Mike’s Solo Work

Fleetwood Mac

2018年 4月に Mike Campbell が Fleetwood Mac に加入するという驚きのニュースが伝わりました。同年10月から続く Fleetwood Mac の全米&ワールドツアーでの活躍はご存知のとおりです。

The Dirty Knobs

TP&HB の活動と平行してサイド・プロジェクトにも熱心だった Mike ですが、2000年前後から<The Dirty Knobs>というバンドを結成し活動中です。

メンバーは Mike(ギター)の他に、Five Easy Pieces の Jason Sinay(ボーカル&ギター)、Lance Morrison(ベース)、Matt Laug(ドラム)。それぞれ、GATOR / APE / CRAWDADDY / SWAMPFOX を名乗っているようです。結成当初は Ron Blair(ベース)、Steve Ferrone(ドラム)が一緒でしたが、2004年頃にメンバー・チェンジして今のラインナップになりました。

The Dirty Knobs は L.A.近郊のクラブを中心に、コンスタントにライヴを行っています。演奏曲は主にオリジナルとカヴァー曲で構成されていいて、TP&HB のナンバーは含まれません。そして、このバンドでは Mike がボーカルをとることも多く、時には歌いまくっているようです。


The Dirty Knobs では本人たちの楽しみのために演奏をしているそうで、Mike は 2001年の RS のインタビューで以下のように語っています。

(Pettyの作品よりは) 荒々しいよ。オーヴァードライヴが入っていて、あまり練られてなくて、60年代の影響が強いんだ… Kinks、Zeppelin、Animals とかの。もっと前からやってれば良かったんだろうけど、Heartbreakers にかかりっきりだったから、やらなかったんだ。

自分の歌を Tom に聞かれるのって、これだけの長い付き合いがあると不思議な感じだよ。彼はOKって感じてるようだけど、普通、自分が歌ったものを彼に持っていくと、彼は「うん、とても良かったよ。でも、僕の方がうまく歌えるよ」という風に考えるんだよ。だけど、彼は(Dirty Knobsについて)良く思ってくれてるよ。大きな問題は生じていないよ。

外に出かけて自分の好きな曲を何でも演奏するのって、とにかく楽しいことだよ。Heartbreakers ではある程度決まった演奏をするから、同じ曲を20年間演奏し続けることは、時々しんどくなるんだ。

Rolling Stone 誌インタビュー (2001年8月31日号) 翻訳: Shigeyan

Feelin High

Mike Campbell のバンド The Dirty Knobs がシングル(しかもレコード)を発売することになりました。曲は Mike のオリジナルの”Feelin High”。発売は2010年1月16日の予定。収益は<The Susan G. Komen Breast Cancer Foundation>(*1)に寄付されるとのこと。500枚限定、残念ながら発送はアメリカ国内に限られるようです。

*1) The Susan G. Komen Breast Cancer Foundationは乳ガンに関する認識不足により適切な治療を受けられずに36歳の若さで亡くなったSusan G. Komenの遺志を継ぎ、妹Nancyが1982年に設立。乳がんに対する知識の啓蒙・病気の予防・術後のケアなどに関して世界的に活動を続けています。

ということで、早速レコードを入手しました、ピンク色のEP盤。でも、残念ながらプレイヤーがないためまだ聴くことができません。収録曲は Side A:”Feelin High”(3:33)、Side B:Live at the Imperial Ballroom “Feed The Snake”(5:52)です。

The Dirty Knobs ファーストアルバム

2019年4月の時点で Mike は「年内にアルバムを発売し、来年早々にはツアーを開始したい」と発言しています。

Blue Stingrays『SURF-N-BURN』

Mike Campbell のサイド・プロジェクトといわれる Blue Stingrays。1997年にアルバム『SURF-N-BURN』を発表しましたが、詳細不明で、参加ミュージシャンも明かにされていません(Benmont Tench、Ron Blair、Randall Marsh が参加しているという説もあり)。ただし、このアルバム1枚で終ったものと思われます。

『SURF-N-BURN』は、サーフ・ミュージック(全てインスト曲)のアルバム。全15曲。1995年のツアーでは”Diamond Head”、1997年の Fillmore では”Goldfinger”と”Slaughter Of 10th Avenue”を演奏している Mike。趣味が高じて創った1枚といったところでしょうか。いかにも、という感じの音を聴かせてくれます。

  • 1997年, Epitone Records
  • 日本盤:Epic/Sony Records, ESCA6826
  • produce: Blue Stingrays

track list

  1. Monsoon
  2. Echo Park
  3. Goldfinger
  4. Brave New World
  5. Russian Roulette
  6. Moon Over Catalina
  7. Malibu Babylon
  8. Blue Venus
  9. Land Of The Unknown
  10. Surfer’s Life
  11. Stingray Stomp
  12. Zuma Sunset
  13. Ju Ju Beads
  14. Green Sea
  15. Super Hero