Live Report update: 1999. 10. 2


1999年 9月 4、 5日 The Gorge, George
 生トムさんへの道は本当に大変でした なお
それは、Seattleから車を思いっきりふっとばして3時間のGeorgeという町にあるGorgeというAmphitheaterなのです。そんなほとんどギャグのような場所で、私は初めて私の長年の心の支えであるTomさんを生で見てきました。
上司に9月の最初の週は休みとるから、といわれた次の週くらいに「Gorge, 9/4」というのが発表になり、それを目にした時、私の中に行くという以外の選択肢はありませんでした。そこで一生に一度の事だからとかなんとか言いたい放題言って、上司の飛行機の予約から何から変えさせたのはこの私です…(ごめんなさい)。だって、ゴージ、好きなんだもん。シアトルも大好きなんだもん。そして、何をおいてもトムさん、大大大好きなんだもぉーん…。

足がない私はシアトルの友達を無理矢理誘って、チケット3人分とったのでした。しかもなぜかインターネットで買えず休みの日になるまで待って直接電話したので、後ろのGeneral Admissionになっちゃった(結果的には良かったんだけどね)。そして程なく、5日の追加公演が決まり、私はまたもや後先のことなにも考えず、ほとんど反射神経のみで5日の分のチケットも即とってしまいました。その時はなぜかインターネットでできました。今度は40列目でした。後から冷静になって、1日目はいいけど、私って高速とか乗ったことないし、運転一体どーすんの??? と徐々に青ざめてしまいました。公共交通機関の類はもちろん一切ないのですよ、そこへの道は。

たまに実家に帰って運転したりしてましたが、近所ちょろっと行くだけだし、あーどしよ、と思いつつも怒涛の如く仕事に追われ、トムさんに会えるという思いだけに支えられ、あっという間に時はながれ、あと2週間ちょっとで出発となった時、現地の友達にやっと連絡を入れました。そこで私が聞いたのは、ななななんと、ごめぇーーん、どうしてもヨーロッパ行かなくちゃなのー、ちゃんと空港にも迎えにいくし、オウチも好きに使っていいし、もうレンタカーとかも手配しといたからー、という事実だったのです。

どっしゃー、ちょちょちょっと、あのイロイロありがたいですけど、肝心のコンサートがぁーー!!! 2日ともこの運転経験浅いあたしがほとんど見知らぬ土地で車飛ばしまくって、しかも帰りは夜だし真っ暗、そんなん命がいくつあっても足りないじゃぁーありませんか…。ボーゼン…。いやね、でも長年の付き合いから言って、もしかしたら、そんな事になるんじゃないかという漠然とした不安はあったんですが、まさか、ほんとうにそうなるなんて、ハハハ。
その日はちょうどTeam Heartbreakerの公式オフ会でした。大衝撃を受けた私はこの機会を逃す手はないと一発奮起、ダメモトで「誰か行くヒトいなぁーいぃ???」と誰彼かまわず声をかけまくったのです。でもいくらなんでも急だよなぁ、もうこうなったら腹を決めて、なんとか無事帰ってこれるようにがんばろう、ってことで。とにかく近い町を探してそこにステイしようとまず思い、モーレツにリサーチを始めました。恐ろしいことに、ほんっとに周りなぁーーんにもないんだなぁ、コンサート会場。日本でのジョーシキはヒジョーシキの世界です。それでもまぁ、3地点くらい目安をつけて(それでもふっとばして1時間くらいね)、まあこの辺だろ、と思っているところへ、なんと、Team HBのチーノが行けるかもと言うではありませんか!!

