mikeのソロの度に蘇り、前から裏拳がビュンビュン飛んで来る。Mike先生側を見続けねば我が身が危ない、回避するので精一杯。「よっしゃぁLive後半皆疲れた頃こそ!じっくりと」横にいた同行者のSammyが何時の間にか僕の右前にいて、あー見えん:)

よって部分的にしか見えませんでしたが(言い訳というよりネタだなコレは)、Jazzbassタイプで、ピックガードが茶いろのやつ(年式不明)、弦はフラット弦を用い丸く太くを強調。"Here Comes My Girl""Even The Loosers"等ちょいと古めの曲やドライブ感あふれる曲はピックを用い、アタックを強くし、音の余波が重なり続けてうねりを醸し出していた。他は全て親指が基本。"Mary Jane's Last Dance"や"You don't know How it Feels"など、3拍目には、上から叩きつける感じで(いや、本当に叩いているのかも?)リズムキープをしており、右手が常にPick Upそばに居つづけず、体の揺れと一体となっている。「踊っている」というよりは、「揺らめいている」との表現が近しいみたいだ。Pick Upそばに居つづけてる場合も2・3曲あったが、この時はお兄さん指とお姉さん指で吸いかけのタバコを挟んで弾いていた。:)

PAとの打ち合わせもあろうが、ボリュームはいじらず、指のみで音量・音圧を表現しており、"It's Good to Be King"の中盤から後半なんかもぅ、それは素晴らしい!曲を通して流れつづけているうねりを損なわずに、全体を掌握しつつ強弱をつけ、次第次第に高みへと運んでいく。MikeとBenmontのおりなすフレーズの美しさもさる事ながら、僕は彼が掴みつづけているビートに浸っていた。心地良い波、というか煙が燻らされ広がっていく様な中に漂っていた。凄いぞHowie!「揺らぎ男、Mr. 1/f」

さらにはだ、あのコーラス!ご承知の通り、Tomとのハーモニーは絶品なのである。ちょっと考えてみた。 Tom独特の声(山羊声とも人が言う。失礼)にハマルのが如何に難しかろうかと。御大Bob Dylanとの"Like A Rollin'g Stone"は、波形の頂点と頂点が重なる不思議な素晴らしさを感じたが、あのHowieも目指すべきはソコなのであろうか?何時からパート別けしたのかは知りませんが、"Mary Jane's Last Dance"の曲中の「Keep movin' on」がHowieのパートになっており、Dylanばりの鼻声(orいがら声)で歌っていた。

でも、これで全曲通していくことはなく、Scottと共に、広がっていくコーラスは健在で、それが遺憾なく発揮された曲に"Time to Move on"があった。リズム/フレーズ外すことなく、[唄]というより[調べ]の様に感じる程のTomとHowieとの重なりは、何モノもじゃませず引っかからずにすんなり染みとおってくるのです。日常、小さな部屋のちっちゃなラジカセで聴いており、小さく前ならえな気分しか感じられなかったのですが、この曲、広いところと大きい音が合う。本当に包み込まれてくる気分を味わえました。
読んで頂きまして、「なんじゃこりゃ?レポートなの?」って感じでしょう。「表現力・文章力の欠如!」「ボケ?!」「怠惰」その通りなのですが、Liveに食べられちゃったのです。カキ氷食べて起きるあのツーーンとした感じとその幸福感が言葉に直せにくい様に、1曲・1曲よりはLive全体に酔いしれてしまう体質に成っていったのかもしれません。「これじゃまずい、このまではいけない」と感じつつも抗えません。心地よいのです。幸福なのです。また見たくなるのです。何度でも見たくなるのです。早く来てくれる事を祈っております。
Las Vegas Report - top