My Favorite Songs American Girl

written by  Tom Petty
copyright  Almo Irving
year  1976
album  Tom Petty and the Heartbreakers、
 Greatest Hits、Anthology、Playback
label  Gone Gator Records/MCA Records
☆ ここからすべてが始まった ☆
1976年7月4日、Bicentennial−アメリカ独立から200年目の記念日。それは多くのアメリカ人にとって特別な日であった。まさにその日レコーディングされたのが、この"American Girl"。
デビュー・アルバム『Tom Petty&The Heartbreakers』に収録され、その後25年以上の間、ファンに愛され続ける最初期の代表曲。
Well she was an American girl
Raised on promises
She couldn't help thinkin'
That there was a little more to life somewhere else
After all it was a great big world
With lots places to run to
And if she had to die tryin'
She had one little promise she was gonna keep
そう、あの娘はアメリカン・ガール
約束ごとに縛られていた
どこか別のところにもっと素敵な人生が
待ち受けてると思わずにはいられなかった
だけど世界はやたらと広く
逃げようと思えばどこにだって逃げられる
必死になってみても
あの娘は約束ごとをすべて忘れることはできなかった
Oh yeah, all right
Take it easy, baby make it last all night
She was an American girl
そう、それでいいのさ
焦ることないよ、ベイビー、夜通し何とかもたせるんだ
あの娘はアメリカン・ガールなのさ
Well it was kinda cold that night
She stand alone on her balcony
Yeah, she could hear the cars roll by
Out on 441 like waves crushin' on the beach
And for one desperate moment
There he crept back in her memory
God it's so painful when something that's so close
Is still so far out of reach
とても寒い夜だった
彼女は一人、バルコニーに立って
441号線を走る車の音を聴いていた
それはまるで海岸に打ち寄せる波のようだった
そして突然嵐のように
彼の思い出が蘇る
すぐそばにいるのに手が届かないほど辛いことはない
Oh yeah, all right
Take it easy, baby make it last all night
She was an American girl
そう、それでいいのさ
焦ることないよ、ベイビー夜通し何とかもたせるんだ
あの娘はアメリカン・ガールなのさ
recording data  Produced by Denny Cordel
 Engineered and Mmixed by Noah Shark and Max Reese
 Recorded and Mixed at Shelter Studios, Hollywood,CA
musicians  Tom Petty Lead and background vocals and guitars
 Mike Campbell Lead guitar and synthesizer
 Benmont Tench Piano
 Ron Blair Bass guitar
 Stan Lynch Drums
 Phil Seymour Background vocals


Anything That's R&R : no. 2 Mar-1998
Tom Pettyが、The Byrdsから多大な影響を受けたのは有名な話です。特に初期のTP&HBの作品には、それがよく表れていますが、この"American Girl"にも面白いエピソードがあります。当時、あのサウンドは元ByrdsのRoger McGuinnの12弦Rickenbackerによるものだろうと噂されました。Roger自身も初めてこの曲を聞いた時、自分がレコーディングに参加したものの忘れてしまった曲に違いないと思った、という話は広く知られています。(ただし、これはRogerのジョークじゃないかと思うのですが!?)

この曲を気に入ったRogerは自身のアルバムに、まだ無名であったTPの"American Girl"を取り上げます。その後、2人はすっかり意気投合し、この20年以上親しい関係を築いてきました。Roger McGuinnの"American Girl"は1977年のアルバム『Thunderbyrd』で聞くことができます(どちらかと言うとByrdsサウンドを感じさせない作りです)。

それほどまでにByrdsを彷彿とさせる音なのですが、この曲をレコーディングした時に彼らはByrdsサウンドを意識して創った訳ではないようです。元々、Tom Pettyはこの曲を、Bo Diddley風のビートを持ったものにしたかったのだと言います。そして、その通り Bo Diddleyビートのバンド・ヴァージョンを創り上げました。面白いことにレコーディングでは、12弦Rickenbackerは使われていないのだそうです。ここでは、TPとMike Campbellが一緒に6弦ギターを演奏しているのだそうです(多分、BroadcasterとStratocaster)。

TomにとってByrdsは敬愛する存在であり、「自分たちがByrdsのようだといわれるのは恐れ多いことだと思っていた」といいます。彼らは決してByrdsをコピーし真似た訳ではないのです。多くのことを Byrdsから、またあらゆる種類の音楽(R&R、ロカビリー、R&B、フォーク、カントリー、サイケデリック...)から学び、受け継いできたということでなのです。

Tom Pettyの曲がファンから愛される理由の一つは、そこにストーリーを感じることができるからではないでしょうか。この"American Girl"はその最初の成功例ともいえる記念すべき作品でしょう。TP自身もこれをきっかけに、以前よりもテーマや深い意味のある曲を作ることができるようになったと語っています。

この曲は1985年頃まで、コンサートではオープニングを飾り、その後もよくステージで演奏されてきました。昨年のFillmoreのコンサートで、TP&HBは自分たちの好きな曲・演奏したい曲だけを取り上げました。そのため彼らの代表曲で、今まで欠かさず演奏された曲のいくつかは全く登場しなかったのです(Refugee、Breakdown、The Waiting、Don't Come Around Here No More...)。

"American Girl"も最初の14回は演奏されませんでした。その間、ファンは常にこの曲を待ち望んでいました。私がFillmoreに行ったのは15・16・17回目。そして、その日(15回目)からついに、アコースティック・ヴァージョンの"American Girl"が登場。皆が待ち望んでいたその瞬間、驚きと・ため息と・喜びと・喝采が広がりました。


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