Dec-2016
40周年記念ツアー発表!
12月8日(木)深夜(US時間)、Tom Pettyは2017年に行うTP&HBの40周年記念ツアーを告知するため、<The Tonight Show Starring Jimmy Fallon>に ビデオ出演しました。
ツアーは来年4月20日(木)にオクラホマシティからスタート。今のところ 33都市36公演、7月26・27日のクイーンズ公演まで発表されていますが、まだこれ
から西海岸の日程が追加され、最終的には8月下旬までツアーは続くようです。
オープニングアクトは、6月までの日程のうちの20公演が Joe Walsh、シカゴとミルウォーキーの3公演は Chris Stapleton、それ以外は未定です。 チケットの一般発売は、現地時間の12月16日(金)午前10時から。14日(水)午前10時からは Highway Companion Club でのプレセールスが行われます。
この告知にあわせて、Rolling Stone サイトではツアーを紹介する記事とTPへのインタビュー記事を掲載しています。後者については、Depot Street vol.216 で 取り上げていますのでぜひご覧ください。
TP&Mike、ドキュメンンタリー番組出演
George Martinが生前最後に関わった音楽ドキュメンタリー<Soundbreaking> がPBSで放送されました。TPは全8回のうち4回に出演しています。
まず、初回 『The Recording Artist』で開始5分から2分間登場し"Free Fallin'"の制作に関して語ります。レコーディングの歴史を俯瞰的に捉えたこのシリーズの最初の話題 としてこの曲が取り上げられていたのには驚きました。
後半には Mike Campbell も登場。Rick Rubin、TPと共に Johnny Cash 復活劇の裏側を語ります。
2回目の 『Painting With Ssound』ではサウンド・エフェクトなどの急激な進化の話題の 部分で TPはThe Beatlesの"Tomorrow Never Knows"について語ります。
3回目 『The Human Instrument』にも登場し、インタビューはありませんが、"Stop Draggin' My Heart Around"のプロモーションビデオとレコーディング風景が映 し出されます。
7回目の『Sound And Vision』では "Don’t Come Around Here No More"のプロモーションビデオと共に自身のビデオ制作経験等を語ります。
作品は現在 DVD(リージョン1のみ)及びアメリカの iTunes Storeなどで発売 されています。全体的にかなり面白い内容なので、字幕付きで発売されることを 願っています。 bit.ly/2g7FYok
授賞式チケットがオークションに
2017年2月10日に行われる<MusiCares Person of the Year>の授賞式チケット、 リハーサルの見学権、ホテル宿泊のセット(2名分)が eBay のオークションに 出品されました。開始価格は5,000ドルと高めの設定ですが、売り上げは全額が MusiCares Foundationに寄付されます。入札は現地時間9日の午前8時2分に締め 切られ、落札金額は7,600ドル(約86万円)に達しました。
『Pack Up~』完全版がハイレゾに
昨年春、ハイレゾリューションオーディオの発売を自身のYouTube公式チャン ネルに告知し、TP&HB 名義11作品と TPのソロ2作品の計13作のハイレゾ版が
発売されました。その際に『Pack Up The Plantation~Live!』は従来のCDと 同様の14曲収録でリリースされましたが、その直後にアナログ盤と同じ16曲を
収録したものが発売になっていたことがわかりました。経緯を調べてみたので すが、WIKIPEDIA しか情報がありませんでした。それによると「ファンからの 要望により、2曲を追加して再リリース」されたとのこと。正式な告知は発売 から1年半以上が経過した今もありません。
当初、発売していた<HD Tracks>からは現在では地域制限があり、日本国内 のサーバからアクセスしての購入は不可能になっています。ちなみに価格は 17.98ドル。<e-onkyo>などの日本のハイレゾ音源配信サイトでは 3,700円 で発売されています。
Benmont's Activities * 2題
