Dec-2015
2015年最後にサプライズ登場!
12月19日(土)にロサンゼルスの Troubadour で行われたチャリティライヴ 「Merry Minstrel Musical Circus」に、Nathan Eastの韓国~香港ツアーに同行していた Steve Ferrone 以外の TP&HBが出演しました。Jonathan Wilson主催、 Mike Campbell サポートで2012年から開催されているこのチャリティライヴは4回目の開催。例年ならばチケット発売とほぼ同時にゲストが発表されていまし たが、今回は Jackson Browneの名前が挙がっただけでしたので、出演者の確保に苦労しているのかと危惧していたのですが、正反対のサプライズ演出を企てて いたようです。当日は TP&HB単独で7曲、Jeff Lynneを迎えて3曲の合計10曲を演奏。セットリストは以下の通り。
1. Cabin Down Below / 2. Little Red Rooster / 3. I'm A Man / 4. Thirteen Days / 5. Dogs On The Run / 6. Runaway* / 7. Poor House* / 8. Roll Over Beethoven* / 9. Mary Jane's Last Dance / 10. Runnin' Down A Dream (*は Jeff Lynneが参加)
演奏時間は約50分。Steveの代役でドラムを叩いた Matt Laug(MikeのバンドDirty Knobsのドラマー)の不安定な演奏は残念ですが、それ以外では見事な音 を聞かせてくれました。ファンにとっては嬉しいクリスマスプレゼント、今年の活動にも期待できそうです。YouTubeには数多くの映像がアップされていますが、 その中から1つプレイリストをご紹介しておきます。
「Petty: The Biography」 発売
Tom Pettyのバイオ本「Petty: The Biography」が予定どおり発売されました。 サイズはB5版を一回り小さくした感じ。全323ページで4部24章の構成、厚さは約2cm。写真は27点掲載され、背中にも『Damn The Torpedoes』のジャケッ トのアウトテイク写真が6点使われています。
気になる内容ですが、各種書評やコラムを参考にまとめるとTPの幼少時の様々な体験、音楽活動での成功と苦悩、結婚生活の破綻、薬物依存などが赤裸々に語ら れています。さらに Heartbreakers のメンバー、プロデューサー、スタッフの証言なども数多く盛り込まれています。
特筆すべきは1994年にバンドを離れた Stan Lynchがインタビューに答えている点です。約20年近くの沈黙を破り、バンド30周年の軌跡をまとめた映像作品「Runnin' Down A Dream」への出演も拒んだ彼が語るバンドの歴史、TPとの関係が話題になっています。著者の Warren Zanesは2日にわたって Stanから話を聞いたとのこと。
意外なところでは、Bruce Springsteen のファンサイトで初対面のTP と Bruceが2人っきりでドライヴをして音楽を聴き続けたエピソードを「今までに聞いたことのない話」と驚きを込めて書いていました。
Zanes は完成した本を携えて TPの元を尋ねたそうで、実物を手にしたTPは「 This is really good.」と彼に言ってくれたと、雑誌 New Yorker のインタビューで答えています。同書は現在発売中のハードカヴァー、Kindle版に加えて、12月15日に著者が朗読するAudiobook版もリリースされるとのこと。
TP&HB 関連番組が24時間放送に
アメリカのケーブルテレビ局 Palladia が11月26日に感謝祭スペシャル企画と して<24 hours of Tom Petty>と題して、朝7時から翌朝まで12番組、合計 5種類の映像作品を放送しました。その詳細をVH-1 のサイトが伝えています。 タイムテーブル、番組の内容だけでなく、プロモーション用の映像も見る事が できます。放送された作品の中には「Tom Petty Radio」で音源が紹介された 2014年8月30日に行われたボストン Fenway Parkでのライヴも含まれています。 この番組を実際に見たアメリカのファンの間では「映像も音も最高」「映像 作品として発売して欲しい」と の声もあがっています。
TPとRingo Starr の対談 1992年
Interview magazine のサイトに1992年6月号で企画した TPとRingo Starrの 対談を掲載しました。この対談は一応 TPが Ringoに尋ねるという形式で進んで いきますが、Ringoのジョーク連発に[laughs]が多発しています。とにかく面白い ので是非お読みください。
The Dirty Knobs ライヴ * 3題
Mike Campbellが参加する The Dirty Knobs の活動報告です。
1) 11月19日(木)にサンディエゴの The Music Boxで行ったライヴの映像がYouTube にアップされました。1曲めは彼らのオリジナル"I Wanna Blow Up My Stereo"。もう1曲は Neil Youngの1996年のアルバム『Broken Arrow』に収録 されていた"Interstate"のカヴァー。この曲で Mikeが使っているレスポール タイプのギターはストリングベンダーが装着されている珍しい物です。
2) 11月20日(金)にはロサンゼルスの南にあるハモサビーチのライヴハウス Saint Rockeでライヴを行いました。その時に共演した元Black Crowes のギタリスト Marc FordのバンドとDirty Knobsを1分程度にまとめた映像が会場の YouTube 公式チャンネルにアップされています。
3) 11月22日(日)にはカリフォルニア州南部のサン・ファン・カピストラーノ にある Coach House Concert Hallで演奏。この時も Marc Fordと共演。YouTube にいくつかの映像があがっていますが、その中からTP&HBでもカヴァーした"Guitar Boogie Shuffle"をご紹介しておきます。
Tazzy Fund がチャリティオークション
Mike Campbellと夫人の Marcieが2008年から運営に携わっている動物愛護団体<Tazzy Animal Rescue Fund>が、楽器販売サイトReverb の協力、Mikeが近年多用しているギター Duesenberg のアメリカ支社の後援を得て新たな募金活動を開始しました。その告知用ビデオが YouTubeにアップされています。募集期間は 12月3日から28日までとのこと。
Steve's Activities ニュース
今月も Steveの活動は続きます。本当にアクティブな人ですね。
1) 10月26日にフランスで開催されたドラム・フェスティバル<Bag' Show>に出演した際に世界的に有名なドイツの楽器製造販売会社 GEWAのフランス支社の インタビューを受けた時の映像が YouTubeにアップされています。自身の音楽感、好きなドラマー、演奏する時の心がけなど様々な質問に終始笑顔で答えています。その中で一番気になったのは、これからの活動を尋ねられて「来年は TP&HBの40周年なんだ。Tomは<I guess we have to do something.>って言っていたけど(笑)」と語った部分。何をやってくれるのでしょうか。期待して 待ちたいと思います。
2) 11月24日にパサディナの Jones Coffee Pasadenaで行われたライヴに参加した時の映像3曲分が YouTubeにアップされています。1曲目は Jimi Hendrixの名曲"Little Wing"。2曲目は Lou Donaldsonの1970年の『Everything I Play Is Funky』に収録の"Hamp's Hump"。3曲目は Ray Charlesのカヴァーで有名な"You Don't Know Me"。演奏の冒頭でフロアタムに置いたスティックが落ちて若干慌てる Steveを見ることができます。
3) ニューヨークを中心にセッション、ライヴサポート、プロデューサーとして活動している Hanan Rubinsteinが12月2日に自身の Instagramへセッション終了後の集合写真を投稿。そこに Steveの姿がありました。Hanan のInstagram にある他の写真を見ると彼は現在ハリウッドにある EastWest Studios(昔の Ocean Way Recording)でレコーディング中。そのセッションに Steveは参加しているのでしょう。
4) 12月19日に開催される Nathan East の香港公演のプロモーションビデオにバックバンドの一員として参加する Steveが単独で出演しています。終始和やかな雰囲気の、とてもゆるい感じのビデオです。
5) カリフォルニア州サン・ペドロにある Alvas Showroomで1989年に惜しくも 亡くなった名ドラマー Carlos Vegaの誕生日を祝う<The 18th Annual Carlos Vega Memorial Birthday Concert>が12月6日に開催されました。これにSteveが参加するとの情報がありました。
雑誌関連 * 2題
1) 雑誌ヤングギター12月号(表紙はThe Beatles)で「Taste of Rickenbacker ~伝統息付く独自のロック・サウンド~」というリッケンバッカー・ギターの大特集が組まれています(P.85~95)。その中で Rickenbacker社と使用アーティストの変遷を述べる記事の中で TPの話題が挙げられています。他には工場 取材、現行モデルの試奏レポート(DVD連動)なども掲載されています。
2) 雑誌 beatleg の最新号(2016年1月号、表紙は Bob Dylan)にTPネタが2点ありました。まず、Jeff LynneがTP、Joe Walshと共に写っている写真。本年 4月23日、Hollywood Walk of Fameに Jeff Lynneの「星」が寄贈された際の記念写真です。もう1点は、<Rock News>欄に Don Henleyのライヴでのトラブルに関しての記事が掲載されています。
TP&HB 3拓クイズ
音楽サイト This Day in Music の中に「The Very Hard Tom Petty Quiz」という3拓形式のクイズがありました。タイトルに明記されているほど超難しくはありませんので、お時間のある方は是非トライしてみてはいかがでしょうか。問題は全部で20個。ページを再読み込みしても出問は同じで、順番が変わるのみです。
Nov-2015
Tom Petty Radio
衛星ラジオ<Sirius XM>の31チャンネルで Tom Petty が自身のラジオ番組<Tom Petty Radio>を始めます。初回放送は 11月 20日(金)午後6時(米東海岸時間)から。番組では TP秘蔵(?)のレアトラック、未発表音源、ライヴ音源などもオンエアする予定。 また、Steve Ferrone、Benmont Tench、Lucinda Williams、Jackson Browne、Dhani Harrison、Roger McGuinn等のゲストDJの登場も予定されています。初回2時間のスペシャル番組では 2014年8月30日の Fenway Park (ボストン)でのライヴを放送するそうです。TP曰く「Our biggest hope is for a channel that is always entertaining in the way only radio can be.」だそうです。
TP バイオ本 続報
Tom Pettyのバイオ本「Petty: The Biography」 発売を前に著者 Warren Zanesの動きも活発で、その流れを追ってみると期待がさらに高まってきます。同書公式サイトには Zanesのインタビュー映像3本が公開されています。
Rolling Stone誌 11月5日号に掲載された<Tom Petty's True Confessions: Inside His Revealing New Biography>は同書の全体像を紹介する記事になっています。同誌サイトでも同じものを読むことができます。
10月28日にはファンが運営するFacebookグループ<TOM PETTY NATION !>が Zanes へ行ったインタビューを掲載。ファンならではの質問が面白い内容でした。 2006年発表の TPの3枚目のソロアルバム『Highway Companion』収録の"Down South" は、Zanes が初めて出版した書籍「Dusty in Memphis」に触発されて書いたとTPが語った等の証言も含まれています。
翌29日にはフィラデルフィアのラジオ局WXPNの人気番組<World Cafe>に出演し、バイオ本について詳しく語りました。 先月お伝えした内容(TPの家でGeorge Harrisonと会った話)も本人の語りで聞くことができます。その時の驚きを昨日のことのように鮮明に覚えている様子が伝わってきました。
11月2日はニューヨークに拠点を置くデジタルサービス TheStreet Networkの経済番組<The Street>に出演、約7分半近く司会の Gregg Greenbergの質問に答えています。
4日には音楽関連書籍を紹介するサイト AllMusicBooksの Five Questionsに登場、タイトル通り5つの質問に答えています。センセーショナルな話題を浮き彫りにしようという意図の質問にも誤解が生じないように丁寧に回答していたのが印象的でした。
5日には Billboard誌サイトに自身が書いた<Tom Petty Reveals Struggles With Heroin Abuse and Heartbreak in Must-Read Biography: Exclusive Excerpts>という記事が掲載されました。 同書からの引用を交え、より詳細に内容を紹介しています。Boiiboard誌 11月14日号には約1ページ半にわたる記事が掲載され、TPが父親から受けた虐待や薬物依存など、この本に書かれているセンセーショナルな話題を取り上げています。
TP ドキュメンタリー 日本で放送
BS日テレで 11月1日(日)の23時30分から「ROCK LEGENDS」というドキュメンタリー系音楽番組の TPの回が日本語字幕付きで放送されました。 この番組はイギリスの 3DD Productions が制作したシリーズで、2013年から現在まで4シリーズ 54本が作られています。TPの回はシーズン1のものです。番組は30分弱と短く、内容も音楽関連メディアの記者のコメントと写真、映像をつなぎ合わせただけのもので特筆することはありませんが、日本のテレビ局でTP&HB関連番組が放送された事に価値があると思っています。今のところ再放送の予定は無いようです。