でもまさか、ねぇ、と思っていた私は半分本気にしないで、1人の場合に備えてリサーチを続けていたのでした。たぶんもう私が渡米1週間前とかいう時になって、ほんとにチーノが行けるってことになったんじゃなかったかな、まぁ慌ただしかったこと。あの時はもう慌ただしいし、仕事も片付けなくちゃだし、わーい良かったぁーとか言ってる暇もなく、なにがなんでも国際免許取ってえええぇー、とほとんど殺気立っていた私でした。彼は私と違ってなんたってコンサートの時だけ来る訳だから、これまた慌ただしい日程なのです。

そこで急遽空港にちょっとでも近い町にステイってことになって、手当たり次第予約を入れようとするんですが、これまた向こうではLabor Day Weekendとかいっちゃって、皆さんお出かけする時期に重なってたんですねぇ。まあ、どこもかしこもコミコミ状態で、私はまたまた、だんだん血の気を失っていきました。そこでやっと見つけたのが、あら、今日ちょうどキャンセルが入ったのよ、スモーキングだけどいい?ってのに、タバコすわなきゃカンケーないわってことで二つ返事でOKして、お部屋二つね、ふたつ、と念を押して、この件は一件落着。

ほっとしたのも束の間、次の日くらいだったかなぁー、今度は8月24、25日のライブが喉頭炎(??)のため、ななんとキャンセルになった、っていうじゃぁありませんか!! があぁーーーーーん!!!!! あの、もしもーし…。

ああ、あの時の私はほんとーに大変だったワ、今思うと…。とにかく心配で心配で寝不足状態がずーーっと続いておりました。私の思い入れの深さを示す事実、その一。今回は私、おばあちゃんが残してくれたお小遣いでなんと海外旅行保険というものに入って行った。その二。神社にて、トムさん無事に見れますように、チーノと私がちゃんと無事に帰ってこれますように、とお参りした。まぁ、ただの心配性なんだけどサ。
それにしてもアメリカ着いて最初、練習がてら友達の車乗った時はパニック状態でした。全部反対側だし。こんなんであたし、あさってチーノ空港まで向かえに行くのかしら、それってスゴすぎる…と途方に暮れたものでした。今、考えても結構スゴイかも。いくら運転チーノまかせとか思っていても、レンタカー屋でちゃんと登録しないと万が一の時マズいので、やっぱりその日は私の運転でした。案の定、帰りはわからなくてぐるぐる回ったりして、やっとフリーウェイに乗ったら、隣から「ちょ、ちょっと早いんじゃない?」とチーノのおびえた声が。だって、他の人のスピードに合わせないとかえって危ないしぃー。とにかく無事で良かったよね。

まぁ、いろいろあったものの、次の日、いざ目指すはゴージ!それはまさにロードムービーさながらの湖越え山越え谷越え川越え砂漠越え、という文字通りの道です。一体全体、こんなすごいとこまで我が愛しのトムさんはどのように現地入りしたのかしら〜と思いながら。ゴージに近づくと私は嬉しくて嬉しくて、ほとんど手におえない状態になっておりました。今、まさに私はトムさんに今までで一番近い距離にいるのね…、そして、彼も目にしているであろう、その名の通り、深い谷、バックにはコロンビアリバー。とにかく広い!!! 雄大!!! 壮観!!! 駐車場にはずらぁーーっと並んだ車の列、あちこちから聞こえてくるBGMはもちろんTom Petty & Heartbreakers!!! どこを向いてもトムさんファン!!! ああ、こんな幸せなことがあっていいものでしょうか。

私のチケットはWill Callで現地ピックアップなので、あー、なんかのトラブルでなかったらどうしよう〜といった不安もなんのその、ちゃんとありました!! 3枚あるので、1枚もちろん誰かに売ろうと思って、そこでまぁ、ちょこっとSecurityのお兄ちゃんとモメちゃったんだけど、あたしの必死の訴えで万事上手く行きました。良かった、良かった。

シアトルを出た時はどんよりとしていて寒い程だったので、この時、私はちょっと天候が心配になりました。でもゴージは別世界、空気は澄みきり、太陽の光がそのままあたるような感じで、日中は結構暑いです。私は早速Tシャツを購入してセーターからEcho Tシャツに着替えました。一応、持ってきた日傘がなんと役に立ったことか。待っている間は大活躍です。日傘さして歩いている日本人、結構、インパクトあったかもね。

General Admissionは芝生で、もうピクニック気分です。目の前に広がるのはそれはそれは言葉に出来ないほどの壮大な景観。舞台の袖にみえるツアーバスとトレーラーハウスたち。あの中のどれかにTom様がいらっしゃるのね…(じぃーん)。こんな素晴らしい場所で彼に会えるなんて、今までの心配はどこへやら、私はちょっと気が遠くなりそうな幸福感で一杯でした。

