The Live Anthology

5 [全48曲/62曲] 2009, Reprise/WEA

Live Album / Box Set

TP&HBのライヴ活動全般を時代的に網羅するライヴ・レコーディング集。膨大なライヴ音源から厳選された曲目は、1978年から2007年までの主要ツアーをカバー。彼ら自身のヒット曲やオリジナル・ナンバーに加えて、様々なカヴァー曲も多数収録。

音源は全てライヴ・レコーディングされたままの状態で調整やオーバーダビングは行なわれていない、とのこと。大容量で聴き応え十分な嬉しいセットです。


release info

  • USA  2009年11月23日 Reprise/WEA
  • format  通常版(4-CD Set)、デラックス盤(5-CD Set)、アナログ盤(7-Album Vinyl)、Superhighway Tour(独自のデジタル配信)、デジタル配信 (一般)

フォーマット解説

1. 通常盤 (4-DC Set)
  • CD4枚組(48曲収録)のボックスセット。価格は24.98ドル(実際の販売価格は19.99ドル程度)。
    発売日は 11月 23日。
  • *当初、収録曲目は公表されず、Superhighway Tour のリリースごとに曲名を発表。10月7日より、Twitter にて少しずつ(1日2曲)情報がアップされ始め、10月21日、フルのトラック・リストが発表になりました。
2. デラックス盤 (Deluxe Box Set)
  • CD5枚組(62曲収録)。アメリカ国内向けは Best Buy の独占販売。価格は149.98ドル(実際の販売価格は99ドル程度)。Best Buy での発売日は 11月22日。
    *Superhighway Tour サイトから先行予約。99ドルで購入可能、ただし米国国内在住者のみ。
  • 米国外向けには、デラックス盤を含む『The Live Anthology』は 「Universal Music Group International」からの発売。
  • Blu-ray技術による高音質盤(ステレオおよび5.1チャンネル・サラウンド・システム)、未発表のライヴ等を収録した DVD2枚、1976年発売の『Official Live Leg』のアナログ(リマスター盤)、デラックス・ブックレットなどが付属。
  • DVDに収録される未発表ライヴは、1978年12月31日にサンタモニカの Civic Auditorium で行なわれた「New Year’s Eve Concert (年越ライヴ)」と1995年のドキュメンタリー「400 Days」。いずれもリージョン・フリーです。
    前者はTV放映用のライヴ映像で、海賊盤としてのみ出回っていたもの。後半にゲストで Dell Shannon (*) が登場して「Runaway」を一緒に演奏してました(ちょっと唐突でしたが)。また後者は『Wildflowers』収録からツアーにかけてを記録したMartin Atkins 監督によるドキュメンタリー映像。
    *Dell Shannonのシーンはありませんでした。
  • 『Official Live ‘Leg』(あるいは『The Official Live Bootleg』)は、1977年に Shelter が出したプロモーション盤(片面のみ4曲収録)。1976年12月12日にボストンのSt. Paul’s Mall で行われたライヴを録音したもの。
    収録曲: Jaguar And Thunderbird、Fooled Again (I Don’t Like It)、Luna、Dog On The Run
  • デラックス・ブックレットには、Tom Petty、Warren Zanes、Bill Flanagan、Robert Hilburn、Joel Selvin、Austin Scaggs、Phil Sutcliffe によるライナーノーツ入り。
  • <その他の付属品>
    * Reproduction “Litho” of Shepard Fairey Cover Art (12″ x 12″ on high quality stock) 
    * Reproduction of the 1997 twenty night Fillmore stand concert poster (8″ x 12″ on high quality stock) 
    * Assorted authentic vintage backstage satin passes. 
    * The Live Anthology notebook 
3. デラックス・アナログ盤 (7-Album Vinyl Box Set)
  • アナログ7枚組(51曲収録)。価格は149.98ドル(販売は142.48ドル程度)。発売日は 11月 23日。
  • 従来のマスターではなく、新たなマスター(無圧縮の24bit 96kのデータ)を使用。
    Pressed over 7 audiophile 180 gram vinyl LPs at Pallas Mfg. Germany & mastered at Bernie Grundman Mastering Studios.
  • 12インチ四方、24ページ、フルカラーのデラックス・ブックレットには、Tom Petty、Warren Zanes、Bill Flanagan、Robert Hilburn、Joel Selvin、Austin Scaggs、Phil Sutcliffeによるライナーノーツ入り。
4. Tom Petty and the Heartberakers Superhighway Tour
  • 独自のデジタル配信(全48曲)。9月29日よりスタート。24曲が(11月17日までの8週間にわたり)毎週火曜日に2~4曲ずつリリースされ、11月23日に残り24曲が一斉に配信される。
  • チケットの購入は Superhighway Tour サイト、または Ticketmaster にて。ただし、インターナショナル向けはTicketmasterのみで発売。価格は24.98ドル。
  • 音源はMP3、FLACのフォーマットでのダウンロードとストリーミング試聴が可能。
  • Superhighway Tourのみの特典として、メンバーによる曲目解説や写真・メモラビリアなどが付属(オンラインにてデジタル的に提供される)。ツアー最初の配信は “Nightwatchman” と “A Woman In Love” の2曲。それぞれに、曲目解説、TP、Mike、Benmontのコメントや当日のセットリストなどが付いている。
  • Superhighway Tourのサイトで登録すると、この2曲をフリーで視聴・ダウンロードすることが可能(48時間限定)。
5. デジタル配信
  • i-Tunesなど一般の配信システム