Mike 愛用のギターを再現
Mike Campbellが長年愛用しているギター<Fender Bloadcaster>を忠実に再現した限定モデルが Fender社から発売されます。その名も<HEARTBREAKER>。ギターに刻まれた傷、塗装の剥がれ、経年変化まで細かい部分まで再現しているとのこと。完成度は Mike自身が「ブラインドテストをしたら見分ける自信がない」と語るほどのようです。
売上げは Mike夫人の Marcieが運営する動物愛護団体<Tazzy Animal Rescue Fund>へ寄付されます(この団体の運営には
Mikeも参加しています)。Fender USAのサイトには価格や本数が掲載されていませんが、TP&HBファンのコミュニティの掲示板に限定30本、価格4,500ドル(約53万円)
という情報がありました。ドイツのギターディーラーのサイトでは3,839ユーロ(約89万円/諸税手数料込)、イギリスのディーラーのサイトでは同国に入荷するのは30本中4本で価格は2,949ポンド(約54万円)と掲載されていました。
今までに有名ミュージシャンの愛器のレプリカギターは数々発売されていますが、それらに比べると Mikeのギターは決して高くない値段です。リンク先の記事に は Mikeが登場するプロモーション映像もあります。その中で語られていますが、再現された傷の1つが1980年の初来日時につけられたものだというのは驚きで
した。必見です。
オフを楽しむ TP&Benmont
10月24日にハリウッドの Saban Theatreで開催されたThe Zombies のライヴのバックステージでの記念写真の中に TPと Benmont Tench の姿がありました。 Zombiesは現在アメリカをツアー中で、発売したばかりの新譜の曲や代表曲だけでなく、彼らの1968年の大名盤『Odessey and Oracle』の全曲を再現しているステージが評判になっています。TPは Zombiesの大ファンで1997年に発売された彼らの軌跡を振り返ったCD4枚組のボックスセット『Zombie Heaven』のブックレットに愛情あふれた序文を寄せていますし、Benmontもリーダーでオルガン担当の Rod Argentの演奏からの影響を公言しています。 2人とも50年前に戻ってライヴを楽しんだことでしょう。写真での嬉しそうな表情からもそれが伺えます。
今月のランキング記事 * 3題
1) セントルイス周辺をエリアとするラジオ局 KSHE 95 が<10 Things You Might Not Know About Tom Petty>という記事をサイトに掲載しました。 タイトル通り、彼らに関してあまり知られていない情報を紹介しているのですが、秘話というよりも豆知識といった内容です。例えば、「"Insider"の元々のタイトルは"Benmont's Revenge"だった」などという類のものです。軽く読み流すには面白いランキングだと思います。
2) ケーブルTVの音楽番組「M-On!」のサイトに<あのCMよりも面白い?童話モチーフMVのおかしな世界>という記事がありました。 その中でTP&HBの"Don't Come Around Here No More"のビデオが取り上げられています。題して「アリス・イン・悪ふざけランド!?」(笑)。まあ確かに、かなり悪ふざけしている感は否めません。
2) Rolling Stone誌の<10 Great Concerts for a Cause>という様々な支援を目的としたコンサートのランキング記事が掲載されました。ここに選ばれた <Farm Aid>の部分で Bob Dylanのバックを務めているTP&HBの写真が使われています。
今年も「Merry Minstrel Musical Circus」開催
Jonathan Wilson 主催、Mike Campbell サポートで2012年から開催されているチャリティーライヴ「Merry Minstrel Musical Circus」の4回目が12月19日(土)に開催されることになりました。 会場は初回から変わらずロサンゼルスの老舗ライヴハウス Troubadourです。ゲストなどの詳細はまだ発表されていませんが、過去には Jackson Browne、Benmont Tench、Jeff Lynne なども参加していて今回も期待大。カヴァーが中心なのでどのような曲が演奏されるかも気になるところです。
Watkins Family Hour ニュース
Watkins Family Hour が11月3日に Warren Zanes の項目でも紹介したラジオ番組<World Cafe>に出演しました。Benmontを含むメンバーへのインタビューや"Not In Nottingham""Brokedown Palace"のスタジオライヴもあり。同番組 のサイトで聞くことができます。
セッション情報
1) Steve Ferroneが LeAnn Rimes の新作『Today Is Christmas』(10月16日発売 Prodigy Entertainment)に参加しています。他にも Booker T. Jones、Ray Parker Jr.、Willie Weeks、Bob Glaub、Rami Jaffeなどが参加しています。このアルバムは彼女がデビュー以来所属していたレーベル Curbを離れてから初の作品。しかも彼女自身にとって初のホリデイ・アルバムです。33歳ながら今年でデビュー20年のベテラン。落ち着いた歌声と華やかさは変わらず、見事なバックミュージシャン達に支えられ最上のポップアルバムに仕上がっています。近年やや活動が停滞していますが、新たなレーベルで今まで以上の作品を作り出して欲しいものです。
2) カリフォルニア出身のシンガーソングライター Willy Tea Taylor の2作目『Knuckleball Prime』(10月23日発売 Blackwing Music)に Benmontがピアノで参加しています。 他には Watkins Family Hourのメンバー
Greg Leisz、Sara Watkinsなども。アルバムを紹介する動画では Benmontたちの写真を見ることができます(1分46秒から)。プロデュースはマルチ・プレイヤーとして有名な
Michael Witcherが担当。Watkins のソロやカントリーのレジェンド Dwight Yoakam、Bette Midlerのアルバムでドブロを弾いています。
Taylorは現在39歳と遅咲きのミュージシャンですが、地元での音楽歴は長いようです。前作は優れたアメリカーナ音楽を長年紹介し続けている雑誌
No Depressionに「我々の時代で最も重要なソングライターの1人」と評された才能豊かな人物。今作も派手さはありませんが、味わい豊かな内容です。ジャケットでもわかる通り、音楽歴同様に髭もかなり長いです。
Steve's Activities ニュース
今月も Steveの活動は続きます。今月はヨーロッパにも進出です。
1) 10月10日にフロリダ州 Largoの Largo Cultural Centerで行われたギタリスト Micki Freeのライヴに出演した時の映像が YouTubeに上がっています。 残念ながら Steveの顔は全く映りません。
2) 10月15日に行われたチャリティーライヴに出演。このライヴは公立学校の芸術の授業の維持存続のために活動している非営利団体 Adopt the Artsを応援するため開催されたものです。今年の1月にはロサンゼルスのライヴハウス Roxy Theatreで開催され、Richie Sambora、Billy Gibons、Butch Trucks、Slash、Steve Lukather、Edgar Winterなどが参加していました。
今回はハリウッドの 有名レコード店 Record Parlour が会場に。メインを務めたのはライヴの翌日16日にデビューEPをリリースしたDisreputable Few という4人組のバンド。 このイベントの常連で新人ではなく全員が10年以上の経験のあるミュージシャンの集まりです。Steveは彼らと共にAllman Brothers Band の"Whipping Post"や"Statesboro Blues"を演奏。その動画はYouTubeにアップされています。また、バンドのInstagramに写真もありました。
3) 10月26日はフランスで開かれたドラム・フェスティバル<Bag' Show>に出演。会場はパリの中心部にある La Machine Du Moulin Rougeという1,000人以上入る大きなクラブでした。楽しそうに演奏する Steveの写真があります。 (音質は悪いですが)YouTube に映像もあります。
4) 10月末にはフランスからドイツに移動。世界的に有名なドイツの楽器製造販売会社 GEWAが31日にベルリンの楽器販売店 JustMusic
Berlinで開催したドラム・クリニックに参加。
11月3日にはバイエルン州ブルクエーブラハの楽器や音楽関連機材販売店 thomannでのクリニック、5日にはバーデン=ヴュルテンベルク州のザンクト・レオン=ロートにある楽器店
drumladenでのクリニックにも出席したようです。詳細な情報が伝わってきていませんが、31日の写真が Facebookに掲載されていたのでご紹介します。
7日にはドイツの南西部ノルトライン=ヴェストファーレン州イッベンビューレンで3,000平方メートルの敷地を持つ楽器製造販売会社 Musik Produktivが開催した国内有数の楽器見本市<Musik Produktiv Messe>でステージに上がりドラムを叩きました。YouTubeにアップされた映像を見ると上機嫌で観客に
向かって話す Steveを見ることができます。
5) 11月16日にはサンディエゴのコンサート会場 Loft at UC San Diegoで Grammy賞の運営組織である<NARAS>が設立した基金 Music Caresが開催するイベント<Addiction & The Music Business>にパネルディスカッションのパネラーとして出席予定。
6) 21日にはロサンゼルスの北西部にあるスタジオシティのライヴハウス Baked Potatoで行われるギタリスト Michael Thompsonのライヴでドラムを叩く予定。Michael Thompsonは Nathan Eastのバックバンドの同僚で自身のバンドでもヒット曲を持つ売れっ子のセッションミュージシャン。今回のライヴはベースに Neil Stubenhaus、キーボードに David Delhommeという有名なセッションミュージシャンがメンバーです。
7) 12月9日は香港の Academic Community Hallで行われる Nathan Eastの香港初ライヴに参加の予定。今夏にBillboard東京&大阪での Eastのライヴで開催されたサウンドチェック見学やメンバーに会えるというファン向けイベント <ミート&グリート>がここでもあるようで、450香港ドル(約7,200円)のチケットが発売されています。
Oct-2015
TP バイオ本 続報
前月お伝えした Tom Petty のバイオ本「Petty: The Biography」の発売まで1ヶ月となりました(11月10日発売予定)。
新たに開設された特設サイトでは Pearl Jam のフロントマン Eddie Vedderの推薦文が掲げられ、著者 Warren Zanes による解説、フォトギャラリー、各種
メディアに掲載された書評なども目にすることができます。
10月7日には Washington Post のサイトに Zanes のインタビュー記事が掲載され、TPが自身が1990年代にヘロイン中毒に陥った経験をこの本の中で初めて 公にしたことを語っています。インタビューでもTPがなぜ悪癖に染まったのかを解説していますが、TP本人がどのような言葉で何を話したのか、とても気に
なるところです。
インタビューはこれ以外にも興味深い話が満載で、個人的に面白かったのは著者が George HarrisonのサインをTPのオフィスでもらった逸話です。TP、George、
Jeff Lynneがクリスマスにセッションを楽しんでいたとのことで、おそらく1987年の暮れだと思います。Georgeは突然現れた金髪の不審な若者(Zanes)を見て
「Brian Jonesが生き返った!」と言ったそう。似ているとは思えませんが(笑)。サインをもらったのも貴重ですが、何よりも翌年春に結実することになる
Traveling Wilburys の萌芽を目の当たりにしたのは奇跡としか言い様がありません。バイオ本への期待がさらに高まります。
Songwriters Hall of Fame にノミネート
2016年の Songwriters Hall of Fame の<Performing Songwriters>部門に2年連続で TPがノミネートされました。賞は、演奏をせずに純粋に作詞作曲をする<Non-Performing Songwriters>と演奏も行う作詞作曲家の<Performing
Songwriters>、加えて今回から創設された<Deceased Songwriters>部門の合計3つがあります。
<Performing Songwriters>の候補者は TP以外に、Jeff Lynne、Tom T. Hall、Madonna、 Michael
McDonald、John Mellencamp、Steve Miller、Gloria Estefanなど全12組。<Deceased Songwriters>には
Lionel Bart、Bert Berns、Marvin Gaye、George Harrison、Jimi Hendrix、Roger Miller
の6名がノミネートされました。
12月11日まで関係者による投票が行われ、<Non-Performing Songwriters>部門で3組、<Performing Songwriters>部門で2組、<Deceased
Songwriters>部門で1組が選ばれ、来年6月9日にニューヨークで行われる授賞式に於いて表彰されるという流れになっています。今回の受賞はなるか…結果が楽しみです。
ドイツの音楽誌で TP 特集
ドイツの音楽誌「Good Times」の2015年10月&11月号に TP のミニ特集が掲載されていました(24&25ページ)。題して<Dauerbrenner in der Hitze des Sudens>、意訳すると「南部の情熱的な長距離ランナー」というような意味でしょうか。
TP、ラップのミュージックビデオに出演
ラッパー/コメディアンの Lil Dicky(David Burd)の最新ミュージックビデオ"$ave Dat Money"になぜか TPが出演しています。しかも 5分42秒から約2秒間という短さ。歌詞の1節「Ay, We gon save that money」をハンドアクション付きで口パクしているだけですが、妙にノリが悪いというかズレているように見えます。お○いちゃんだからでしょうか?
