Books(Detail)

Petty: The Biography


  • 著者 Warren Zanes
  • 発行 2015年11月 
  • 頁数 全323ページ
  • フォーマット ハードカバー、Kindle、Audible
  • 出版社 Henry Holt and Co

待望の本格的なバイオグラフィー。TPが1990年代にヘロイン中毒に陥った経験をこの本の中で初めて公にしました。TPだけでなく周辺への取材も周到に行われたことを伺わせる豊富なエピソード・ストーリーが盛り込まれています。

同書公式サイトには著者のインタビューなどの情報が掲載されています。

Heartbreaker: A Memoir


  • 著者 Mike Campbell with Ari Surdoval
  • 発売 2025年3月18日
  • 頁数 全446ページ
  • フォーマット ハードカバー、電子版、Audible
  • 出版社 Grand Central
  • 写真は途中16ページほど、Mudcrutch や Heartbreakers の他に2歳くらいの Mike やご両親の写真もあります

Mike Campbell によるバイオグラフィー。これまであまり知られていなかった Mike の幼少期からフロリダ大学入学のいきさつ、さらには Mudcrutch とそこから続く Heartbreakers の活動が Mike の視点で語られていきます。

語り口はいたって冷静で淡々と進みますが、その中に Mike の人柄を表すような温かさや飄々としたユーモアが溢れています。ちょっとした冒険ストーリーを読むようなワクワクする感じや、ジワジワっと伝わってくる Mike の心情に胸が締め付けられるところも多々あります。Mike の目から見た Heartbreakers の歴史、Mike からファンへの素敵な贈り物です。


Heartbreaker: A Memoir(2025)
Mike の自伝「Heartbreaker: A Memoir」 我々にとっては最高に嬉しい内容がありました

Conversations With Tom Petty


  • 著者 Paul Zollo
  • 発売 2005年11月
  • 頁数 全330ページ、16章
  • フォーマット ハードカバー、ペーパーバック
  • 出版社 Omnibus Press
  • インタビューによってまとめられた Tom Petty の伝記本
    part 1(15章)が「life」、part 2(1章)が「songs」
  • 最初の本格的なTP本として価値のある一冊ですが、本人談による内容は若干偏りも見られるようです

expanded edition

  • 発売 2020年2月
  • 頁数 444ページ、24章
  • フォーマット ハードカバー、ペーパーバック、Kindle、Audible
  • part 3(8章)「Additional Interviews, Articles And Reviews」と Dana 夫人へのインタビューなど、2005年以降の内容を付け加えた改訂版が発売されました

<序文> foreword by Tom Petty

僕の音楽をテーマとしたインタビュー集を Paul Zollo がやるというアイディアが浮上したとき、それは悪くないものだと思った。僕たちの音楽について奥深く詳しくカバーする資料がないことは、多くのファンが長年不満を抱いていたことだ。

Paul のことはこの10年間、数回のインタビューを通じて知っていた。彼は付き合って心地良いし、インタビューのたびにこれ以上ないほどに準備してきた。彼はソングライターとその方法論について、強い情熱を持って原稿を書いてきた人だ。ここでの僕へのインタビューも例外ではない。

2004年から2005年にかけて、僕たちは何度も会った。Paul はまるで彼自身が楽曲を演奏する(レベル)までに知識をつけてインタビューにやって来た。それによって、僕は30年間の不思議な音楽人生を改めて聴き直すことが必要となった。

インタビューが進むに従い、(僕の)音楽を理解するためには、僕の人生、そしてそれがどう進んでいったかを理解する必要があることがハッキリした。

この本は決して自伝ではない。その機会はまた改めて別の時に取っておこう。しかし、Paul がこれまでにないほど深く踏み込んだ僕たちの伝記を導き出したことは間違いない。

ここでは Zollo 氏が僕の多くの記憶を覆っていた埃を落としてくれている。僕がこれまでの人生を楽しんできたのと同じくらいに、みなさんがこの本を読んで楽しんでくれることを願っている。それでは。

Tom Petty and Me


  • 著者 Jon Scott
  • 発行 2018年
  • 頁数 全189ページ
  • フォーマット ペーパーバック、Kindle
  • 出版社 Chickasaw Buddy

ABCレコードでプロモーションを担当していた著者の作品。40年間にわたる交友関係から描かれたTPのストーリー。John Mellencamp による序文付き。

Runnin’ Down A Dream


  • 発行 2007年10月25日
  • 頁数 全240ページ、10章
  • フォーマット ハードカバー
  • 出版社
  • [Coffee table style, full color]

映画「Runnin’ Down A Dream」にあわせて発売された書籍。

内容は200枚以上の写真(多くは未出版)、TP手書きの詩やセットリストや個人的なスナップなどの関連写真を含み、Peter Bogdanovich による TP&HB やその他の人々(友人、ミュージシャン等)へのインタビュー(ドキュメンタリーのために行われたものの要約)を掲載。

本の大きさは縦30cm、横25cm、厚さ2.5cmとかなり大きく、本体の外装には凝った仕上げが施されています。

Fender Guitars vol.1 丸ごと一冊テレキャスター


  • Norman Harris のギター・コレクションの集大成とも言うべき書籍「Norman’s Rare Guitars」に TP が寄せた序文の翻訳がこちらに掲載されています(P95)

序文

僕は物心ついた頃からずっとギターが好きだった。子供の頃はテレビでやってた西部劇の中でカウボーイが弾いてるギターをみて楽しそうだと思い、次にエルヴィスが弾いてるのを見て、やっぱりあのカウボーイみたいに楽しそうだなと思った。それからビートルズが現れて、全く違う次元にまで僕を引きずりあげてしまった。

僕の最初のギターはネックの曲がったステラ。それからケイのエレキになって、ヴォックスの12弦、ギブソンのダブ。このダブを持ってフロリダからL.A.に移り、このギターでずいぶん曲を書いた。

ノーマン・ハリスに初めて会ったのはたぶん’70年代の初めだったと思う。ハリウッドで演奏した時、彼がハモンド・オルガンを一緒に弾いてた。それで、彼のヴィンテージ・ギター・コレクションを見せてもらい、腰がぬけた!今でも彼が何を仕入れたか時々見に行くけど、たとえ何台ものギターを持っててもまた欲しくなるんだよな。