Live Report update: 1999. 11. 12


1999年 10月 15、16日 MGM Grand Garden Arena, Las Vegas & Hollywood Bowl, Hollywood
  Report1: 「星に祈りを…」 Mayu-A.
1年半以上前にHP「Here Comes A Heartbreaker!」を始めた当時、私がみんなに語っていた夢は「TP&HBの次の全米ツアーを追っかけること」でした。でも、実際に彼らの全米ツアーが現実のものになった時、それは私の夢ではなくなっていました。今は「追っかけ」をしている場合ではない、そう、私には別の夢があるからです。
とは言うものの、やはり彼らのツアーは一度は見たい!私がTP&HBを観たのは、Fillmoreという特殊な状況でだけなので、是非とも大きい会場で彼らのライブを体験してみたいという気持ちが強くありました。(ライヴを見るために海外遠征というのは何とも贅沢ではありますが、普段、そのために地味な生活してるんだから見逃してちょうだいね。)

ツアーの日程が発表されていくにつれ、自分のカレンダーとライヴのスケジュールを眺めて過ごしました。できるだけ効率的で、そして(これがネックなのですが) 自分一人でも行けそうな場所を探して。私は完璧なペーパー・ドライバーでおまけに英語もダメなので、必然的に行けそうもない場所が出てきます。ツアーが大規模になるほど、その危険性が高いのだということが今回よくわかりました。

決め兼ねてどうしようかと迷っている時に、追加日程の噂が流れました。10月のMadison Square Garden, NYC(結局、噂だけ)とHollywood Bowl。しかもHollywood Bowlは、ツアーのfinalになるらしいというのです。ここは私のおぼろげな記憶では、車を何時間もぶっ飛ばして行くような場所ではないはず。これで私の決心は固まりました。
せつこさんとは、3月にFillmoreで楽しい時間を過ごしたこともあり、「また一緒に行けるといいね」なんて、よく話をしていました。私が「Hollywood Bowlには行くつもり」、そう話すと羨ましがっていたせつこさんでしたが、嬉しいことにご家族のOKが出て、彼女もHollywood Bowlに行けることに。改めてスケジュールをチェックすると、Hollywood Bowlの前日がLas Vegasになっているではありませんか。これは文句なく連戦でしょう。さらに噂を聞きつけたしげやん、ジローさんも加わって、結局は賑やかな仲間が揃いました。

今回のライヴ旅行、私は何もしないままにその日を迎えたと言ってもいいくらいです。チケットはせつこさんに、旅行のことはしげやんに、全てお任せでした。特にしげやんはツアコン以上にツアコンでした。実は私、ガイドブックもチェックしなかったのです。それくらい、今回はしげやんに頼ってしまいました。この場を借りて、感謝を伝えたいと思います。勿論、せつこさんとジローさんにもね。ありがとう。
TP&HBのライヴを観に行く… 嬉しさよりも緊張感と感傷がありました。それは出発の日になっても同じでした。

長かったツアーも明日で終ってしまう。私はこうして彼らを観に行く、出かけることのできない人を残して。キャンペーンは未だ結果にはつながっておらず、彼らは本当に日本に来てくれるのかもわからない。彼らを観たいと願っている人達が沢山いるというのに… 様々な想いが交錯して、集中力のない状態でLas Vegasへと辿り着いたのでした。
Las Vegasでのライヴの前。どこか落ち着かず、軽い緊張感に襲われていました。私たちにはTP&HBのライヴを観る、ということとは別の意味での緊張がありました。それは我々4人が「日本公演実現」キャンペーンのスタッフであり、何とかしてTP&HBサイドへのアプローチを試みたいと考えていたからなのです。

1つの手段として考えていたのは、彼らに近いスタッフの中でたまたま名前を知っていた、ツアー・マネージャーのRichard Fernandezさんに、集まった署名&メッセージおよびPRESS RELEASEの英訳版を渡すことでした。それを想定して、日本からいろいろな人の想いの詰まったファイルを抱えて来たのです。

そこで印象に残ったのは、Fernandezさんがすごく柔和な表情で優しく応対してくれたことと、せつこさんが一生懸命、気持ちを伝えようと頑張ってくれたことです。その時の様子については、せつこさんのレポートをご覧頂ければと思います。

アポもなく突然の訪問で失礼にあたるのでは… 正直不安で一杯だったのですが、それは杞憂でした。持っていた2Setのファイルを渡すと、Fernandezさんはにこやかに「わかったよ。"1つはTomに、もう1つはBandに"渡せばいいね」。予期しなかった言葉に、何とも言えない嬉しさが込み上げてきました。
 (Live Report) ⇒ ☆ Live at Las Vegas 
翌日、Las VegasからL.A.へ戻って、この日、日本から到着するBUCHIさんと合流します。空港の到着出口での待ち合わせ、心配しながら待っていましたが、スタスタと身軽なBUCHIさんが出て来た時はホッとしました。
ここからは車を借りて、L.A.市内へ向けてドライブです。勿論、BGMはTP&HBで決まりです。

☆ S-t-a-r ☆

あまり観光に興味のない私たちでしたが、L.A.では1つだけは行ってみたい場所がありました。それはHollywoodのWalk Of Fame。エンターテイメントの分野で功績のあった人達の名前を記した、星形のプレートが並ぶ歩道です。その中に我らのTom Petty & The Heartbreakersの星もあるのです。