TP のエピソードを写真家が語る
写真家の Robert Sebree が自身のサイトで TP 関連の写真を13枚公開しています。古くはシングル "A Face In The Crowd" のジャケットに使われたもの から『Wildflowers』セッションの辺りまで、40歳前後の TPの色々な姿を見ることができます。また撮影時の興味深いエピソードも添えられおり、ファン必見の内容です。写真をクリックすると大きいサイズでも見る事ができます。
1997年@Fillmoreライヴの音源
ラジオDJの Redbeardのサイト<In The Studio with Redbeard>で TP&HBが1997年2月6日にサンフランシスコの Fillmore でライヴを行った時に演奏した"Gloria"(Themのカヴァー)の音源が公開されています。このサイトで は以前にも同時期の Fillmore 公演の音源をアップしていました。サイト内でたどれますので、ご興味のある方は是非どうぞ。
今月のランキング記事 * 3題
1) Entertainment Weekly のサイトにアメリカのTV番組<Saturday Night Liveの名演奏41選>という記事が組まれ、TP(&HB)の"Honey Bee"(1994年) が選ばれました。Stan Lynchが脱退し、この時は Nirana解散直後の Dave Grohl がドラムを担当しています。TP&HBのドキュメンタリー「Runnin' Down A Dream」から抜粋された当時の MTVのニュース映像と番組出演時の演奏の一部、Dave GrohlのインタビューをYouTubeで見ることができます。
2) 「Guitar World」誌が<12弦ギターを使った名曲30>を載せていて "Free Fallin'"が8位に選出されています。ちなみにベスト3をご紹介すると、3位はLed Zeppelin "Over the Hills and Far Away" 、 2位は The Byrds "Eight Miles High" 、1位は The Eagles "Hotel California"でした。
3) アメリカのケーブルTVチャンネル<VH-1>のサイトに<悲劇的な幼年時代を過ごした12人のミュージシャン>という記事があり、その中にTPの名もあり ました。父親の暴力については本人の口から語られているのでファンとしては驚かないのですが、こうしたタイトルの記事の中で言及されると不思議な感じがします。
Watkins Family Hour ニュース
1) 9月18日に NPR musicの人気プログラム「tiny desk」に出演した時の映像が公開されました。演奏しているのは 3曲("Steal Your Heart Away" "In The Pines" "Hop High")。最近にしては珍しい無帽姿の Benmont Tench を見る ことができます。
2) 10月1日にアメリカのケーブルTVチャンネル<TBS>の人気トークショー<Conan>に出演しましたが、放送前日に Benmontは Alice夫人とのハネムーンのために欠席する旨を自身の Instagramに投稿。
翌日に行われるロサンゼルスの Largoでのライヴにも参加しないとのことでした。放送終了後に番組の公式サイトで公開された演奏シーンを見ると Benmontだけでなく Fiona Appleの姿もありませんでした。不思議なバンドです。
放送で彼らが演奏したのはアルバムにも収録されている Grateful Deadのカヴァー"Brokedown Palace"。Benmontは不在ですが、名演なので是非ご覧ください。
ちなみに、Benmont夫妻のハネムーン先は Alice夫人の Instagramへの投稿によれば、バハマ諸島の南にあるタークス・カイコス諸島のパロット島で、高級リゾート<Parrot Cay by Como>に宿泊しているようです。
Steve's Activities ニュース
1) Steve Ferrone が 9月24日にハリウッドの Hard Rock Cafe で開催されたチャリティライヴ<Music Heals Benefit Concert>に 出演しました。この時の映像やセットリスト、レポートなどは見つけることができませんでしたが、 共演した Kenneth Brian Band のFacebookに写真が掲載されていました。
2) 10月3日にロサンゼルス北西にあるスタジオシティのライヴハウス Baked Potatoで行われた Todd Sharpのライヴでドラムを演奏。Toddは70年代半ばに Hall and Oatesのバックバンドのギタリストとしてキャリアをスタート、これまでにソロアルバムを2枚発売しているだけでなく、Mick Fleetwood、Bob Welch、Christine McVie、Bonnie Raitt、Rod Stewartなどのアルバムやツアーに参加している凄腕のギタリスト。 このライヴでドラムを叩く Steve の10秒ほどの映像が Instagramに投稿されていました。
3) シンバルのメーカー Zildjianの創業者一族で現在同社でA&Rを担当している Bill Zildjian がホストを務めるポッドキャスト<DRUMMERRADIO>に Steveが出演、 彼が好きだったり影響を受けたドラマーが叩いている曲を紹介しています。番組は約93分。
4) ノースカロライナ出身で現在はナッシュヴィルを本拠に活動しているミュージシャン Boo Ray の新作アルバムのレコーディングに参加。 Boo RayのInstagramにはスタジオでの様子を撮影した短い映像がアップされていました。発売は来年早々になるとのこと。なお、2013年9月24日に CD Babyから発売された3枚目のアルバム『Six Weeks in a Motel』にも Steveは参加していました。
Sep-2015
TP 関連の書籍2種類が発売に
1) Rolling Stone誌 8月27日号に、この秋以降に発売されるミュージシャンのバイオ本に関する記事が掲載(P.30)され、その中に Tom Pettyの「Petty: The Biography」も取り上げられていました。 これは以前から出版が噂されていたもので、著者は惜しくも活動休止した Del Fuegosのギタリストで音楽ライターとしても実績がある Warren Zanes。Zanes は書籍版「Runnin' Down A Dream」(2007年)の編集と掲載インタビューを担当していました。本はハードカバーで総ページ数は352ページ。「Conversations With Tom Petty」(2005年)より20ページほど多いです。発売予定は11月10日とのこと。
2) Stan Lynch の昔のバンドメイトで70年代末から80年代前半にかけては Motelsで Scott Thurstonとも同僚だったフロリダ州ゲインズヴィル出身のサックス/キーボード奏者の Marty Jourardが回想録を出版します。タイトルは「Music Everywhere: The Rock and Roll Roots of a Southern Town」。60~70年代の故郷の音楽シーンを回顧した内容で、若き日のTP、Mike Campbell、Benmont Tench、そしてオリジナルの Mudcrutch 等も登場するとのこと。 Jourard は記憶力と文章力には定評があるので期待大です。発売予定は来年の4月11日です。
TP がチャリティオークションに協力
アメリカの慈善団体 Tony Hawk Foundation が主催するチャリティ・イベント<Boards + Bands>のオークションに出品するためのスケートボードに TPがサインをしている映像が YouTube にアップされました。TPがこのイベントに参加するのは 2012年以来 2回目。主催している団体はプロ・スケートボーダー Tony Hawk が 2003年に設立したもので、さまざまな活動を通して子供たちへスケートボードの素晴らしさを伝えたり、貧困層が住む場所にスケートボード・ パークを建設したりすることで社会に貢献しています。オークションはスケートボード専用公園建設のため、有名スケートボーダーの使ったボードにミュージシャンがサインしてオークションに出品、売上全額がその費用に充てられます。前回はサインと共に"I Won't Back Down"の歌詞を書き込んだ TPですが、 今回は"Mary Jane's Last Dance"の歌詞を書いたようです。オークションは 8月12日に終了しましたが、落札価格は不明です。
今月のランキング記事 * 3題
1) Rolling Stone誌サイトが<100 Greatest Songwriters of All Time>を選出。 59位に TPがランクインしています。前後を見てみると58位は George Clinton、60位には Willie Nelsonの名前がありました。このランキングは同誌と Appleのタイアップ記事で随所に Apple Musicのロゴが見られます。
2) アメリカの音楽情報サイト Digital Music News が<The Top 90 Songs of 1990>を発表。TPの"Free Fallin'"が64位に選ばれていました。この曲は1989年のアルバム『Full Moon Fever』に収録され、 同年10月にシングルカットされましたが、Billboardのチャートで最高位(7位)に到達したのが90年なので、このランキングに選出されたのでしょう。
3) アメリカの雑誌 WIREDのサイトが<Here Are Jimmy Iovine's 14 Greatest Tracks>という簡単なランキング記事を掲載。その中に TP&HBが2曲選ばれています。他には Bruce springsteenや U2の曲なども。これは同誌の9月号の表紙と特集で Iovine が取り上げられたための宣伝記事と思われます。 余談ですが、彼の出世物語はアメリカンドリームそのもの。小物のヤク中のエンジニア~プロデューサー~レーベルのエグゼクティブ~世界的な会社の共同経営者~ Apple Groupの役員と凄まじい駆け上がりぶり。つい先日はイギリス出身のモデル/女優Liberty Rossとの婚約も報じられました。
The Dirty Knobs ライヴ
Mike が参加する The Dirty Knobs の新たなライヴ予定が発表になりました。日程は 11月24日(火)、会場はロサンゼルスのライヴハウス<The Echo>。 同バンドの11月のライヴはこれで3回になりました。
Steve 出演ライヴがテレビ放送
Steve Ferrone が昨年11月に続き Nathan East のバックバンドの一員として来日。Billboard Live 東京で 8月12日(水)に行われた公演の1stステージが<フジテレビNEXT>で生放送されました。 9月14日(月)26時半~28時10分、15日(火)19時10分~20時50分、10月6日(火)24時20分~26時、7日(水)15時40分~17時20分にも再放送が予定されています。視聴可能な方は是非ご覧ください。
Steve 韓国でレコーディング
韓国のヴォーカル4人組 Sweet Sorrow が 8月31日に発売した新曲のレコーディングに Steve はじめ Nathan East Bandのメンバーが参加しました。先月のアジアツアーの際の録音だと思われます。楽曲は"Let's Make Love"で、Nathanの別バンド Fourplay のナンバーの韓国語カヴァー(2002年発売の『Heartfelt』収録、ヴォーカルは Nathan)。 Sweet Sorrow は今月行われる Fourplay の3年ぶりの韓国ツアーにもゲスト参加予定とのことです。
Aug-2015
TP 近況と後悔を語る
雑誌「Rolling Stone」の2015年8月13日号(32ページ)にTom Pettyのインタビュー記事が掲載されました。 これは同誌サイトに7月16日にアップされたものと同じ内容で、TPは Mudcrutch の新作のレコーディング、『Wildflowers:All The Rest』について語っています。
また、同サイトに7月14日に掲載されたインタビュー記事「Tom Petty on Past Confederate Flag Use:'It Was Downright Stupid'」の中では、1985年のツアー及び『Pack Up The Plantation Live!』において、南北戦争中に南軍が掲げた 南部連合旗(Confederate Flag*)を使った事を後悔していると語りました。 同アルバムのアナログ盤の見開きジャケットに掲載されたステージ写真には当該の<旗>を大々的に掲げていた様子が写されています。また映像版では"Rebels"の演奏中のステージ後方にジャケット写真と同様に<旗>が掲げられているのがハッキリと映し出されますし、演奏終盤で前列の観客から手渡された<旗> を誇らしげに肩に掛ける TPの姿も記録されています。
