Fillmore 1997

思い起こせば一年前の今頃（1997年1月）、私は極度の緊張と興奮の中にいました。1月10日から2月7日まで、Tom Petty and the Heartbreakers が20回のコンサートを行う、しかも、あのロックの殿堂 Fillmore（!）で。これを見逃したらきっと後悔する… 必死の思いでサンフランシスコ行きを決めました（ろくに英語もできないのに一人でSFまでコンサートを観に行くとは大胆というか何と言うか）。そんな訳で、とてつもない不安、そして何よりも「念願のTP&HBを観ることができる！」という夢のような気分が混ざりあって、まさにナチュラル・ハイの状態だったのです。

Fillmore 97（20-night conserts）の概要

dateデビュー20周年を記念した Fillmoreでの20回公演は、当初 1996年11月に行われる予定でしたが、直前に Tom が左手を負傷したため、ライヴは翌97年1-2月に延期となりました。

time8:00pm ～ オープニング・アクトのセットがスタート
9:00pm ～ TP&HBのセットがスタート（終了は12:00amころ）

songs連日22～28曲＋アンコール3～4曲で、3時間近い充実のステージ。セット・リストは日替わりで、バラエティに富んだ内容でした。彼ら自身の曲に加えて、数多くのカヴァーが演奏されました。実際、1回のステージで演奏された約半分は、彼らのオリジナル以外の曲でした（50年代の Rock’n’Roll あり、インストゥルメントあり、Stones、Kinks から勿論、Byrds ナンバーありと実に多彩な選曲）。

TP&HBTom Petty （vo, g, harmonica）、Mike Campbell （g, ｍandolin）、Benmont Tench （key, vo）、Howie Epstein （ｂ, g, vo）、Steve Ferrone （dr）、Scott Thurston （g, b, key, vo, harmonica）

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私がこのHPを始めたきっかけの1つは、Fillmore でのライヴの素晴らしさを、より多くの方々に伝えたいと思ったからです。ただ、あれから随分と時間が経ってしまったので、どうやらきちんとしたレヴューは書けないのかもしれません。それでも以下のように、思い付くままに書いたコーナーを並べました。少しでも伝えたかったことを残すことが出来ればと思います。

My First Visit to the Fillmore

1. About The Fillmore　（掲載日 1999. 3. 7）　The Fillmore Story
2. Fillmoreにやってきた人達　（1998. 5. 10）　ライヴを見に来た有名人のリスト
3. Opening Act　（1998. 6. 14）　豪華なオープニング・アクト
4. Roger McGuinn 登場　（1998. 7. 20）　私が最初に目にしたのは…
5. HBとの遭遇　（1998. 4. 19＆6. 1）　ドッキリの経験、HB達と接近遭遇
6. Song List　（1998. 3. 22）　多彩な演奏曲目を紹介
7. Live Review（Jan31, Feb1&3)　（2000. 5. 28）　3日間を振り返って
8. 20th Night (Feb-7)　（1998. 10. 10）　『Live at The Fillmore CD』から
9. Happy Memories　（2005. 9.）　Fillmore でのハッピーな経験
10. The Fillmore 97 Revisited　（2008. 1. 21）　あれから早10年。当時を思い出しつつ、Fillmoreへの道を綴ってみました。［2007年1～3月にかけてブログに書いたものを転載］

それは本当に本当に素晴らしいコンサートでした。ステージの上の TP&HB は楽しそうに好きな音楽を演奏し、フロアにいるファンはみんな歌って、踊って、そして感動して… 今でもあの時の幸せな気分をはっきりと思い出すことができます。

－ Tom はうれしそうに言いました －
“We’re the house band here at the Fillmore.”