私は会場のスバラシサにも改めて感動しました。こんな、本当に周りに一切何にもないような場所にこれだけの設備を整えるのってすごいよなぁー…。さすが、エンターテイメント王国。日本じゃぁ、こうは行くまい。これでたったの33ドルなんてどう考えても安すぎる!! 待っている間も極めて快適に過ごすことができ、コンサートを待つ素敵な時間は瞬く間に過ぎて行きました。
夕暮れが近づくと、温度は急に下がります。この夕暮れの景色がまた壮観なんです。前座の方々の演奏を聞きながら、素晴らしい夕暮れを楽しませていただきました。ごちそうさま。なんかもうすでにおなかいっぱいの気分です、私は。そして、午後8時をまわり、いよいよ会場が暗くなりました。皆さん、ヒューヒュー、大盛り上がり大会です。私はものすごく、どきどき緊張してしまいました。ちょっと間をおいて、"Jammin' me"の演奏とともにTom Petty & the Heartbreakersのメンバーが姿を現しました。ぎええぇーーー、かっこいいいいい!!!! まぁ、遠くて良かったって感じですかしら。とにかく、なんか、受け止めきれないんですよねー、すごすぎて。思ったより実感が湧かなくて、ちょっと冷静な部分があり、私ってこんなに声出るのねーっなんてて思ったりして。

とにかく、カッコイイ!! 若い!! 来る前にビデオで見ちゃったちょっとじじい入っている姿は微塵もないではありませんか!!!! 皮パンに、皮ベストで、もう若い若い!!! その後の3曲くらいはずっと、うるうるしちゃってレンズが曇ってしまいました。それで、これじゃー見えないじゃん!っと気を取り直して、ふきふきして、それからはしっかり見るように努めたんですが…。どうも後になってうまく再生ができないのですよ。1日目も2日目も一挙一動をすべて脳裏に刻み込もうと、トムさんに穴が開いちゃったらどうしよう、って心配になっちゃうほど見つめたんですけど。どうも今度はレンズがハートマークになっちゃってたので、うまく撮れなかったんだと思います。うーむ。

トムさんは1曲毎にギターをかえて、舞台狭しと動きまくりました。あぁ、もっとお近付きになりたいよーー。トークの時も当たり前なんだけど、ビデオとかで何度となく聞いたいつものあの声のままで、きゃー、トムさんの生声〜〜ってまたもや舞い上がってしまう私でした。

絶対、2日目もとっておいて正解でした。2日目があるから、まぁ、終わっちゃっても、明日があるー!って素直に帰路につけたのです。まぁ、帰りはあの人数が全員車で一気に会場を後にするもんだから、すごかったけど、駐車場を出ちゃえばもうスイスイ。でも別に30分以上、足止めくらったって全然オッケイ。あたしは、かっこいいいーーって一体何回連発したのかな。チーノ、うるさくてゴメンねぇー。でもあの時はもう誰にも止められなかったからさぁ。

帰り道、地平線ギリギリまで星が見えるのよね。あんまり星が多くて星座とか見つけるのが一苦労。天の川って初めて見たかなぁ。あの星空はものすごく印象に残っています。あれで結構私も落ち着きを取り戻したと思います。あのトレーラーとかからするともしかして、トムさんはあの満天の星空の下で一晩過ごすのかしら…。きゃ。無事にトムさんを見れたその日の夜、私は本当に本当に久しぶりにベッドに入った事しか覚えていないような勢いで眠りにつき、気がついたら朝だったのでした。
2日目はReserved取れたから、全然余裕でいろいろ寄り道をし大自然を満喫して会場入りしました。ただ、もう前座が演奏してて、チケットブースに行列が出来てたので一瞬かなりアセりました。チーノは昨日チケットを別に購入したので席は全然別です。今度もちゃんと私のチケットがあったし、なんとか時間前に受け取れたのでまたまた安心。入り口での厳重なチェックも私なんて今回ノーチェック。あったり前よねぇー、こんな善人。「おいおい、それって大丈夫なのかぁ〜」というチーノは置いといて、そんじゃーねぃって私は自分の席に向かい、私の席は真ん中の40列目のちょうど通路のとなりでした。うん、まぁ、いい感じ。隣の人がよろしくねーって声をかけてきてくれて、始まるまで昨日も来たんだよぉーとかいう話をしてました。