この問題に関してTPは既に1986年の時点で「後悔している」旨の発言をしています。なぜ今になり<旗>の話題が出たのか。おそらく 6月17日にサウスカロライナ州で発生した黒人への銃乱射事件をきっかけに起った全米注目の一連の騒動が発端でしょう。事件で逮捕された Dylann Roof がこの<旗>をまとい差別的な発言をしている映像をYouTube にアップしていたことが犯行後に分かり、 同州の議事堂近くに掲げられていた<旗>を降ろすべきではないかという議論に発展、最終的に州議会は<旗>を降ろしましたが、その前の6月27日に人権活動家がポールに上って引きずり降ろして逮捕されるという事件まで発生しました。この結果、30年前の不用意な行為に注目が集まり、このような記事が書かれたのでしょう。記事が掲載された直後から YouTube に数多くアップされていた『Pack Up The Plantation Live!』での"Rebels"の映像が一斉に削除されました。
*) 正確に言うと使用したのは南部連合旗(正方形のデザイン)ではなく南部海軍旗(横長のデザイン)です。
TP がギターショップに
L.A.のギターショップ Norman's Rare Guitaras の YouTube 公式チャンネルに同店を訪れた TPが店に居合わせたミュージシャン(Zach
Tabori)とセッションをする映像がアップされました。TPは Mudcrutchの新作レコーディング用に新しいギターを買いに行ったのでしょうか。ここで仕切り役をしている賑やかな人物は店のオーナー
Norman Harrisの息子 Jordanです。
また、この時に撮影された写真が同店の Instagramにありました。TPは7月だというのにブーツ履いてますね。暑くないのかな。お腹が若干出ているように見えますが、オフなのでタルんでいるのでしょうか。
過去のインタビューが公開に
フロリダ出身・在住の音楽評論家 Bill DeYoung が過去のインタビューを自身のサイトで公開しています。この中に Bob Dylan とツアー中(1986年7月16日)の TPと Mike Campbellのものがありました。当時制作中で後に『Let Me Up (I've Had Enough)』として1987年にリリースされたアルバムは2枚組にするほどの曲があったという話から Bob Dylanとの共作、"American Girl"の歌詞の 逸話など興味深い話が満載です。このインタビューは7月初旬に発表された直後から数多くのまとめページに引用されてネット上に拡散していきましたので、 これを題材に書かれたブログの中にはオリジナルの存在に気づかずに、引用したサイトのアドレスを紹介しているところもありますが、Bill DeYoung のペ ージに掲載されたものがオリジナルです。
また、同サイトには1987年3月末か4月上旬に Benmont Tenchと Stan Lynchへ行ったインタビューも載っています。話題は当時発売間近だった最新アルバム 『Let Me Up(I've Had Enough)』に関してがメインですが、Bob
Dylanとのツアーの思い出話もあり、こちらも大変面白い内容になっています。
Rolling Stone ドイツ版通巻250記念号
ドイツ版 Rolling Stone誌の最新号は通巻250号記念という事で特集として創刊号からの表紙を全部掲載しています。 その中には TPが表紙を飾った2014年9月号も含まれていました(掲載は52ページ)。ちなみに本国アメリカの同誌で最後に表紙に登場したのは1995年5月4日号。もう20年も前のことになります。
今月のランキング記事
クラッシックロックを扱う音楽サイト ULTIMATE CLASSIC ROCK が<Top 10 Don Henley Songs>を選出。その中に Mike Campbellが Donと共作した1984年の名曲"The Boys of Summer"がランクインしていました。Donといえば 9月に15 年ぶりのソロアルバム『Cass County』を発売しますが、これには Stan Lynchが共同プロデューサー及び共作者として参加しています。このアルバムは既に各種のレヴューで絶賛されています。発売が楽しみです。
Watkins Family Hour 本格始動
Benmont Tench が参加するバンド Watkins Family Hour のデビューアルバムが7月24日(金)に発売されました。収録されているのは全11曲、約39分。Benmontのヴォーカル曲"Prescription
for the Blue"(古典ブルースのカヴァー)もあり ます。音作りの職人達が丁寧に紡ぎあげた1枚です。CDだけでなくアナログ盤も発売されました。興味のある方は是非お聞きください。
彼らは23日(木)にロードアイランド州にあるJane Pickens Theater & Event Centerでの公演からツアーを開始。アルバム発売日である翌24日には同州で開催されたNewport
Folk Festival に出演。その時の演奏が CBSテレビ<This Morning!> 内で放送され同番組のサイトにもアップされました。曲はFleetwood Macのカヴァー"Steal Your Heart Away"、Grateful Deadのカヴァー"Brokedown Palace"、ブルーグラスの古典のカヴァー"Hop High"の3つ。
現在ツアーは一時休止中で 8月13日(木)のL.A.公演から再開され、9月15日(火)のジョージア州アセンズまで14公演が予定されています。
Steve Ferrone 来日
昨年の11月に続き Steve Ferrone が 8月9日(日)から日本に来ています。今回も Nathan East のバックバンドメンバーとしての来日です。
Billboard Live での公演 (東京3日間/大阪2日間)と8月16日(日)に行われるサマーソニック東京2015への出演が予定されています。Billboard Liveでは東京/大阪公演共に各1回ずつミート&グリートが開催されます。参加料金は10,000円。何故か学割(5,000円)もあるようですので 興味のある方は是非どうぞ。
なお、Billboard Live東京での8月12日(水)の1stステージはフジテレビNEXTが19時から生中継します。同日23時、翌13日朝7時30分から再放送もあります。会場に行けない方は是非TVでご覧を。
『The Last DJ』のアナログ盤再発か?
アナログ盤の話題をサイトやポッドキャストで情報発信している<Modern Vinyl>が2002年にリリースされた『The Last DJ』が11月27日に再発されると伝えています。 情報元は主にメイン州でチェーン展開している<Bull Moose>というお店。ここのサイトで販売予約が始まったということで記事にしたようです。価格は22.97ドル。大手通販サイトではまったく情報が上がっていませんので確実な話かどうかはわかりません。 数年前にも『She's The One』の再発話が同じような感じでネット上に掲載されましたが、最終的には市場に現れなかったということがありましたので、正確な情報が出るのを願ってやみません。
Jul-2015
"Somewhere Under Heaven" が YouTubeに
Tom Petty and the Heartbreakersの YouTube 公式チャンネルに先月2日に発売されたばかりの新曲"Somewhere Under Heaven"がアップされました。 ネット上ではリリースから1か月も経たないうちに無料で公開したことに対して様々な意見が述べられています。個人的には賛成できない行為ですが、結果的にたくさんの方が耳にするのであればこれも1つの方法かな。
売れ続ける『Greatest Hits』
1993年に発売した『Greatest Hits』が全米で1200万枚のセールスを達成しました。 アメリカレコード協会=RIAA(Recording Industry Association of America)が発表している「アルバム総売り上げランキング100」では同率で40位にランクイン。 ちなみにアルバム売り上げの上位5作は以下のとおりです。
1位 2900万枚 Michael Jackson『Thriller』 / 2位 2900万枚 Eagles『Their Greatest Hits 1971-1975』 / 3位 2300万枚 Pink Floyd『The Wall』 / 4位 2300万枚 Led Zeppelin『IV』 / 5位 2300万枚 Billy Joel『Greatest Hits Vol.1&vol.2』
発売から22年。単純計算すると1年に約545,000枚売れたことになります。これはかなりスゴイ数字ではないでしょうか。このアルバムは現在も売れ続けていて、 最新の Billboard アルバムチャート(7月18日付)では前週の201位から186位にランクアップしています。
Live Aid での演奏&インタビュー映像
1985年に開催された Live Aidの4枚組 DVD BOXが2004年に発売されましたが、その際に収録されなかったTP&HB の"The Waiting"と"Rebels"の2曲が YouTubeに アップされています。過去にも何回かあげられているので目新しさはありませんが未見の方は是非どうぞ。
また、演奏前のバックステージでインタビューに答えるTP の映像もアップされています。 質問しているのは MTV の大人気 VJ だった Martha Quinn。昔からのMTVファンには懐かしい名前&顔だと思います。インタビュー映像は1分20秒と短いものですがニヤケてフニャフニャした感じで答えるTPが面白いです。
The Dirty Knobs のインタビュー映像
Mike Campbell のバンド The Dirty Knobs のインタビューが YouTubeにアップされました。これは6月19日(金)にニューポートビーチにある<Lido Theater>での ライヴのバックステージで撮影されたものです。TP&HBの活動はオフですが Mikeは精力的に演奏活動を続けています。この6月だけでも4回ライヴを行っていますのでギタリストとしての演奏勘が鈍ることなく良い 状態で8月から予定されている Mudcrutchのアルバムの録音へ入っていけるのではないでしょうか。
Watkins Family Hour が3曲目&初ビデオ(フル)を公開
Benmont Tench が参加するバンド Watkins Family Hour が7月24日(金)に発売するデビューアルバムから3曲目を SoundCloud で公開し、同時に iTunes での 販売も開始しました。曲は Grateful Dead の超名盤『American Beauty』に収録されていた名曲"Brokedown Palace"。個人的にはオリジナルに負けない見事な仕上がりだと思います。
また1曲目に公開した"Steal Your Heart Away"(オリジナルは Fleetwood Mac)のビデオも YouTube にアップされました、渋い感じのBenmontが登場しますので興味のある方は是非ご覧を。ますますアルバム発売が楽しみになってきました。
Steve Ferrone のインタビュー動画
Steve Ferrone のインタビュー映像が YouTube にアップされました。これは6月17日~18日にインディアナ州のフォートウェインで開催された楽器の見本市 <Sweetwater's Gear Fest 2015>で撮影されたものです。自身の音楽遍歴、George Harrison との日本公演、それと少しだけですがTPと初めて顔を合わせた Sound City Studios でのセッションの思い出等を語っています。
Steve、Average White Band プチ再結成
TP&HBのツアーがなくても Steveの予定は一杯です。7月には Average White Band (AWB)の盟友たち(Hamish Stuart、Molly Duncan)と Person to Person 名義 でロンドンの老舗クラブ Ronnie Scott's Jazz Club(16日~17日)とエジンバラでの Edinburgh Jazz Festival(21日)での公演を行います。この公演では AWB のアルバム『Soul Searching』(1976年)を再現する予定です。
曲を勝手に使うな!