1) 10月30日のロサンゼルスに続き、11月10日(木)にはニューヨークの The Iridium で Benmont Tench のソロライヴが行われました 。 この日は Jackson Browneがステージに登場し、先日亡くなった Leonard Cohen に捧げる演奏を2人で行いました。曲は Leonard Cohenの2001年の作品 "A Thousand Kisses Deep"。画質はよくありませんが名演です。ぜひご覧ください。
Steve's Activities * 2題
1) 11月25日にカリフォルニアのミル・ヴァレーにある老舗のライヴハウス Sweetwater Music Hall で行われた The Kenneth
Brian Band のライヴで 久しぶりにドラムを叩いた Steve Ferrone。その様子がバンドの Facebookにアップされています。
この日のフロントアクトを務めたのは、TP&HB のトリビュート・バンドThe Petty Theft。彼らの Facebookに Steveを囲んだ集合写真が投稿され ています。
2) 来年 3月5・7・8日の3日間、スイスで行われる Dire Straits Legacy の ライヴの告知ビデオが YouTube にアップされ、メンバーの Phil Palmer、Alan Clark と共に Steve も登場しています。
US Festival のドキュメンタリー
TP&HB も参加した1982年9月3・4・5日に開催された<US Festival (*)>に 関してのドキュメンタリー「The US Generation」が製作されるとのことでクラウドファンディングの<Kickstarter>で資金集めが開始されました。
Apple の共同創立者の1人である Steve Wozniak が費用を全額自費で支払い、 Bill Grahamが全面協力して開催実現したフェスティバルは、Howie
Epsteinが2代目ベーシストとして演奏した最初のライヴとしてもファンの間ではよく 知られています。スタッフ、参加ミュージシャンの顔触れを見ただけでも、面白いドキュメンタリー作品になるだろうと感じさせます。完成した際には
様々な特典がありますので興味のある方はどうぞ。
*)このフェスの正式名称は「アス・フェスティバル」。アメリカを表す「ユーエス」ではなく「我々の」という意味の「US」です。
今月のランキング記事 * 3題
1) 雑誌 Rolling Stone のサイトに<50 Best Albums of 2016>というランキングが掲載。 そこで Mudcrutch『2』が29位に選ばれています。前作は圏外でしたので、29位というのは辛口の同誌に意外にも高順位をつけてもらったのではないでしょうか。
2) 雑誌 American Songwriter がサイトで<American Songwriter's Top 50 Albums Of 2016>を発表。 その13位に Mudcrutch『2』が選出されています。Paul Simonの新譜よりも高い順位という評価に驚いています。解説部分に作品評価が無くバンド紹介だけなのが残念。
3) 少し古い話題ですが、ConcertTour.net に<20 Bands We Will Regret Not Seeing Live(ライヴを見ないと後悔するバンド)>というランキングがあり、 その中に TP&HB の名前も。確かに見ないと後悔するバンドだとは思いますが、日本でなくアメリカでこういうランキングに選ばれることには若干複雑な感情が湧きます。
<ロック・レジェンズ> オンデマンドに
BS日テレでリピート放送されているドキュメンタリー<ロック・レジェンズ>。 TPの回も今までに4~5回再放送されていますが、フジテレビオンデマンド<FODプレミアム>では、この番組のシーズン1&2が視聴可能なようです(有料)。 再放送を待つのが面倒だという方はお試しを。
ノーベル賞受賞の軽い余波 * 2題
1) 11月末に『ボブ・ディラン ライブ映像集スーパーベスト!!』という紙箱入りDVDが発売されました。価格は999円(税抜)。 全12曲収録、TP&HBの関連としては 1985年の Farm Aid から2曲("I'll Remember You" "Maggie's Farm")、1992年の BobFest から1曲("My Back Pages")が収録されています。 以前にも同じタイトルと内容で 2,990円で販売されていたようです。ノーベル賞便乗商法の1つでしょうか。
2) 朝日新聞出版が運営するニュース・情報サイト<dot>でノーベル賞受賞後に連載が始まった<ボブ・ディラン名盤20選>の15回目で『ボブ・ディラン30周年記念コンサート』が取り上げられました。 記事の中に名前だけですが、TPも登場します。
Nov-2016