で、そろそろという時、立ってわかった。なんと前の人、すっごく背が高い!! おまけに、カーブが緩やかなのでかなり見えないじゃん!!!って、ことであたしは通路に出まくりだったのです。そして、なぜかショウの間も常に人が行き来しているので、その人たちに紛れて良く動いていました。だって、引きつけられちゃうのよーー、気がつくと10列くらい前に行っちゃってたりして。今度はまぁ、表情が良くわかるかな、っていう近さでした。何回か、はいはい通路出ないーって言われたような気がするが。あたしは、きやあああーーってなっているか、完全に固まって、じいいぃーっと見つめているかどっちかで、魂抜けたように固まっていると隣の人が、はいって双眼鏡回してくれるんですよ。アップで見た時はほんと私、最初きええーーってなって、その後しいんとして釘付けになって、何度か後ろに倒れそうになりました。かっこよすぎて。

あたしがあんまりにも通路に飛び出したりするもんからか知らないですけど(だってこの身長を考慮に入れてよ!!)、ちょっとそこの君チケット見せなさいってのが来ちゃって、あのねぇー、トムさんから目を離したくないんですけどー、とものすごく思いながら、暗がりの中チケット探そうとしたら、隣の方が彼女はここの席だよ!ってすかさず助け船を出してくれたので、じゃいいよ、ってなって、ほっっ! Markさんって言ったっけ、本当にいろいろどうもありがとうございました。

2日目は元気のいい(?)曲が多かったかな?"Honey Bee"とかそういうの。トムさんはちゃんと「昨日も来てた人ーー」って聞いてくれましたので「あたしいいいい〜!」って叫んだんだけど、聞こえないって。その日はものすごく風が強くて、照明がぐーらぐら揺れました。あれが落ちそうになったらあたしはどうやってこの人々を乗り越えてトムさんに覆い被さろうかしら、と真剣に考えちゃいましたよ。風を受けて演奏するトムさんがまた非常にカッコ良いのです。
その日は今度はゼッタイ日本で、という気持ちに支えられて会場を後にしました。それでも、あー終わっちゃったよ…、となんかボーゼンとした気持ちで歩いていたら、私はいつのまにか人の波と離れて、見たこともないVIP用の駐車場にいました。リムジンに乗っていた人は誰だったのかしら。いくら方向音痴っていったって、なんでわざわざこういう難しいとこに迷い込むのでしょう、私は。そこにいたやさしいスタッフのお姉さんによって、無事車に戻ることができました。なんたってもしチーノとはぐれちゃったら、もう路頭に迷うしかないもんね。その日もまたまた星が綺麗でした。

こうして、一大イベントは終わってしまいました。それからは今までの不眠症がうそように消えて毎日ぐっすりです。トムさんは本当に素敵です。どうもありがとう。本当に本当に素敵な時間でした。たくさん運転してくれたチーノ、本当にどうもありがとうね。やっぱ、私一人じゃぁ、ものすごく大変だったと思うのよ。ただ、最後の駐車場の番号は思いっきり間違えてくれたけど。

ああ、どうか今度は日本で、日本のファンのみんなとTom Petty & the Heartbreakersが見れますように。
The Gorge, George, WA, 1999. 9. 4&5
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Jammin' Me
Runnin' Down A Dream
Breakdown
Swingin'
Don't Do Me Like That
I Don't Wanna Fight
Mary Jane's Last Dance
I Won't Back Down
Listen To Her Heart
It's Good To Be King
You Don't Know How It Feels
Penetration
Don't Come Around Here No More
Walls
The Waiting
Room At The Top
You Got Lucky
Free Girl Now
You Wreck Me
Free Fallin'
Honey Bee
〜 encore 〜
Gloria
American Girl