雑誌「Rolling Stone」のサイトに<Stop Using My Song:34 Artists Who Fought Politicians Over Their Music>という記事が掲載されました。 政治家に選挙やキャンペーンで勝手に曲を使われたことに「ノー」を言った34人のミュージシャンが取り上げられていますが、この中にTPも入っています。ご存知の方も多いと思いますが、TPの場合は2000年に"I Won't Back Down"を George W. Bush に、 2011年に"American Girl"をMichele Bachmannに無許可で使われ、両件ともTP側は使用中止を申し入れました。このリストを見ると John McCain、Sara Palin、Mitt Romney が複数回登場しています。同じことを繰り返しているのは懲りないというか余程嫌われているというべきか。
展覧会に出掛けた Benmont夫妻
Benmontと夫人の Aliceが 6月11日(木)に俳優でありミュージシャンでもある Kate Micucci の展覧会に出掛けた様子をとらえた写真が Getty Images のサイトに掲載されていました。 Kate Micucci の名前は日本ではあまり知られていませんが、役者としてはテレビドラマ<The Big Bang Theory>の Lucy役を演じていた女性と言えばわかる方がいらっしゃるかもしれません。他にも過激なネタで笑いをとる音楽ユニット Garfunkel And Oates を結成していたり、 今回展示されたような個性的なイラストを描いたりととにかく多才な女性です。Benmont は以前から Garfunkel And Oates のパフォーマンスを自身の Twitterで紹介していましたので、Kate Micucci のことを気に入っているのではないでしょうか。
Jun-2015
『Wildflowers - All The Rest』
昨年のインタビューでTPが言及していた『Wildflowers』のデラックス盤の中身が少しだけ判明しました。タイトルは『Wildflowers - All The Rest』でオリジナル作とアウトテイク等を収めたCD2枚組になるようです。 発売時期などの情報はまだ発表されていません。
6月2日(火)にはこのプロジェクトの第一弾として、初期の『Wildflowers』セッションで録音されながらアルバムに収録されなかった"Somewhere Under Heaven"が発売されました。この曲は Tom Pettyと Mike Campbellの共作で、 1992年に録音したものの、今年まで忘れられていたそうです。価格は $1.29。日本では iTunes Store および Amazon デジタル * で販売されています。価格はどちらも250円。
また、この曲は発売翌日の3日(水)から全米公開された人気ドラマシリーズの映画化作「Entourage」のエンディングにも使用されていますが、映画のサントラ盤には同曲は収録されませんでした。
オフィシャルサイト・リニューアル
"Somewhere Under Heaven"の発売に合わせて、オフィシャルサイトのデザインも新しくなりました。コンテンツが見やすくなったかは微妙ですが、よりシンプル&今風になっています。バックにライヴ写真を配したデザインはファンには嬉しいです。
Mudcrutch も活動
RollingStone サイトが Mikeへのインタビューをもとに Mudcrutch の再始動を伝えています。TPは Mudcrutchでのアルバムを作りたがっており、8月にレコーディングを行うとのこと。元々は今年1月に予定されていたのが、Tom Leadonの健康問題のため延期になったそう。 その際には「まだ曲ができていないので良かった」とTPは言っていたのだとか。制作に時間はかからないと思われますので、上手くいけば今年中に Mudcrutchのアルバムが出るかもしれません。
今月のランキング記事 * 4題
1) アメリカのケーブルTV局<AXS TV>のサイトに<Top 5 underrated Tom Petty and the Heartbreakers songs>というタイトルの記事が掲載されました。 何を基準に<underrated song>と言っているのか分かりませんが、選ばれた曲を見るとシングル曲も含まれていて<過小評価された曲>とは思えないものばかりという気がしました。もっと他にもあるんだけどな…
2) ULTIMATE CLASSIC ROCK が<Top 10 'Still Got It' Albums>を選出。その中にTP&HBの『Hypnotic Eye』の名前がありました。このランキングはデビューから25年を経過して 'Still Got It'=「まだまだイケている」アルバムを発表しているミュージシャン/グループを対象に選んだものです。
3) 音楽サイト little by listenに<The 10 Best Cameron Crowe Music Moments>という記事が掲載されました。この中にTPの曲が使われたシーンが選ばれています。 あくまでも個人的感想ですが、(ネタバレさせてしまいます)ここに選ばれたTom Cruise主演作「Jerry Maguire(邦題:エージェント)」よりも「Elizabethtown」で "Square One"と "It'll All Work Out" が使われていたシーンの方が強く印象に残っています。
4) GQ誌サイトに<NBA Playoffs Music Video Promos:The Definitive Ranking>という記事が載っています。その中に2005-06シーズンのプレイオフ期間中にオンエアされたTP&HBのビデオもランクインしています。 このビデオは数パターン作られ、ABCやESPN 等のテレビ局で流されました。日本でもプレイオフは放送されましたが、残念ながらこのビデオが画面に登場することはありませんでした。
ギターテク Chinner のインタビュー映像
Mike Campbell のギターテクを長年務めている Steve "Chinner" Winstead へのインタビュー映像が Fender社のYouTube公式チャンネルにアップされています。 短いものですが、Mikeの愛器 Broadcasterへ施した改造の話などを楽しげに語っています。ご存知の方も多いと思いますが、Chinnerはその立派なおヒゲでライヴ前のセッティング時にはかなり目立つ存在。一見強面なのですが、中身は気さくで優しい好人物です。彼のインタビュー是非ご覧を。
The Dirty Knobs のライヴ映像
Mikeのバンド The Dirty Knobs が5月23日(土)にサンタバーバラの<SOHO>でライヴを行いました。その際の映像が YouTubeにアップされています。※説明では24日と間違って表記されています。
その中から"Stop Jerking My Johnson"をご紹介します。映像の最後の方で Mikeの替えのギターを持ってギターテクの Chinner がリズムに合わせて踊りながら出てくるのに笑ってしまいました。
Watkins Family Hour が2曲目を公開
Benmont Tench が参加するバンド Watkins Family Hour がデビューアルバムから2曲目となる"Not in Nottingham"を公開しました。 前回の"Steal Your Heart Away"に続き今度もカヴァー曲で、オリジナルは1973年に劇場公開されたディズニーのアニメ映画「Robin Hood」の中で使われていました。 待望のファーストアルバム発売は 7月24日(金)。日本でもAmazonなどで予約受付が始まっています。
Steve、Malibu Guitar Festival に出演
カリフォルニア州マリブはロサンゼルス郊外の太平洋沿いに位置し、セレブ達が家を連ねていることで知られていますが、ここで 5月14~17日の4日間、<第1回 Malibu Guitar Festival>が開催されました。 地元のチャリティ団体への寄付を目的としたこのフェスに Steve Ferrone が参加しています。盟友オルガニスト Brian Augerとのプロジェクトの他、Robby Kriger (The Doors)、Orianthi (!)のバックでドラムを叩く映像が YouTubeにアップされています。 他の出演者は、Tommy Emmanuel、Ritchie Sambora、Gene Simmons (KISSのGene Simonsの息子)などでした。
Steve の音源、Amazonで購入可能
メールマガジン掲載のインタビューでお伝えした Steveのボーカル・デビュー作(?)を Amazon で購入することが可能です。 Steve Ferrone & Friends 名義で、アルバムタイトルはシンプルに『Live』。なんと "I Won't Back Down"も収録されています。
May-2015
Jeff Lynne の Hollywood Walk of Fame 授賞式
Hollywood Walk of Fame に Jeff Lynneが選ばれ、4月23日(木)に授賞式が行われました。セレモニーには Joe Walshと Tom Pettyがゲストで出席。それぞれ個性的なスピーチで Jeffの受賞に花を添えました。その様子は YouTubeにアップされています。
VIP席には Mike Campbell(夫妻)、TP夫人の Dana、TP長女の Adria、Geroge Harrison夫人の Olivia、息子のDahni
などの姿がありました。
Jeff のプレートが置かれるのは Capitol Recordsの入口近く。Walk of Fameの公式サイトで検索すると住所は<1750 Vine St, Hollywood, CA>。この場所は 2001年に亡くなった George Harrisonのプレートの直ぐ近く。彼の大ファンで友人だった Jeffにとっては願ってもない計らいだったことでしょう。それもあるのか、授賞式での Jeffは終始上機嫌でした。
授賞式の翌日に Billboard 誌のサイトに掲載されたインタビューの中で Jeffは「アルバムはほとんど完成」「ツアーは来年にやりたい」旨を語っています。
まあ過去の事例から見て眉唾ではありますが、実現して欲しいと思います。
Ryan Ulyate ハイレゾを語る
2006年発売の『Highway Companion』以来、TP&HB関連作品にエンジニア、 プロデューサーとして参加している Ryan
Ulyateが、4月に発売されたハイレゾリューション・オーディオについて語っている記事が音響関連の情報専門サイト Acoustic Sounds Newsに掲載されました。
それによると、今回発売されたハイレゾ音源は TP&HB 関連作品の発売元である UniversalとWarner Bros.から提案されたiTunes用の音源制作が発端になったと
のこと。完成した音源にメンバーも満足し、特にTPは今までの音源では聞こえなかったハンドクラップやハーモニーが聞こえるようになったと喜んだそうです。
後半で語られているハイレゾ音源やデジタル録音の優位性に関して、個人的には諸手を挙げて賛成しかねる部分もありますが、興味深い内容の記事であることは 間違いありません。興味のある方は是非お読みください。
今月のランキング記事 * 5題
1) シカゴを拠点とした音楽ブログ little by listenに「最もバカげたキャンペーンソング」を選出した<The 10 Most Ridiculous Campaign Songs>というランキングがありました。その中に2000年のアメリカ大統領選挙中に共和党のGeorge W. Bush(息子の方)が無断使用した"I
Won't Back Down"が選ばれていました。
TP&HB関連の曲は過去2回選挙キャンペーンで無断使用されました。1回目は前述のBush。2回目は2011年に共和党の Michele
Bachmannが大統領選出馬を表明しキャンペーンで"American Girl"を勝手に使用。両方共TP&HB側が抗議して使用を停止させています。
2) アメリカのケーブルTV<AXS TV>のブログに TP&HBの曲を歌詞に注目して 選んだ<Tom Petty & The Heartbreakers' 5 best lyrics/verses>という記事がアップされました。
3) アメリカのインターネット新聞 Huffington Post が動画付で選び出した記事 <10 Greatest Induction-Ceremony Moments of the Rock and Roll Hall of Fame>の中に George Harrisonの受賞を称え、TP、Jeff Lynne、Steve Winwood、 Princeらが演奏した"While My Guitar Gently Weeps" (2004年) が選ばれていました。
4) 「Billboard」誌が昨年のアルバムセールスおよびツアー収入などを合算したランキング<Billboard Money-Makers List: Music's Top Earners of 2014>を発表。TP&HBは40位にランクインしていました。このランキングはベテラン勢が 強く、Billy Joel、Eagles、Paul McCartney、Cher、Jimmy Buffett、Motley Crue、Journey、Fleetwood Mac、Bruce Springsteen、Elton John、James Taylorらの名前もあがっていました。
5) 4月20日は<マリファナデイ>(4/20や420はマリファナを現すスラング)ということもあり、それに関連した曲のランキング記事がアップされていましたのでまとめて紹介します。
◇ お馴染みの ULTIMATE CLASSIC ROCK では<Top 10 Pot Songs>を選出。TPの"You Don't Know How It Feels"が 6位に。
◇ Billboardのサイトが<4/20 Songs: 20 Smokin' Tunes About Weed>を選出。こちらも"You Don't Know How It Feels"が17位に。
◇ St. Louisの週刊紙 The Riverfront Times が<The 20 Best Songs About Marijuana in the History of the Earth>という仰々しいタイトルのランキングを発表。やはり"You Don't Know How It Feels"が7位に