MusiCares Person Of The Year 続報
来年2月10日にロサンゼルスで行われる<MusiCares Person Of The Year>授賞式のTom Petty トリビュート・ライヴに出演するアーティストの情報が出ました。
Jackson Browne、Foo Fighters、Don Henley、Norah Jones、Jeff Lynne、Randy Newman、Stevie
Nicks、George Strait、Lucinda Williams、Bangles などなど…なかなか豪華&納得のラインナップです。もちろん、TP&HBの演奏もあります。授賞式とライヴ、ぜひ映像を観たいものです。
アナログ盤ボックス・セット 続報
Tom Petty Radio で新曲オンエア
11月1日の Tom Petty Radioで Mudcrutch の新曲“How Much Do You Need”がオンエアされました。この時期に何故 Mudcrutchの新曲?レコーディングの詳細は?など気になったのですが、DJであるTPは何も語りませんでした。9月にオンエアされた新曲"The Woods"同様、発売に関しての情報もありません。曲自体はMudcrutch『2』の収録曲と雰囲気が全然違うもので、跳ねたリズムと Benmont Tenchの弾くチープな音のキーボードのリフが耳に残ります。
Parnelli Award 授賞式に集った TP&HB
10月22日にラスベガスで行われた Parnelli Award の授賞式にTPがサプライズで登場し、<Lifetime Achievement Award>を受賞したTP&HBの長年のツアーマネージャー Richard Fernandez へのプレゼンターを務めました。本当におめでとう、Richard Fernandez!!
彼の受賞を祝って仲間達が集まったようで、式典終了後に撮影された集合写真がありました。残念ながら欠席したのか Mikeと Ronの姿はありませんが、残り4人のメンバー、デビュー時からのマネージャー Tony Dimitriades、ライティング・ディレクターの Jim Lenahan、近作のプロデューサーを務めている Ryan Ulyateの嬉しそうな顔を見ることができます。
Benmont 久しぶりのソロライヴ
10月30日(日)にロサンゼルスの McCabe's Guitar Shop で行われた Benmontのソロライヴは無事に終了したようです。ライヴを見たファンがFacebookに投稿していたのでリンクをはっておきます。
集めた情報を総合すると、ソロアルバムの曲を中心に演奏し、新曲も披露。さらに Mudcrutchの曲や The Ronettesの"I Can Hear Your Music"、CS&Nの"Suite: Judy Blue Eyes"等をカヴァー。アンコールでは Carlene Carterに提供した1993年 の名バラード"Unbreakable Heart"も演奏したとのこと。ステージではピアノだけ でなくギターも演奏。自身の Instagramに「これからライヴで使うギター」の写真 を投稿していましたが、2本のアコースティックギのうち1本は Howie Epsteinから プレゼントされたものだそうです。何かの形で音源や映像が公開されることを望む ばかり。次のコンサートは11月10日(木)のニューヨークの The Iridiumです。
Stevie Nicks ソロ2作再発
Stevie Nicksのソロ『Bella Donna』(1981年)、『The Wild Heart』(1983年)のデラックス・エディションが11月4日に発売されました。それぞれ"Stop
Draggin' My Heart Around"、"I Will Run To You"がTP&HBとの共作として含まれていますが、加えて今回の再発では、前者にTP&HB
"I Need To Know"のカヴァーを含むライヴ音源が追加されています。ネット情報では収録年が81年、82年の2種類のクレジットが見られますが、正しくは1981年12月13日のロサンゼルス公演です。
これはすでに『White Wing Dove』として、過去にVHS及びレーザーディスクで公式映像化されていたものですが、DVD化はされていませんでした。このツアーには Benmontのほか、アルバムにも参加していた Waddy Wachtel (ギター)、Roy Bittan (ピアノ)が参加しています。日本盤はワーナーミュージック・ジャパンより 2017年1月25日発売予定です。
Oct-2016
Tom Petty Radio で新曲オンエア