既に1997年頃から受賞の話は決まっていたのですが、今年の4月28日にようやくStarが埋め込まれました。セレモニーには彼らも参列して、嬉しそうにしていたのは記憶に新しいところです。

さて、それは賑やかな場所から少し離れたところにありました。Star#2133、場所は「7018 Hollywood Blvd across the street from the Galaxy movie theater」です。

見当をつけた所で一同下を向いて、TP&HBの星はまだかまだかと、辺りの星の主の名前をブツブツ言いながら進んで行きます。そして、発見すると同時に、誰もがその星に擦り寄っていました。

5人の日本人が歓声をあげて1つのプレートに頬擦りしている(??)姿は、かなり不思議だったでしょう。通り掛かりの人達は、一体どんな有名人のプレートがあるのだろうと訝しげにしてました。

まだ新しいからピカピカかと思いきや、みんな普通に踏んで歩くのですから、他のStar同様汚れもついてました。まあ、通行人にしてみれば、道路に埋め込まれたただの石ですからね。それでも嬉しいのは、やはりファンですもん。
 (Live Report) ⇒ ☆ Live at Hollywood Bowl
噂には聞いていたけど、Mikeがボーカルを取る"I Don't Wanna Fight"やインスト曲"Penetration"では、本当に多くの人々が席に着いてしまいました。さらに最近のナンバーでもそのような光景が続きます。私の場合、座ると見えないということもあるけど、例え見えたとしてもそうはしないでしょう。実際、私たちはライブ中は座ることなく観ていました。体中で彼らのステージを吸収したい、当たり前のような気持ちが、私たちを立たせ、躍らせていました。

信じられないかもしれないけど、ライヴが始まって盛り上がって来ているというのに、途中でビールを買いに行っちゃう人とかトイレに行っちゃう人とか… これが結構いるのです。彼らにしてみればそういうスタイルが当たり前なのでしょうね。ジローさんも書いてますが、あれだけ大きくなると、あちらではPOPSの要素が含まれて来てしまうものなのでしょう。

もし、これが日本でだったら… そう考えてみます。きっと待ち兼ねていたみんなは、何一つ見逃さないとばかりに、怖いくらいに彼らのステージに集中するのでしょう。TP&HBの面々は、それをどう受け止めてくれるのかしら… それも別の意味で楽しみかもしれません。
今も印象に残っているのは、Hollywood Bowlでのふとした光景です。私の席の3、4列前に、5才くらいの女の子を連れたご夫婦がいました。勿論、パパ&ママがTP&HBの大ファンなのでしょうが、その女の子もすごく嬉しそうにはしゃいでいました。パパとママはライヴの間中、かわるがわる女の子を高く抱え上げ、一緒に踊っていました。そうすると必然的に、私の視界は遮られてしまうのですが、全く怒る気はしません。とても微笑ましかったのです。しげやんが席を替わってくれたお陰で、私は無事にステージを見ることもできましたし。

最後の方でこのファミリーに目をやると、女の子をパパに任せたママは一人で踊りまくっていました。何だか思わず笑ってしまう嬉しい光景でした。自由にライヴを楽しんでいるアメリカの人たちを羨ましく思うと同時に、日本ではどうなのだろうと、また考えていました。

最近、私のHPにやって来る方の中にも、結婚して子供がいるという女性がかなりいます。そんな彼女たちは、あのママと同じように、ライヴを楽しむことができるのでしょうか。それはなかなか難しいとも聞きます。まして子供も一緒にというのはなおさらでしょう。せめて彼らが日本に来てくれた時には、ファンであるみんなが、ライブを観に出かけることができるように!と祈らずにはいられません。
遠くアメリカまでライヴを見に行くことができたのは、幸運以外の何物でもありません。それは本当に素晴らしいライブでした。でも、正直に言うと、私はそこでは完全に楽しむことができなかったのです ( … などと言うと叱られてしまいますね、ゴメンナサイ)。何か足りないものがあるような気がして、ライヴを観ていても100%集中できないし、これが日本だったら… と心の中でため息を吐いていました。

TP&HBのUSツアーは終ってしまいました。でも、それが全ての終りだとは思っていません。私たちにもまだチャンスは残されているはずです。彼らが日本に来てくれるまで、その気持ちを届け続けたいと思っています。

TP&HBが日本で演奏してくれた時、今回の分を併せてもお釣がくるほどの、満足感と幸せな気持ちを得ることができるのだと信じています。そう、今回のはまだまだ前哨戦なのです。"I won't back down!"
最後に、こうした幸運を支えて下さる方々に、感謝を申し上げようと思います。名前を挙げていくと、きっと大変なことになっちゃうので、それはお許し願って、みなさんに「ありがとう」と伝えたいです。

とはいえ特別に、このレポート作成にあたってご協力下さった方に"Thanks"を。
まず、今回のツアコン・しげやんは、(オタク)カメラマンとしても素晴らしい写真を沢山撮影してくれました。その一部をこうしてレポートに使わせて頂いたのです。楽しい思い出を残してくれてありがとう。
そして、その写真をスキャンして画像にしてくれたTOSHIさんに。いつもわがままな注文をしましてスミマセン。とても感謝しています。
Live Report風エッセイ | Las Vegas & Hollywood