ULTIMATE CLASSIC ROCK 過去作を回顧
ULTIMATE CLASSIC ROCKがTP&HBの過去の作品を回顧する記事をアップしました。
1) まず、28年前の1987年4月21日に発売の『Let Me Up (I've Had Enough)』を取り上げました。セールス・評判共に芳しくなかったと言われている同作を改めて振り返っています。記事の中にある"Jammin' Me"のプロモーションビデオですが、何故かTP&HBの公式サイトのビデオコーナーで見ることができず、正規版はYouTubeの VEVOチャンネル のみで視聴が可能です。また、VEVOのチャンネルには同ビデオの別ヴァージョンもアップされています。 こちらは合成部分が未編集だったり画面にタイムコードが表示されたりしている<仮編集>のような状態で、合成されることが前提で何も無いスタジオで演技するメンバーの姿などを見ることができます。
2) 続いては、26年前の1989年4月24日に発売の『Full Moon Fever』を取り上げた<Tom Petty Trades Intensity for Happiness: The History of 'Full Moon Fever'>です。雑誌に掲載された過去の発言などを上手く組み合わせて構成。 抜けている逸話もありますが、よくまとまっていると思います。
3) 最後は、37年前の1978年5月2日に発売の『You're Gonna Get It!』を特集した記事。前述の2つに比べると分量も少なく、事実関係を述べただけの内容なので若干物足りなさがあります。
Rickenbacker 特集号
「ギターマガジン」2015年5月号の特集は<愛しのリッケンバッカー>でした。3章に亘って Rickenbackerの魅力を伝えてくれています。 その第1章<~時代を鳴らしたギタリストたち~>で
Rickenbackerのユーザーとして Geroge Harrison、Roger McGuinnらに交じりTPの名前もありました。 彼が登場するのは写真(だけを含む)と記事を合わせて5か所。興味のある方は探してみてください。今回の特集は
Rickenbacker 全般の第一人者である大金直樹氏や The Byrdsに関する博識で知られている 白井英一郎氏の文章も読めますので機会があれば是非。
気になることが1つ。30ページに『Damn The Torpedoes』のジャケットで TPが抱えていた Rickenbackerの写真が掲載されています。撮影者クレジットはトシ矢嶋。 これは初来日時の1980年に「プレイヤー」誌に掲載されていた同氏撮影の物と若干違っています。いつ写されたものなのでしょうか。TP&HB のギターを日本人が写す 機会など滅多ないと思いますので気になります。
Benmont インタビュー
ヒット曲に関する逸話を紹介したり歌詞の意味等を考察しているサイト Songfactsの<Songwriter Interviews>コーナーに Benmont Tench のインタビューが掲載されています。 プレイヤーとしての Benmontより、ソングライターとしての彼について掘り下げていますので興味のある方は是非。
Benmont、カナダの夫婦ユニットに声援
Benmont はカナダのフォーク・ロック・デュオ、Whitehorse がお気に入りだとTwitterで語っています。厳密に言うと、Benmont夫人(Alice Carbone Tench)がWhitehorseについてツイートしたところに Benmontがコメント、それを見た Whitehorseが感謝の言葉をコメントしたという顛末です。
Whitehorse は、それぞれキャリアのあるシンガー・ソングライターの Luke Doucetと Melissa McClellandが結婚し、2011年に結成されたデュオです。13年発表の『The Road to Massey Hall』では Neil Young "Winterlong"、Bob Dylan "It Ain't Me Babe"などをしっとりカヴァー。最新作『Leave No Bridge Unburned』は2月17日に発売されました。
Watkins Family Hour デビュー
Benmont が参加するバンド Watkins Family Hour がデビューアルバムのリリースとツアーの開始を発表しました。このバンドは SeanとSara の Watkins兄妹が2002年から主催しているイベント<Watkins
Family Hour>から発生したもの。 メンバーは Watkins兄妹、Sebastian Steinberg、Don Heffington、Greg
Leisz、Fiona AppleにBenmontの7人。アルバムおよびツアー開始は7月24日発売予定。(後から 5月13日、6月10日のロサンゼルス
Largoでのライヴもアナウンスされました。)
公式サイトには広告映像が公開中です。曲は Fleetwood Mac(Lindsey Buckingham作品)のカヴァーでアルバム収録予定の"Steal
Your Heart Away"。以前からライヴで演奏していた曲なので見事な仕上がりになっていると思います。 残念ながら映像が短く曲の途中で終わってしまいますが、SoundCloudに1曲全部アップされています。アルバムはバンドのオリジナル以外に Grateful Dead "Brokedown Palace"、Bob Dylan "Going Going Gone"、Gordon Lightfoot "Early Morning Rain"、Roger Miller "Not in Nottingham"が収められるとのこと。7月24日の発売が待ち遠しい!
Jeff Golub 未発表曲集に Steve 参加
2月号で訃報をお伝えした Jeff Golub の未発表曲集『The Vault』が 3月31日に発売されました。晩年のJeffは進行性核上性麻痺(PSP)でギターが弾けなくなりましたが、音楽仲間たちが未発表曲を探し出し、一部に新たな音源を加え本作を完成させました。 Jeffと親交のあった Steve Ferroneは "One More Excuse to Play the Blues"、"Gimmie Some"、"Keep the Ball Rolling"、"Groanin"、"Naked City"の5曲に参加。 他にも Jeff Lorber、Dave Koz、Kirk Whalumなど、いわゆるスムーズ・ジャズ系の大御所が豪華に参加し、生前の交流の深さを物語っています。
Apr-2015
過去作のハイレゾリューション・オーディオ発売
TP&HB のハイレゾリューション・オーディオ発売を知らせる映像が、彼らのYouTube公式チャンネルにアップされました。その中で Tom Petty はスタジオ のコンソールをバックに今回発売される音源の優位性を語っています。
ハイレゾリューション・オーディオ (High-Resolution Audio) は「ハイレゾ音源」とも略され、ここ数年よく耳にする言葉ですが、具体的にはスタジオで録音され
たマスターデータが持っている情報量に近い高解像度の音源の総称です。難しく聞こえますが、簡単に言うと音楽用CDを超える情報量を持つ音源データという
ことになり、よりマスターに近い音質を楽しむことができると言われています。
※CDの規格は、サンプリング周波数/44.1kHz、量子化ビット数/16bit 。
4月7日(火)に公式サイトで発表された情報によれば、今回発売されたのは全13タイトル。内容は以下の通り。
◇ TP&HB のアルバム(11タイトル)
『Tom Petty & The Heartbreakers』 『You're Gonna Get It』 『Hard Promises』 『Long After Dark』 『Southern Accents』 『Pack Up The Plantation:Live』 『Let Me Up (I've Had Enough)』 『Into The Great Wide Open』 『Echo』 『The Last DJ』 『MOJO』
◇ TP のソロ(2タイトル)
『Full Moon Fever』 『Highway Companion』
いずれも 2015年の Remasterを使用した<96kz/24bit>のデータとのことで、形式は、AIFF / FLAC / ALAC / WAVの4種類の中から選べます。アルバムは 1枚あたり17.98ドル(日本円にすると約2千円程度)。発売はアルバム単位のみで1曲ずつの購入は不可です。
公式サイトにリンクがありますが、発売は<HD Tracks>が行います。当該ぺージ を見ると今回の13タイトルのみの掲載ですが、Tom Pettyで再検索するとそれ以外にも『Hypnotic Eye』が購入可能です。ただし、データは<48kz/24bit>と若干違う仕様になっています。
他にも『Live Anthology』『Damn The Torpedoes (Deluxe Edition) 』が掲載されてはいますが、現時点での購入は不可です。『Wildflowers』も以前このサイ
トで販売されていましたが、再発プロジェクトとの兼ね合いのためか現在は消されています。
記載された説明の中で気になったのは、「1枚目と2枚目および『Southern Accents』『Pack Up~』のマスターが使用不可(unplayable)な状態のため第2世代のマスターを使用して今回のハイレゾを作成した」と書かれていたことです。
何らかの物理的な 損傷がマスターテープに起っていたのでしょうか。さらに「今回使われたマスターはオリジナル作のプロデューサーの了解の元、イコライジング、コンプレッサーやリミッ ターを使った音量の調整などが施されたもので初回プレスのアナログ盤以降のものは全てこのマスターが使われていた」との記述もありました。どのような経緯でこう なったのかは分かりません。もう少し情報が公開されるのを待ちたいと思います。
いずれにせよ、TPがあれだけ推しているのですから期待したいと思います。どのような音が聞けるのでしょうか。みなさんもお試しあれ。
今月のランキング記事 *2題
1) ULTIMATE CLASSIC ROCK が<Top 100 '80s Rock Albums>を発表。 この中にTP&HBのアルバムが1枚、TPのソロが1枚、そして Traveling Wilburysの1枚目が選ばれています。記事を読んでみると Top 100としてありますが、純然たるラン キングではないようです。80年代の100枚といった感じでしょうか。何が選ばれたかが気になる方はサイトをご覧ください。
2) 音楽誌<SPIN>* が<The 30 Most Commercially Successful Pot Songs>を発表。 その中に TPの"You Don't Know How It Feels"が選ばれました。potとはマリファナを表すスラングです。
Benmont がライヴハウスで演奏
Benmont Tenchが 2月15日(日)にロサンゼルスのライヴハウス Largoで行われた<Watkins Family Hour show>に出演。当日の様子を伝えたブログの中に写真がありました(17枚目と22枚目)。残念ながら後姿の遠景だけですが、それでも楽しそうなステージの雰囲気が伝わってきました。
ブログ本文にもありますが、Seanと Saraの Watkins兄妹が開催しているこのショーは開始からもう10年になるとのこと。2人が Nickel Creek の一員としてアルバム デビューしたのが93年。セールス面では恵まれませんが、長年本当に良い音楽を作り、また演奏してきています。このショーもオリジナルだけでなく、カントリー、ブルー グラス、ジャズの名曲を現代的な解釈で取り上げ続けています。こうした伝承者がいるのがアメリカ音楽界の強みであり魅力だと思います。この日の参加メンバーは、 Benmont 以外に、ほぼ毎回参加している Fiona Apple、Glen Phillips、Jackson Browne。さらに Jacksonの3月の来日公演に同行していた Greg Leiszなどです。The Dirty Knobs の活動
3月14日(土)にウエストハリウッドの The Viper Roomで行われた Mike Campbellのバンド The Dirty Knobs のライヴ映像が YouTubeにアップされました(ファンが 撮影したもの)。曲は"Sister Gypsy"(Blackmore's Night の物とは同名異曲)。この時、Mikeが弾いているのは、Les Paul の Gold Top。これはデビュー当初からの愛器でしたが、最近はステージ上でその姿を見ることがありませんでしたので、 とても懐かしく感じました。
彼らのライヴは5月以降も行われます。17日(日)にはマリブで開催される Malibu Guitar Fest、23日(土)にはサンタバーバラのSOHOに出演。さらに、6月11日(木)と12日(金)にもライヴを行うと彼らのメーリングリスト上で発表がありました。
Steve がトリビュートアルバムに参加
テキサス州で活動していたブルース・ギタリスト、Bugs Henderson。肝臓がんのため 2012年に死去しましたが、交流のあったミュージシャンたちがトリビュートアルバム『The King of Clubs』を制作、2014年9月にリリースしました。Steve Lukather (TOTO)、Kenny Aronoff (元John Mellencamp)、Vivian Campbell (Def Leppard)など多彩なミュージシャンとともに Steve Ferroneが参加しています。(どの曲に参加しているかまでは調べることができませんでした。)
Stan がイベントに
TP&HBの元ドラマー Stan Lynch が、3月12日(木)にフロリダ州ゲインズヴィルで開催されたイベントに出席しました。その時の様子を地元紙 The Gainesville Sunが伝えています。バンド脱退以降はプレイヤーとしてよりソングライター/プロデュー サーとして実績を積んできた Stan。当日は自身の歩みを振り返り様々なことを話したようです。彼はこの5月で60歳になりますが、ヒゲや白髪のせいか年齢よりも老けて 見えます。昔は長身のイケメンだったのに。老け込むにはまだ早いよ、Stan!