アメリカの衛星ラジオ局<SiriusXM>で放送中の Tom Petty Radioで9月20日に"The Woods"が流されました。TP&HB関連のSNSでは「新曲」と噂されていましたが、番組内でTPから曲紹介があり、それによれば2006年に発表したソロアルバム『Highway
Companion』のアウトテイクで、今回新たに Steve Ferroneのドラム、The Shelters の Josh Jove のギターを加えて完成させたとの事でした。
曲の長さは約2分55秒。冒頭は『Mojo』収録の"U.S. 41"のようで、サビは T.Rexの1971年のヒット曲"Jeepster"を思い起こさせる感じでした。リリースに関してTPの口からは特に何も語られませんでした。
TP が MusiCares Person Of The Year
9月28日にTP が<MusiCares Person Of The Year>を受賞するとの発表がありました。この賞は音楽界への長年の功績と慈善活動などの社会貢献を行っているミュージシャンに与えられるもので、過去には以下のようなビッグネームが受賞しています。
受賞についてTPは「本当に名誉な事だと思っている」と語っています。授賞式は来年2月10日にロサンゼルスで行われます。例年の授賞式では受賞者のスピーチとトリビュート・ライヴが行われています。Bob Dylanの受賞スピーチは予定時間を大幅に超える長いものとなりましたが、その内容は世界中で称賛されるほど素晴らしいものでした。ライヴには受賞者本人も出演して様々なミュージシャンと演奏をします(15年のDylanは不参加)。 誰が出演するのか、TPは演奏するのか、追加情報が出るのを望むばかりです。
アナログ盤ボックス・セット発売
1994年から2014年までの間にリリースされたTP関連のスタジオ作品7タイトルのアナログ盤がボックス・セットで発売されるとの情報が米Amazonサイトに掲載されました。タイトルは『The Complete Studio Albums Volume 2 (1994-2014)』。Vol.2とありますが
Vol.1の存在は不明です。
Amazonの情報によれば12枚組で全て180gヴィニールとのこと。『Wildflowers』『Echo』『Mojo』『The Last DJ』『Highway
Companion』が2枚組、『She's the One』『Hypnotic Eye』が1枚になるようです。ただし、『Echo』『The Last
DJ』は2枚組といいながらサイド4(2枚目のB面)は音楽ではなく、何らかのエッチング加工が施されたものになるとのことです。
The Dirty Knobs ライヴ情報
Mikeのサイドプロジェクト<The Dirty Knobs>が新たなライヴ日程を発表しました。既に発表されている12月1日に加え、11月25日にサンタバーバラの Soho、12月11日にはパサディナの The Rose
に出演するとのことです。
Benmont ソロ・コンサート
Benmont Tenchが10月30日にロサンゼルスの McCabe's Guitar Shop、11月10日にニューヨークの The Iridium でソロ・コンサートを開くとの発表がありました。バックバンドなし、Benmont 1人でのピアノの弾き語りのライヴになるようです。
Benmont's Activities * 2題
1) 元 The Eagles の Timothy B. Schmit が9月23日にリリースした6枚目のアルバム『Leap of Faith』に Benmont が参加しています。発売に先立つ 9月18日にTimothy が自身の Twitterと Facebookにセッションでオルガンを弾いている Benmontの動画を投稿しました。
Steve's Activities * 5題
1) 8月22日に続き9月12&19日に開催された<Malibu Guitar Festival presents "Malibu Rocks Hollywood">に The Kenneth Brian Band の一員として Steveと Scott が出演しました。9月12日の映像の中から Scottが確認できるものをご紹します。黒いシャツのギタリストは Allman Brothers の創設メンバーであるあのDickey Betts の息子の Duane Betts です。
9月19日の映像からはこちら。何故か Steveがドラムではありませんが、Scottはキーボードを弾いています。ゲスト・ギタリストは Stephen Stills
の息子の Chris Stillsで曲は CSN&Y の"Ohio"!
