1-2. Campaign at the Fillmore

「ささやかながらキャンペーンもしてきました」

いざ、Fillmore 行きが決まると、一つのことが思い浮かんできました。「TP&HBの日本公演実現キャンペーン」のために私たちにできることがあるのではないかと。Fillmoreショーをキャンペーンに利用しようなんて、かなり不届きなことを考えていたのですが、何と言っても折角 Fillmoreまで行くのだから、できるだけのことはしようというのが正直な気持ちでした。やはりこのチャンスを逃す訳にはいかないのです。

ホテルにチェックインして、まずしたことはサインボード(紙製で折畳式の優れモノ)の制作。大胆にもライヴの時に、直接メンバーにメッセージを伝えようと考えたのです。そのためにも、限りなくステージの近くに行くことが必要でした。Fillmore は座席のないホールなので、良いポジションで見るためには、開場前から並べば良いのです。そこで私たちも最初の日は、14:00から列に並んで待ちました。その甲斐あって整理番号はNo.19、20、21。18:20のオープンとともにフロアに突き進み、何とか Mike Campbell の正面の最前列に落ち着くことができました。でも、いざ現実になってみると緊張は高まり、ガタガタ震えていました。

メッセージを伝えたいのは山々ですが、そのことがライヴの妨げになったり、メンバーの心証を害するようなことは避けたいと考えていました。ですからサインボードもチャンスを見計らって掲げ、役割を果たしたらしまってしまうつもりでした。オープニングの曲が終わったところで恐る恐るサインを出してみましたが、ちゃんと見てもらえたのかどうか確信が持てませんでした。何度かトライしてみた結果、正面の Mike は早いうちに気付いてくれたようですが、肝心の TP はどことなく我々のサインを避けているようでした。それにライヴが白熱してくると私たちもサインどころではなくなっていました。

でも、とっさにある曲の時だけはしっかりサインを掲げようと思いました。その曲は”I Won’t Back Down”。そう諦める訳にはいかないのです。私たちの願いを込めて、”I Won’t Back Down”の間中はステージの縁にサインを乗せていました。それを見た Mike はちょっと苦笑いしてました。TP は相変わらず気にしないようにしているようでした。翌日、Cathy B.も”I Won’t Back Down”の時に、私たちがサインを掲げていたことが印象深かったと言ってくれました。

そして、ライヴの第一部(アンコール前)が終わった時、もう一度サインを掲げました。この時はメンバーがステージに一列に並んでいて、ライヴ中はほとんど見えなかったBenmont が私たちに気付いてくれました。Benmont は私たちのサインを見て「ほー」っと感心したような顔をしていました。それで私たちが手を振ると、しっかりと胸の前で手を合わせるお得意のポーズで応えてくれました。ありがとう。

(Cathyに)Tomさんが前日あまり私たちを見ないようにしていたのではないか?ということについて「たしかにShyですね」と言うと「そうね、でも”nice shy”ね」とのこと。 けっこう神経質なところがあり、いろいろなことがよくも悪くも影響しやすいとのこと。(S)

おいでませ日本へ … なんだなんだ、そうか、キャンペーンだ!!こういうシンプルなのが判りやすいってもんだ。さすがせつこさん。でも、持たされるのはボクだろーな。これとGM作成のカード(↓)により、どんなにアピールできた事か!!さすが年の功。(J) (←何てことを…)

「日本にもTP&HBのファンは沢山いるのです。そして私たちは彼らのライヴを待ち望んでいるのです」というメッセージを添えて、このキャンペーンを紹介するビラを作りました。限られた時間だったので、配りまくるという訳にはいきませんでしたが、列に並んでいた時に話しをした人たちに渡すことができました。そして、Cathy B にも。

私が今回キャンペーンとして密かに考えていた目標が2つありました。1つは、TP&HBに直接「日本に来てね」というメッセージを伝えること。そしてもう1つは、TP&HB 公式ファンクラブ代表の Cathy Buffington とコンタクトすることでした。最初の1つは、サインを掲げてメッセージを伝えることができました。そして幸運にも、もう1つの目標も達成することができました。Cathy は本当に素敵な人で、「キャンペーンのために接触したい」なんて考えてる自分が嫌になってしまうくらい。そう、本当に素敵な人でした。Cathy は喜んでこのビラを受け取ってくれました。私たちが日本から来たことも、日本でキャンペーンをやっていることも、非常に感激していたようです。このHPも帰ったらチェックしてみると言ってくれました。

1日目に Fillmore 前で並んでいたら、周りの人たちが「ほら Cathy がきた」と騒ぎ出したので、Cathy B.のことかと思い、観察した。 MLの John のレポートにも彼女に会ったと書いてあったので、多少期待はしていた。彼女が近づいてきたので、思い切って話しかけてみた。すると正面からきちんと話を聞いてくれた。その時にまゆさんが用意していたピンクの用紙を渡し、日本語の TPのHPを作ったのだと説明すると、是非後で見てみるとのこと。(S)


Fillmore の壁に貼り付けてある大きな紙に、TP&HB へのメッセージを書くことができるようになっていて、その中からいくつかを Fillmore のHPで紹介しています。そして、私たちの残したメッセージもHPで紹介されました。日本に帰って来てから、「メッセージのってるよ」と教えられた時はとても嬉しかったな。

TOM PETTY FANS SPEAK OUT!

“Hi Tom and Guys, We were lucky enough to see your show, but there are many people who are BIG fans wishing to see your show back in Japan. Thank you for your kindness” - Mayumi

“Dear Tom Petty and The Heartbreakers, The show was absolutely wonderful! It was worth flying from Japan for this. Thank you. All my LOVE to you guys” - Setsuko

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