RSD に Benmont の演奏を収録したアルバム発売
4月18日(土)に開催される Record Store Day で発売が予定されているアナログ盤『V.A. - Live from High Fidelity:The Best of the Podcast Performances Vol.2』 にBenmont のライヴが収録されます。これはアメリカのポッドキャスト番組<Live from High Fidelity>でのライヴを集めたコンピレーション盤で、Benmont は昨年2月に出演しました。 今回収録されるのは"You Should Be So Lucky"。番組内でピアノではなくギターの弾き語りをしたヴァージョンです。決して上手くはありませんが、歌も含めて何とも味のある演奏でした。
RSDに発売されるアイテムは限定盤なので入手が難しいのですが、今回収録された Benmontの演奏だけであれば番組のアーカイブで聞くことができます。リンク先に 表示される中の2014年2月18日が Benmont 出演回ですので、興味のある方は是非チェックしてみてください。
ツアー中のセッティング風景が少しだけ
Eastern Acoustic Works が自社の主力製品である<Anya>のプロモーションのためにインタビュー動画をアップしていますが、その中に TP&HBのFOHエンジニア Robert Scovill へのインタビュー動画がありました。 内容は音響関連に興味が無いと難しずぎてついていけない専門的な話ばかりなのですが、インタビューの間に差し込まれるセッティング風景の映像や写真は普段なかなか見ることができないので必見です。
Mar-2015
Congratulations Benmont !
2月19日に Benmont Tench が Alice Carboneと結婚しました。Benmont は昨年7月に彼女の制作するPodcast番組「Coffee with Alice」に出演。それをきっかけに交際を進めていたようです。
おめでとう、Benmont!
Songwriters Hall Of Fame 受賞ならず
2月18日に2015年の<Songwriters Hall Of Fame>の受賞者が発表になりましたが、Tom Petty はノミネートされていたものの受賞には至りませんでした。今回は残念でしたが、来年に期待したいと思います。
発売30周年 『Southern Accents』
TP&HBの6枚目のアルバム『Southern Accents』が発売されたのは 1985年3月1日、今年は発売30周年です。それを記念してUltimate Classic Rock がアルバムについての記事を掲載。過去の様々なインタビューの発言も交え、このアルバムがどう制作されていったかを短くも濃くまとめた面白い内容になっています。興味のある方は是非お読みください。
TP のコンサート初体験
ロサンゼルスのラジオ局 KSWD(100.3 The Sound)の人気DJであり、ロックに関する博識で知られている Uncle Joe Benson。局のサイトには彼のページがあり過去の番組を聞くことができるようになっていますが、その中のミュージシャンへの短いインタビューと曲だけで構成する5~6分前後の<The Story>にTPの回が登場しました。 冒頭のジングルを含めて1分程のインタビューと"Running Down A Dream"をかけるだけのシンプルな内容ですが、TPは初めて行ったコンサートのことを尋ねられて出演していたミュージシャンの名前を挙げながら楽しそうに語っていました。その中には偶然にも 2月16日に亡くなった Lesley Goreの名前も含まれていました。ちなみにこのインタビューで TPは初めて見たコンサートを「64年」と答えていますが、参加ミュージシャンから察するに1965年7月24日にゲインズヴィルの隣町のジャクソンヴィルで行われた<Dick Clark's Caravan>(*1)だと思われます。
*1) 2012年に亡くなったアメリカの大物司会者 Dick Clark は実業家としても先見の明があり、一過性の流行としか思われていなかったロックンロールやポップスに大きなお金を生む力があると考え、ロックンロール黎明期の1959年から複数ミュージシャンをまとめて全米を公演するパッケージショウを展開していました。 64~65年頃になるとイギリスからのビートバンドもメンバーに加え、どこの会場でも満員になる盛況ぶりを見せたそうです。
Mike Campbell が語るギター遍歴
3月9日に発売されたイギリスのギター雑誌「Guitarist Magazine」最新号に Mike Campbell のインタビュー記事が掲載されています(P.70~74)。タイトルは TP&HBの曲から取られた<MAKIN' SOME NOISE>。この中で Mikeは母親に初めて買って貰ったギターの話に始まり、これまでのギター遍歴を雄弁に語っています。 父親から贈られた日本製ギターのブランド名がGuyatone(グヤトーン)ではなくGoyaと間違って表記されていて古いインタビューの焼き直しかと思いましたが、聞いたことの無いエピソードも出てくるので新しいインタビューのようです。残念ながら、ウェブ上に公開されているサンプルページにMikeの記事は含まれていません。
Benmont Tench ポッドキャスト番組に
Benmont が俳優 Jeff Garlin のポッドキャスト番組<By The Way>に出演。大好きなピアニスト、The Beatlesの『MONO BOX』、敬愛する Bob Dylanのこと、TP&HBのツアー中の様子などを語っています。
ムック「We Love 80's」の80年代名盤
書店に並んでいるムック「We Love 80's」、その名の通りの温故知新的内容です。独占インタビューとコンサート・レビューはなんと G.I. Orange … どういう読者を想定している のでしょうか。それはさておき、この中のコーナー「80s名盤selection」で、『Damn The Torpedoes』と『Traveling Wilburys, Vol. 1』がしっかり選出されています。
今月のランキング記事 *2題
1)80年代のカレッジ・ロックやインディーズ専門のサイト Slicing Up Eyeballsはサイトで投票を呼びかけて様々なテーマでのランキングを発表していますが、最近行われた<Top 100 Songs of 1980: Slicing Up Eyeballs' Best of the '80s> というランキングで"Refugee"が99位に選ばれました。 79年発売の『Damn The Torpedoes』の収録曲ですが、シングルとして発売されたのが翌80年だったので選ばれているのだと思います。ラストから2番目という順位が実に微妙な感じです。
2)イギリスの新聞 The Guardian が<Powerpop: 10 of the best>と題して70年代に発表されたパワー・ポップのベスト10を選出しましたが、6位に"American Girl"が入っています。選ばれた曲のタイトルを見ていくと日本人とイギリス人のパワーポッ プという言葉に対する感覚の違いが如実に表れています。
TPのキャラクターがフィギュア化
1989年の放送開始以来、現在まで大人気のアメリカのアニメ番組<The Simpsons>。このアニメには俳優、ミュージシャンなどがキャラクター化され自身が声優としても参加するのが一つの名物になっていてTPも出演しています。 昨年から放送25周年を記念してフィギュア界では有名な<NECA>と組んで番組に登場したキャラクターをフィギュアにして発売するシリーズが進行していますが、その新シリーズ<Greatest Guest Stars Vol.5>に TP のフィギュアが加えられました。 発売は今年6月の予定。価格はアメリカの玩具販売のサイトでは13~5ドル程度。日本への配送は不可の場合もありますので注文の際はご注意を。国内の大手玩具取扱いサイトには情報がありませんでしたが、フィギュア専門店での販売はあるようです。
Sam Smith、TPから手紙をもらっていた
今年のグラミーを総なめにしたシンガー Sam Smith。Smithの"Stay With Me"とTPの"I Won't Back Down"との関係はこれまでもお伝えしてきました。最近のインタビューによると、今回の件を受けてTPから「事態を察する」との手紙を送られたSmithはそれに感謝していたそうです。
Feb-2015
『Hypnotic Eye』 グラミー賞受賞ならず
2月8日に開催された第57回グラミー賞で<Best Rock Album>にノミネートされていた TP&HBの『Hypnotic Eye』は残念ながら受賞を逃しました。発表の瞬間に候補者の姿がマルチ画面で映されるのが恒例ですが、TP&HBの枠は正装した Steve Ferroneの姿でした。
"Stay With Me" の件は音楽的なアクシデント
以前から"I Won't Back Down"との類似を指摘されていた Sam Smith の"Stay With Me"の作者クレジットに Tom PettyとJeff Lynneの名前が追加されました。2人に分配されるロイヤリティーは12.5%とのこと。
このニュースを報じたイギリスのタブロイド紙 The Sun によれば、TP側の代理人が Sam Smith側に働きかけ、「故意では無く偶然に似てしまった」という意見 を受け入れて和解に落ち着いたようです。この件が決着したのは昨年10月で関係者以外には知らされていない情報を今回 The Sunがスクープしたことに、誰が リークしたのか両サイド共に疑念を抱いているようですが、悪い結末ではないので多くの人に知られたのは良いことなのではないでしょうか。
TP はこの件に関して1月29日付で自身のサイトに「この件は音楽的なアクシデント」である旨を含む余裕のあるコメントを発表しました。今回の一連の報道に関しては、<ABC振興会>のページがTPコメントの翻訳も含め内容を丁寧に伝えているので興味のある方は是非ご覧になってください。
昨年3月に"Stay With Me"が発表された時点で「I Won't Back Downに似ている」 と噂になり、TV番組<Saturday
Night Live>で歌ったことでさらに広まったのですが、結局そのまま発売されました。最終的に同曲は、<UK Singles Chart>で1位、<Billboard Hot 100>で2位を獲得、その他12ヶ国以上でもトップ10に入る大
ヒットとなり、現在までにアメリカだけでも348万枚の売上げを記録しています。
Sam Smithは今回のグラミー賞で6部門にノミネートされ4部門で受賞、"Stay With Me"は<Song of The Year><Record of The Year>の楽曲としては 最高峰の2部門を受賞しました。
なお、グラミー協会は事前に「"Stay With Me"が受賞してもTom PettyとJeff Lynneは対象者としての資格が無い」という声明
を発表しており、TP&Jeffの2人は受賞に至っていません。
Rolling Stone アーカイブに TPとJeff Lynne
雑誌「Rolling Stone」のアーカイブに 1981年7月23日号に掲載されたTPの記事と 1990年10月4日号に掲載された Jeff Lynneの記事がありました。
TPの方は抜粋で完全版は昨年発売された同誌のCollectors Edition<Tom Petty Ultimate Guide>に収録されています。
Jeff Lynne の記事は初ソロアルバム『Armchair Theatre』や Traveling Wilburys の話題が中心ですが最後の方でTP&HBのベスト盤用に何曲か作業する予定である旨や(実現しませんでした)、Guns n' Rosesのアルバムのために曲のアレンジを頼まれたことなどが語られています。
今月のランキング記事 *2題
1) ULTIMATE CLASSIC ROCKが<Top 10 Censored Rock Songs>を発表、この中にTPの"You Don't Know How It Feels"が入っています。<Censored Song>を訳すと<検閲された曲>ということになり、テレビやラジオでの放送上好ましくない表現が含まれたため何らかの規制を受けた曲という意味です。この曲の場合は MTVで歌詞の「 Let's roll another joint 」という部分が問題視され、その部分にはピー音が被せられて放送。これを受けてレコード会社(Warner Brothers)は <Radio Edit版>として「 Let's hit another joint 」と歌詞を変えたものを急遽制作配布しました。「マリファナを吸う」から「バーへ行く」という改竄に見事成功(笑)したわけです。1995年にMTV Video Music Awardでこの曲が<Best Male Video>を受賞した時、TPは授賞式で「ビデオを流してくれたMTVにも感謝したい。聞き取れない言葉が一つ有ったけどね」と皮肉をたっぷり込めたスピーチをしていました。