2) 9月14日にロサンゼルスで開催された<Petty Fest>で Dhani Harrisonが歌った"Don't Come Around Here No More"でドラムを叩いていたのは Steveとのこと。Dhaniのグループ thenewno2 のFacebookに写真が掲載されていました。
3) Average White Band 時代のバンド仲間の Hamish Stuart、Molly Duncanと組んだトリオ<360>が9月24日にスコットランド南部のイースト・エアシャーにあるダーヴェルでで行われた
The Darvel Music Festivalに出演した時の映像がYouTubeにアップされています。
また、このフェスで<360>をサポートしたスコットランド出身のファンク・バンド James Brown Is Annie のInstagramに両バンドの集合写真が掲載されています。
4) <360>は9月24日のフェス以外にも何回かライヴを行いました。その中で10月3日にロンドンの 606 Club で演奏した時の映像が YouTube にアップされています。ドラム・セットの陰になって Steve の顔が見づらいですが、迫力のある演奏を楽しむことはできます。
5) アクティヴに飛び回る Steveですが、この週末は何と!日本にいました。
<Seaside Jazz Festival>(10月8-10日)に出演する Nathan East Band の一員として7日に来日。残念ながら8-9日は雨天中止でしたが、10日は予定通り開催されたようです。ちなみに、10月11日にはロサンゼルスのBaked Potatoで演奏する予定がしっかり入っています。
今月のランキング * 3題
1) ニュージーランドの音楽サイト The Sounds が投票による<Top 100 Essential Albums>を発表しました。その中にTP&HBの『Damn The Torpedoes』(50位)と Traveling Wilburys 『Vol.1』(80位)がランクインしています。このランキングはいつもご紹介している欧米のそれとは全体的に違った結果になっています。ニュージーランドの音楽事情はわかりませんが、自国でコンサートを開催したミュージシャンの人気が高いような印象を受けました。
2) 音楽サイト Society of Rock が<5 Of Stevie Nicks’ Greatest Moments>を発表。その中の5位に TP&HBとの共演曲"Stop Draggin' My Heart Around"が選ばれていました。
Steve、Gov't Muleとの共演を語る
8月27日にサンディエゴの Humphrey's Concerts By The Bayで行われた Gov't Mule のコンサートに Steve Ferrone が飛び入り参加したの時のことを自身の Facebookページに語っています。原文では多彩な形容詞が用いられていてSteveの文章力にも感服するばかりです。
「ジャムの美学を知っている素晴らしいミュージシャンと一緒に演奏して、聴いて、素晴らしいときを過ごした。演奏している仲間たちの演奏をお互い聴き合いながら、信じられないような緻密なアレンジによって、手慣れた専門家たちが巧みに演奏していく… そのセットで一緒にステージに立っていたんだ。」
「(Gov't Muleのドラマー)Matt Abbs のダイナミックな演奏、バンドで起きていることに注意を払う様子は一音一音が楽しくて笑ってしまった… そのフィーリングは非の打ちどころがなかった。あのようなドラミングを聴くのは大好きだ。Danny Louis のキーボード、トロンボーン、ギターの技は「ソウル」、強弱、色合いの幅がとてつもなかった。旧友である Jorgen Carlsson は美しい音色と感度でボトムをしっかり支えていた。」
「そして Warren Haynes。Allman Brother(以前在籍していたAllman Brothers Band の一員)として期待される全ての能力でギターを弾き、とにかくソウルフルなボーカル、フロントマンでリーダーであり、にもかかわらずユニットの一員としているのは、本物のバンドだ。それは、単純に「ロックスター」というレベルを超えていて、音楽への沢山の愛情が必要なことなんだ。僕の言うことが信じられないなら、Tom Petty に聞いてほしい。彼はそのような資質を持っているからだ。音楽において、演奏に対する彼の喜びは、誰にもかなわない。」
