SWINGIN' Live Report Guitar Boogie Shuffle update: 2005. 7. 24


Live Report from the EAST Coast Two Gunslingers by TOSHI
2005. 6. 21 & 6. 22  Tommy Hilfiger at Jones Beach Theater (Wantagh, NY) PNC Bank Arts Center (Holmdel, NJ)
ツアー毎に使用楽器を大幅に変更しているTPとMike。「どんなギターを使うんだろう」と楽しみにしていましたが、今回はそんなに新しい・珍しいギターは登場しませんでした。セット・リスト同様に、こちらも固定してしまったんでしょうか。以下は、前回のツアーで使われていなかったギターの簡単なレポートです。


TP使用ギター
愛器だったはずのTorucasterを使わなくなって久しいTP。残念ながら今回も復帰はなりませんでした。他人事ながらあのギターの消息が気になって仕方ありません。TPは使用ギターが固定してしまって、手にするやつで次の曲が想像できるというのが結構多いのですが... もう少し何とかならないものでしょうか。ギター・プレイはソロが少なかったのでそんなに強く印象に残りませんでしたが、やはり彼のサイド・ギターなくしては、このバンドは成立しないんだな〜と感じさせる独特のノリとサウンドを聞かせてくれてました。
 Vox Mark-Y  使用曲: "Listen To Her Heart"
デビューから80年代初め頃までのTPの愛器。初来日公演でも使っていました。このギターといえばRolling Stonesの故Brian Jonesのイメージが強いですが、彼の使っていたギターとTPのではかなり違いがあります。Brianの方はピックアップ2つ、ピックガードは黒、トレモロアーム無し(TPのはアームを外してある)という仕様。音はFenderのStratocasterに似ているらしいですが、TPがコードを弾いていただけなので、そこまでは確認できませんでした。
 Rickenbacker 425  使用曲: "You Don't Know How It Feels"ほか
コレを持つ姿は初めてみました。George Harrisonが初めて手にしたRickenbackerとしても有名です(*1)。遠目なので詳細が確認できませんでしたが、シェイプやパーツの感じからすると60年代前半のモデルだと思います。このギターの最大の特徴であるローカット・コンデンサー(*2)をオンにしていたように見えたのですが、音から確認はできませんでした。
*1 1963年9月Georgeは結婚してアメリカに住んでいる姉を訪ねてイリノイ州に行きました。その時にこのRickenbacker425を購入。GeorgeはJohnが使っていたのと同じ黒いモデル(Rickenbackerではジェットーグローと呼びます)が欲しかったのですが、楽器店の在庫には今回TPが持っていたような赤(ファイヤーグロー)の在庫しかなかったので、仕方なくその店で黒に塗り替えてもらいました。Georgeの頑固さがうかがえるエピソードですね。
*2 ボリュームとトーンを変えるツマミ2個の他に付いているスイッチがそれです。オンにすると低音を著しく減退でき「ジャラジャラ」とした音が出せます。
 Martin TP Model [Limited Editinos: HD-40 Tom Petty]  使用曲: "Wildflowers"ほか
2004年に発売されたTPモデルのMartin。値段は4,999ドルでしたが、売れたのでしょうか?
ピックアップのせいか、あまりMartinらし音には聞こえませんでしたが、低音から高音までバランスの良い響きでしたね。ニュージャージーの時は"Crawlin' Back To You"と"Wildflowers"で、チューニングの違う2台を弾き分けていました。
 Fender Jazzmaster  使用曲: "Mary Jane's Last Dance"
Mikeも同じタイプのギターを持っています(Dylanの30周年コンサートで弾いていたギターと言った方が分かりやすいでしょうか)。TPは89〜90年の「Strange Behavior Tour」等で使っていましたが、その時のJazzmasterはゴールドパーツの物でしたが、今回は普通のシルバーパーツのタイプでした。このギターというと、どうしても「サーフィン系の音楽用」というイメージなのですが、思ったよりも太くて個性的な音を出していました。
Mike使用ギター
Mikeの場合も前回のツアーで使ったのとほぼ同じギターを手にしてました。新し物好きな彼にしては珍しいのではないでしょうか。単にコレクションが増えてないだけだったのかもしれませんが。その代わり、ソロのフレーズやバッキングは前回とは変えているものがあり、そちらの面では楽しむことができました。50代後半になっても常にチャレンジし続けるMike先生には頭が下がります。「真のギタリスト」というのは彼のような人なのでしょうね。多くの人に彼のプレイを聴いてもらいたいです。
 Rickenbacker 330-12  使用曲: "Listen To Her Heart"など

写真は「Strange Behavior Tour」のパンフからですが、この頃にステージで結構使っていたギターです。久しぶりに倉庫から引っ張り出してきたのでしょうか? 12弦ギターといえばやはりRickenbackerの代名詞ですが、このギターもスクリーンで確認した限りでは通常のRickenbackerとは逆の弦の張り方をしていました。個人的には、これでTPとMikeの使っているRickenbackerの12弦ギターを全てステージで見ることができました。結構嬉しいです。
 Gretsch White Falcon  使用曲: "I Won't Back Down"
2002年のツアーでは"Have Love Will Travel"でWhite Falconを使っていましたが、アレとは別のギターです。今回のはパーツや形状から推測するに60年代後半(正確にいうと66年以降)に作られた物のようです。このゴージャスなギターを持ったMikeの格好良さは筆舌に尽くしがたいものがあります。変な髪形も一瞬忘れてしまうくらいですからね。音的には正直ミスマッチかな〜。"I Won't Back Down"のソロをこれで弾くには、ソリッドさと音の伸びが足りなかったのではないでしょうか。でも、ヴォーカルのバッキングでコードを刻んでいる時の音は最高でした。足を大きく開いて低めに構えたこのギターを弾いている姿も最高だな。
Live Report from the East Coast