2) 雑誌「GQ」のサイトで<40 Style Icons for the Modern Man>という特集が組まれました(2013年9月付の記事)が、そこに何とTPが選ばれています。 当該ページを見るとスタイリッシュ?なヘビ革のブーツを履いた70年代に撮影されたと思われる写真が使われていました。もう少しまともな物が用意できなかったのでしょうか。
The Dirty Knobs ライヴ
1) 前月お伝えしたとおり The Dirty Knobs が 1月30日(金)にサンタバーバラにあるライヴハウス Sohoで公演を行いました。今回のライヴは Sohoの創業20周年を記念する行事の一貫だったようでチケットも通常よりは高めに設定されていました。 その分サプライズも用意されたようで、フロントアクトそして共演者としてロック界のレジェンド John Kay(Steppenwolfのリーダー)が出演しました。当日は Kay のソロからスタートし、その後 The Dirty Knobsが登場して Steppenwolf 時代の名曲"The Pusher" "Sookie Sookie" "Magic Carpet Ride" "Born to Be Wild"を演奏、最後は彼らのステージで締めたようです。この日のThe Dirty Knobsは Don Henleyのツアーに同行しているレギュラーベーシスト Lance Morrisonに代わって Ron Blairが参加し、さらに Benmont Tenchも加わるというスペシャルな構成だったようです。
2) The Dirty Knobs は3月にもライヴを行うことを彼らの公式サイトで発表しました。会場はウエストハリウッドにある Viper Roomです。
Benmont セッション情報
James McMurtry が2月24日に発売する『Complicated Game』に Benmont が参加しています。スタジオ作としては7年ぶりのとのこと。 McMurtry は1989年に John Mellencampがプロデュースし、彼のバックバンドのメンバーが全面的に参加した『Too Long In The Wasteland (邦題:不毛の地)』でデビューしたシンガー ソングライター。評論家からは支持されてきましたが、商業的な成功とは無縁な人です。今作のプロデュースは C.C. Adcock と Mike Napolitanoが担当。2人とも ここ数年注目されているミュージシャン、プロデューサーです。アルバムタイトルの『Complicated Game』は所属レーベルと同じ名前。ここにはPaul Simonの息子 Harper Simonや映画監督のDavid Lynchも所属しています。どのような作品を聞かせてくれるのか今から待ち遠しいです。
Jeff Golub ベネフィットコンサートに Steve 出演
Jeff Golubというギタリストが今年の1月1日に59歳の若さで他界しました。ジャズ・フュージョン系のソロ作が有名な人ですが、もともとは Billy Squier、Rod Stewartのバックバンドも務め、ロックやブルース系もバリバリこなせる人でした。 ここで取り上げたのは Steve Ferroneと公私にわたる親交が深かったからです。1999年の『Out of the Blue』から始まり、2007年『Grand Central」まで実に5作品連続で Steveはドラムを叩いています。ここ数作は共演がありませんでしたが、2013年に発売し遺作となってしまった『Train Keeps A Rolling』でも Steveは演奏し、 プロモーションビデオにも出演しています。
Jeff が患っていた難病(進行性核上性麻痺)支援のため生前からチャリティ・コンサートが計画されていましたが、死去を受けて急遽 1月21日に<Friends of Jeff Golub: All-star Benefit Concert>というベネフィット・コンサートとして ニューヨークのB.B. Kings Blues Club & Grillで開催されました。
当日は Steveの他に Randy Brecker、Chuck Loeb、Rick Braun、Christopher Cross等、ポップス~ジャズ界の大御所たちが多数出演しました。映像が
YouTubeに少しだけアップされていますが、その中からSteve がドラムを叩いているのが分かるものをご紹介させて頂きます。 曲は"Pick Up The Pieces"(5分48秒~6分23秒辺りでドラムソロがあります)。
Steve が NAMM SHOW で
1月22日から25日までカリフォルニア州アナハイムで開催されたアメリカで最大の楽器見本市<NAMM SHOW>の会場で撮影された Steve FerroneのインタビューがYouTube にアップされています。 自分のことを「Vintage Drummer」なんて言って笑顔を見せているい Steve がとても可愛いです。前述のように 21日にはニューヨークでベネフィット・コンサートに出演し、その直後にカリフォルニアで 見本市に現われるとはツアー並みに過酷なスケジュールだと思いますが、Steveはいつでもどこでも優しい笑顔を絶やしません。
Jan-2015
TPの Special Collectors Edition 続報
TPが特集されている「Rolling Stone」誌の<Special Collectors Edition>ですが、日本のAmazonや紀伊國屋書店等のサイトではまだ取り扱われていません。Amazonでは TPの号より前に発売された Neil Young特集号を販売した実績があるので期待できるかもしれません。都内の輸入雑誌販売店も覗きましたが、何件かで Neil Young の号が2,000円で売られていました。その前の Michael Jackson特集号も見掛けた記憶があるので、もう少し待てば発売されるかもしれません。海外サイトでは英米のAmazon等で出品者から購入可能となっています。
オンラインマガジンにツアーレポート掲載
オンラインマガジン「Rockcellar Magazine」の最新号に今年のツアーのレポートが掲載されました。記者の思い出話もあり導入部分が若干長くて間延びしている感じもしますが、メンバーへのインタビューなどもあって読み応え充分な内容になっています。
SiriusXM Lifetime Achievement Award
アメリカ及びカナダで放送している衛星ラジオ SiriusXMがリスナーからの投票で選んだ 2014年の<Lifetime Achievement Award>を TPが受賞しました。これはTPが選曲からDJまで全てを担当しているラジオ番組「Buried Treasure」が評価されての結果だと思います。番組は2004年12月から始まり、現在、シーズン8まで放送されています。
今月のランキング記事 『Hypnotic Eye』関連*4題
1) 音楽サイト ULTIMATE CLASSIC ROCK が「Best Albums of 2014」を発表。その中で『Hypnotic Eye』が2位にランキングされました。
2) Billboardが年間チャートの総括「Year End 2014」を発表。『Hypnotic Eye』は「Top Billboard 200 Albums」で70位にランキング。バンドとしては「Top Billboard 200 Artists」で57位、「Top Rock Albums Artists」で13位にランキングされました。
3) 雑誌「Rolling Stone」が読者の投票で選ぶ 2014年のベストアルバム「Readers' Poll: The 10 Best Albums of 2014」を発表。『Hypnotic Eye』は10位に選ばれています。
4) 雑誌「ミュージックマガジン」(2015年1月号)の「音楽評論家/ライター、ミュージシャンが選ぶ 2014年のベストアルバム10枚」で、萩原健太氏だけが『Hypnotic Eye』を選出してくれています。P.55に掲載。
今月のランキング記事 ULTIMATE CLASSIC ROCK*4題
ULTIMATE CLASSIC ROCK が立て続けに掲載したランキングをまとめました。
1) TP&HB のスタジオ作及び TP のソロアルバム 計16枚を順位付けした「Tom Petty Albums, Ranked Worst to First」。納得の順位ではありませんが、世の中には色々な意見があるのだなと改めて感じました。
3) 「Top 10 'Leftovers' Albums」という一風変わったテーマのランキングが発表され、『She's The One』が9位に。'Leftover' つまり<余り物の寄せ集め>アルバムということですが、確かに前作『Wildflowers』に使われなかった曲の流用もありますし、カヴァーも2曲と普通の作品とは趣が違うことは認めますが、"Walls" という名曲を含むこのアルバムを<余り物>という括りにするのはいかがなものでしょうか?
4) 昨年ツアーを行ったベテランのビッグネーム15組を対象にファンからの投票で大賞を決める「2014 Tour of the Year」を開催。TP&HB は Steve Winwood と共にノミネートされています。他には Aerosmith / Slash、Fleetwood Mac、John Fogerty、Paul McCartney、Queen+Adam Lambert、Rolling Stones、Bruce Springsteen の名前も。さて、TP&HBは何位になるでしょうか? 投票は2月3日(火)[アメリカ東部時間]までです。
『Southern Accents』のジャケット画
昨年5月にニューヨークのメトロポリタン美術館が収蔵品の中から40万点以上の高精細デジタル画像をウェブサイトからダウンロード可能にしましたが、その中に
Winslow Homer の「The Veteran in a New Field」も含まれていました。
ご存知の方も多いと思いますが、この絵は『Southern Accents』のジャケットに使われました。同美術館で展示されていたこの絵を観たことがありますが、ガラス越しのため若干見づらい状態でしたので、今回のような形で目にすることができるのは嬉しい限りです。ダウンロードできるのは幅2,509ピクセル、高さ1,590ピクセル、解像度300dpi、容量は約1.7MBのデータです。リンク先のページに<↓>マークがあり、それをクリックするとダウンロードが始まります。
Merry Minstrel Musical Circus 開催
昨年12月13日(土)に ロサンゼルスの Troubadourで「Merry Minstrel Musical Circus」が開催されました。このチャリティライヴが行われるのはこれで3回目。出演者は年々豪華になり、今回は John Fogerty、Jackson Browne、Jeff Lynne、Sean and Sara Watkins、Jim Keltner、Dirty Knobs、そして Heartbreakers から Mike はもちろん Benmont Tench、Scott Thurston、Steve Ferrone がステージで演奏しました。当日の様子は TP&HB公式サイトのニュースコーナーで短く報じられています。
YouTubeには様々な映像がアップされていますが、その中から John Fogertyの 公式チャンネルに上げられた"Proud Mary"と Mike Campbellが歌う"I Ain't Got You"を紹介します。他にもたくさんの映像がありますので、興味のある方は是非 ご覧になってください。
The Dirty Knobs ライヴ
Mike Campbell のサイドプロジェクト The Dirty Knobs が 1月30日(金)に サンタバーバラにあるライヴハウス Soho で公演を行うと公式サイトで発表し ました。このバンドで Mikeはギターだけでなくヴォーカルやハーモニカも挑戦 しています。どちらもギターほどではありませんが、徐々に上手くなっていっ ています。この調子でいけばソロアルバムの発表が実現するかも…しれません。 期待しながら見守っていきたいと思っています。頑張れ Mike!