「金曜日(前日26日)の夜、Die Straits の Alan Clark、Phil Palmer、Danny Cummings、Mel Collinsと(フランス)シャロン・アン・シャンパーニュでのコンサートを終えて移動し、午前11時にパリを出て(時差の関係で)同日の午後1時45分にロサンゼルスに着いたんだ。Heartbreakerの仲間である Scott Thurston が空港に迎えに来てくれて、彼の家のプールで泳いでリフレッシュさせてもらった。それから、Gov't Muleとの共演のため、友人で素晴らしいギタリストである Kenneth Brianと車でサンディエゴに向かったんだ。みんな、ありがとう。1秒1秒を楽しめたし、まだ余韻が残ってるよ!」
Mike からのメッセージ
9月19日に Mike Campbellが、自身の主催する<Rock The Dogs>のFacebookページにコメントを寄せました。それによると、今年は恒例のチャリティ・ライヴ Merry Minstrel Musical Circus を「時間的な制約のため」行わないとのこと。
さらに、今現在は Heartbreakers のツアーのプランニングで非常に忙しい、とも付け加えています。8月号でお伝えしたTPのインタビュー(『Wildflowers』再現コンサートを考えているという内容)が現実味を帯びてきたということでしょうか。期待してしまいますね。
Sep-2016
Tom Petty Radio に The Zombies
Tom Petty Radio の<Tom Petty Talks To Cool People>に出演するために The Zombies の
Colin Blunstone と Rod Argent がマリブにある TP の自宅を訪れたようです。The Zombies の公式Twitterに写真とコメントが掲載されていました。 放送は10月初旬予定とのことです。
写真でTPが着用している<The Zombies Tシャツ>は6月28日に Tom Leadon
と一緒にビバリーヒルズを歩く姿をパパラッチに撮影された時に着ていたものと同じ色・デザインです。お気に入りなのでしょうかね。
"Mary Jane's Last Dance" 別ヴァージョン?!
7月29日に発売された『Greatest Hits』アナログ盤(2枚組)に収録されている "Mary Jane's Last Dance"
の歌詞の一部が違っていました。 一体どうしたのでしょうか。オフィシャルな情報はありませんし、発売されたレコードのクレジットにも何の記載もありません。アメリカのファンサイトでも話題になり始めましたが、憶測ばかりで詳細は全く不明です。
問題の箇所はCDやデジタル音源ですと約1分9秒の辺りから始まる最初のコーラス部分になります。従来版では「Last dance with Mary
Jane / One more time kill the pain」と歌われていますが、今回の方は「Last dance with Mary
Jane / Round the room and on my way」となっています。コーラス全部が変更されているのではなく、1回目だけが変わっています。
別ヴァージョンと呼ぶにはあまりにも小さい違いです。当該箇所の音源を期間限定で YouTube にアップしましたので是非チェックしてみてください。
紙ジャケ7タイトル再発売
ユニバーサルミュージック・ジャパンが<プレミアム紙ジャケ フェア 2016>の第2弾でTP&HB関連アルバム7作を発売することを発表しました。彼らの紙ジャケが発売されるのは2009年、10年、12年に続いて今度で4回目。 ユニバーサルの説明では「国内初回盤LP帯の意匠を再現して、一挙まとめて限定リイシュー!」とありますので過去3回とは違う意匠での発売かもしれません。発売は11月23日、価格は2,880円(税込)です。詳細はご紹介したリンク先をご覧ください。持っていないアルバムがある方はこの機会に揃えてはいかがでしょうか。
The Dirty Knobs ライヴ情報
Mike Campbellのサイドプロジェクト<The Dirty Knobs>が 12月1日にロサンゼルス北西の Agoura Hills(Linkin Parkが結成された場所として有名)にある The Canyon でライヴを行うと発表しました。共演は The Black Crowesのギタリストだった Marc Ford。 彼らは今のところ、年内 6回のライヴの予定を発表しています。
Benmont の曲がカヴァー