other info

  • produce  Tom Petty, Mike Campbell and Ryan Ulyate
  • sales
  • chart(US)  #51 (2009.12.12, US / Billboard 200)

track list

song / date / venue / city

disc 1

  1. Ladies And Gentlemen..  6/30/81Form / Los Angels, CA
  2. Nightwatchman  6/28/81Forum / Los Angels, CA
  3. Even The Losers  3/6/80Hammersmith Odeon / London, UK
  4. Here Comes My Girl  3/6/80Hammersmith Odeon / London, UK
  5. A Thing About You  6/28/81Forum / Los Angels, CA
  6. I’m In Love  12/7/82Wembley Arena / London, UK
  7. I’m A Man  9/21/06Stephen C. O’Connell Center / Gainesville, FL
  8. Straight Into Darkness  12/7/82Wembley Arena / London, UK
  9. Breakdown  6/30 81Forum / Los Angels, CA
  10. Something In The Air  6/30/81Stephen C. O’Connell Center / Gainesville, FL
  11. I Just Want To Make Love To You  3/17/95Maple Leaf Gardens / Toronto, Ontario
  12. Drivin’ Down To Georgia  11/4/93Stephen C. O’Connell Center / Gainesville, FL
  13. Lost Without You  11/4/93 Stephen C. O’Connell Center / Gainesville, FL
  14. Refugee  6/11/83Irvine Meadows / Irvine, CA

disc 2

  1. Diddy Wah Diddy  2/1/97 The Fillmore / San Francisco, CA
  2. I Want You Back Again  2/7/97The Fillmore / San Francisco, CA
  3. Wildflowers  3/17/95Maple Leaf Gardens / Toronto, Ontario
  4. Friend Of The Devil  2/3/97The Fillmore / San Francisco, CA
  5. A Woman In Love (It’s Not Me)  6/29/81Forum / Los Angels, CA
  6. It’s Good To Be King  9/21/06Stephen C. O’Connell Center / Gainesville, FL
  7. Angel Dream (No. 2)  4/19/03The Vic Theater / Chicago, IL
  8. Learning To Fly  6/16/06Bonnaroo Music & Arts Festival / Manchester, TN
  9. Mary Jane’s Last Dance  9/21/06Stephen C. O’Connell Center / Gainesville, FL
  10. Mystic Eyes  10/27/06The Greek Theatre / Berkeley, CA

disc 3

  1. Jammin’ Me  2/7/97The Fillmore / San Francisco, CA
  2. The Wild One, Forever  3/6/80Hammersmith Odeon / London, UK
  3. Green Onions  3/6/97The Fillmore / San Francisco, CA
  4. Louisiana Rain  12/7/82Wembley Arena / London, UK
  5. Melinda  8/26/03UNO Lakefront Arena / New Orleans, Louisiana
  6. Goldfinger  1/31/97The Fillmore / San Francisco, CA
  7. Surrender  6/11/83Irvine Meadows / Irvine, CA
  8. Dreamville  10/16/02The Grand Olympic Auditorium / Los Angeles, CA
  9. Spike  7/29/86Portland Civic Stadium / Portland, OR
  10. Any Way You Want It  6/11/83Irvine Meadows Irvine, CA
  11. American Girl  4/13/83The Cow Palace / San Francisco, CA

disc 4

  1. Runnin’ Down A Dream  9/21/06Stephen C. O’Connell Center / Gainesville, FL
  2. Oh Well  6/16/06Bonnaroo Music and Arts Festival Manchester, Tennessee
  3. Southern Accents  9/21/06Stephen C. O’Connell Center / Gainesville, FL
  4. Crawling Back To You  8/26/05Greek Theatre Berkeley, CA
  5. My Life/Your World  6/23/87Blossom Music Center / Cuyahoga Falls, OH
  6. I Won’t Back Dow  11/15/07The American Museum of Natural History / New York, NY
  7. Square One  6/17/06UMB Bank Pavilion / Maryland Heights, MO
  8. Have Love Will Travel  7/5/02Saratoga Performing Arts Center / Saratoga Springs, NY
  9. Free Fallin’  8/14/05Irvine Meadows / Irvine, CA
  10. The Waiting  6/28/81Forum / Los Angels, CA
  11. Good, Good Lovin’  6/30/81Forum / Los Angels, CA
  12. Century City  7/8/80The Spectrum / Philadelphia, Pennsylvania
  13. Alright For Now  3/17/95Maple Leaf Gardens / Toronto, Ontario

disc 5

  • Disc 5 is only available in the Deluxe Box Set except for three tracks below labeled with * that also exist on the VINYL set.
  1. Think About Me  7/24/87Jacksonville Memorial Coliseum / Jacksonville, FL
  2. Down South  9/17/06Austin City Limits Music Festival / Austin, Texas
  3. I Need To Know *  6/29/81Forum / Los Angels, CA
  4. Billy The Kid  5/28/01Chronicle Pavilion / Concord, CA
  5. I’d Like To Love You Baby  4/21/03Soundstage Studios / Chicago, IL
  6. Image Of Me  10/15/87Wembley Arena / London, UK
  7. Born In Chicago  4/21/03Soundstage Studios / Chicago, IL
  8. Like A Diamond*  10/16/02Grand Olympic Auditorium / Los Angeles, CA
  9. The Last DJ  12/7/02Palace Of Auburn Hills / Auburn Hills, Michigan
  10. No Second Thoughts  7/27/81The Spectrum / Philadelphia, Pennsylvania
  11. Ballad Of Easy Rider  7/24/87Jacksonville Memorial Coliseum / Jacksonville, FL
  12. Don’t Come Around Here No More* 7/7/01Saratoga Performing Arts Center / Saratoga Springs, NY
  13. Too Much Ain’t Enough  12/31/78Santa Monica Civic Auditorium / Santa Monica, Ca
  14. County Farm  2/4/97The Fillmore / San Francisco, CA

Introduction from Tom Petty (Liner Note)