Benmont Tench が Instagramに投稿した写真のコメントによれば、2014年に発表したソロアルバム『You Should Be So Lucky』に収録された"Blonde Girl, Blue Dress"を Ethan Johns With The Black Eyed Dogs がカヴァーしてシングルカットする予定があるとのこと。コメントには「待ちきれない」と書かれており、喜んでいる様子がうかがえます。
Ethan Johnsは昨年3枚目のソロアルバム『Silver Liner』を<With The Black Eyed Dogs>名義で発表しましたが、投稿された写真にあるレコーディング・シートのアーティスト名が The Black Eyed Dogs になっていますので、今度のプロジェクトも前作の延長線上のものだと思われます。『Silver Liner』の内容が良かっただけに今回のシングルも期待できそうです。
Steve's Activities * 5題 (Scottの話題もあり)
1) ミュージシャンで、音楽制作関連会社を経営、録音スタジオの運営も手掛けている Cliff Brodsky が現在制作中である Cliff Brodsky and the Distractionsのアルバムに Steve Ferrone が参加しています。7月にはアルバムに収録される"Everybody Knows"のスタジオ演奏シーンで構成されたプロモーション・ビデオが公開されており、Steve も登場していまます。
2) 8月19日にロサンゼルスの The Piano Bar で行われた The Kenneth Brian Bandのライヴには Steveだけでなく Scottも参加しました。Instagramに写真が2枚ありましたが、左端のピアノの前にいるのが Scottです。2枚目の写真では愛用の Gibson SG を抱えた Scott とドラムを叩く Steve の姿を見ることができます。
3) 8月22日に開催された「Malibu Guitar Festival presents "Malibu Rocks Hollywood」に出演したThe
Kenneth Brian Bandと Robert Randolph & the Family Bandのライヴ映像が会場となったハリウッドのLucky
Strike Live のYouTube チャンネルにアップされています。曲は Bo Diddleyのカヴァー"Bo Diddley"です。ほとんど見えませんが、ドラムは Steve、左端のキーボードはScottです。 この映像では Scott の姿が見えにくいですが、Lucky
Strike Live の Twitterには本人と分かる短い映像が投稿されています。 ※23秒からギターを抱えて登場
The Kenneth Brian Band の Facebookにはこの日のライヴ写真が35枚アップされていて、ほんの少しだけですが、Steveと Scottの姿もあります。
4) 8月27日にサンディエゴで行われた Warren Haynes 率いる Gov't Mule のライヴに Steve がゲスト出演した時の映像がYouTube にアップされています。映像のタイトルに"Riding with King"とありますが、それは間違いで、正解はB.B. Kingの"The Thrill Is Gone"です。当日の様子を詳しく伝えた記事が JamBase のサイトに掲載されています。
5) Red Bull がスポンサーとなって様々な音楽イベントの開催、ストリーミング放送、オンラインマガジン配信などを行うプラットフォームとして運営しているサイト<Red Bull Music Academy>にSteveのインタビュー記事が掲載されました。聞き手はドラマー、プロデューサー、そしてラッパーでもある J-Zone。TP&HBに関する話題は少しだけですが、音楽遍歴、愛用のドラム、スタジオミュージシャンとして活動を始めた経緯などを詳細に語っています。
Mike の新しいエフェクター
JHS Pedals といえば、高品質かつ全ての製品が手作りされるため販売台数に限りがあり、世界中のミュージシャンの憧れの的となっているエフェクターを製造・販売している会社です。彼らが Mike とのコラボレーションで開発した新製品<The Calhoun>を発売し、プロモーション・ビデオを公開しました。