Heartbreakersはライヴ・バンドであることがいつでも第一だった。バンドの経歴が、スタジオ・アルバムの文脈で語られることは理解できる。それが最もはっきりとした指標であるからだ。しかし、僕たちはステージの上であまりにも多くの時間を過ごしてきた。そこに血が流れているんだ。僕たちがそこで体験するものをとらえる時が来たと、僕は感じた。それは、保管庫を開けて、何千時間もの録音を見直すことを意味した。一瞬、そのとてつもない量に動作が止まってしまった。しかし、そこで見つけたものは、僕たちに興味を与え続けた。僕たちがめぐり合ったいくつもの瞬間が信じられないものだったのだ。

これらをまとめる過程は、集中的であったにしても、結構明快なものだった。全てを聴いて、最高のものを選んで、何らかの順序をつけて並べることだ。明快ではあったが、決して簡単ではなかった。僕たちは、基準となるいくつかの目安を決めた。第一に、これはグレイテスト・ヒッツのライヴ集(「早いテンポのグレイテスト・ヒッツ」と僕は呼んでる)にしたくないということだ。2つ目に、曲を時系列に並べる考えを捨てたことだ。それよりも、僕たちは音楽的に感動が引き継がれるような、正しいと感じられる順序にこだわった。他のレコードと同じように、まずはムードを考えて曲の順番を決めた。3つ目に、僕たちはどの録音にも手を加えたくなかった。オーバーダビングも修正もなしだ。どんな間違いでもその演奏の一部なんだ。4つ目に、このコレクションは頑張っているバンド、地に足をつけて考えられるバンドのことなんだ。僕たちが時々演奏するカバー曲はHeartbreakersが何者であるか、ヒット曲よりも僕たちが音楽的にどう考えてるかをより明らかにしている。カバー曲は特別な何かを表現し、僕たちはいつも他の全ての曲と同じように真剣に考えてきた。だから、たとえ一部の曲が1回か2回だけ演奏されてセットリストから消えた曲であったとしても、多くのカバー曲を入れることを恥ずかしいとは思わなかった。

過小表現になってしまうけど、僕はこのバンドを誇りに思っている。『The Live Anthology』の制作にあたって、その理由を明らかにできることを僕は願っていた。そして、僕たちはそれが出来たと思う。コーヒーと聴くことから生まれたインスピレーションを糧にして、費やした長い日々の中、僕が感銘したことは、録音(音源)が記憶の倉庫をバールでこじ開けるような存在だったことだ。曲が演奏されると、記憶から失われたであろう瞬間がフルカラーで蘇ってきたんだ。これが音楽の驚くべき点で、人生のサウンドトラックの一部となって人々の世界に入っていく。(Bill Haley & the Cometsの)”Rock Around The Clock” … 子供の頃にこの曲を聴いたことを覚えている。家族旅行で(フロリダ州)デイトナ・ビーチに行き、小さな別荘にいたときだ。たった5歳のとき、芝生の上を駆け回っていて、”One o’clock, two o’clock, three o’clock, rock”を聴いたのを覚えている。あの曲を聴くたびに、僕はそのときの天気、芝生の匂い、空の色に瞬時に引き戻されるんだ。音楽がこんな風に感覚を変えてしまうのって凄いことだ。

しかし、音楽と記憶には特別な関係があるということを常に知っていたとしても、ここに収録した曲によって膨大な過去が蘇ってきたことに、完全に準備など出来なかっただろう。僕たちが収録曲を他の人々に聴かせ始めると、僕の場合と同じように、音楽がその人たちの記憶まで蘇らせたのを知って本当に嬉しかった。一緒に旅した沢山の仲間たち、長年にわたってこの冒険の一部となった数多くの人々のことを僕は思い出した。僕がこの曲たちを聴いたときに感じる良い気持ちが彼らにとってもそうであって欲しと思う。僕は仲間たちが好きだ。昔からずっとそうだった。

-T.P.

<DS.132 掲載 翻訳:Shigeyan>