製品仕様はオーヴァー・ドライヴとファズの2in1。Mikeはビデオの中でGretsch White Falconを抱え試奏、最後に少しだけですが "Mary Jane's Last Dance"のイントロも弾いています。ビデオには製品の名前の元になった愛犬<Calhoun>も登場します。
写真で見る過去と現在
1) 写真家のAlison Reynoldsが自身のTwitterにJoel Berliner、Benmont、 TPの3ショットを投稿しました。付けられたコメントには「90年代初め、TPの娘の卒業式で」とあります。長女 Adria、次女 Kim、どちらの卒業式なのかは わかりません。また、彼女は Roger McGuinnと Mikeの写真も投稿しています。コメントには「TPの家で撮影」とあります。Roger の持っ ているギターや髪形から、1988~91年の間に撮られたのではないかと推測できます。
2) 写真家のBrantley Gutierrezが自身のサイトに TPの写真を投稿しました。彼は今年のMudcrutchも数多く撮影、TP がデビューアルバムをプロデュースしたThe Sheltersも被写体になっています。
今月のランキング * 3題
1) Rolling Stone 誌のサイトに<Readers' Poll:The 10 Best Supergroups>というランキング記事が掲載されました。これは読者からの投票によって過去に<スーパーグループ>と称されたバンド、ユニット、グループを選び出した もので、1位には Traveling Wilburys が選出されました。
2) 様々な知識や情報を日々発信・共有し、実りある社会作りに貢献することを目指しているサイト EnkiVillage に<Songs About Overcoming Fear (不安に打ち勝つための曲)>というランキングが掲載され、3位に "I Won't Back Down"が選ばれています。
3) マイナビニュースに<1,000人突破の洋楽人気対決-80年代米国男性ソロ40歳以上限定>というアンケート記事がありました。 この中に「トム・ペティとジョン・クーガー どっちが好き?」という設問とアンケート結果が掲載されています。記事の中身は驚くほど薄いですが、1000人以上の40歳超の方々が どちらのミュージシャンを<好き>と回答したか、気になる方はご覧になってください。
TP 額装写真が期間限定発売に
雑誌ミュージック・ライフを彩った長谷部宏氏の撮影した作品を集めた写真集 『ROCK STARS WILL ALWAYS LOVE JAPAN~日本を愛したロック・スター~』に掲載された写真を額装したものがタワーレコード渋谷店で期間限定販売されます。ニュースを報じたNME-JPサイトによれば、この中にTPの写真も含まれているとのこと。
この額装写真は全国で開催された同写真集の展会場内でのみ販売されてきましたが、期間限定でタワーレコード 渋谷店の5Fエスカレーターホール特設展示 スペースで展示及び販売予約受付が行われます。期間は8月22日~9月25日まで。金額などの詳細は同店のサイトに掲載されています。
Aug-2016
雑誌に Mudcrutch の特集
雑誌 UNCUT の2016年9月号(表紙は Tom Waits )に Mudcrutch の特集が掲載されています(18-23ページ)。彼らについて今年出版された記事の中で最も分量が多いものです。結成から解散、そして意外な形で訪れた再結成と2作目発売までをメンバーや関係者の証言で丁寧に綴っています。< Songwriters Hall of Fame 授賞式>< Tom Petty と The Shelters の関わり>についてのコラムもあります。
TP&MC、シカゴの楽器屋に
リリース 10周年&20周年
ULTIMATE CLASSIC ROCKのサイトに『Highway Companion』リリース10周年と『She's The One』リリース20周年に関する2つの記事が掲載されました。
『Highway Companion』の発売は2006年7月25日(国内盤8月2日)。Billboardのチャートは最高4位。翌年には未発表2曲/デモ2曲を追加、さらにはポストカード2枚を付けた拡大盤も発売に。丁度、デビュー30周年の年でした。
『She's The One』の発売は1996年8月6日(国内盤8月25日)。同名映画のサウンドトラック盤ですが、寄せ集めといった感じはありません。
TP インタビュー映像
TPの古いインタビュー映像を見つけました。これはアメリカで有名な司会者 Charlie Rose の名を冠した番組<Charlie Rose>に出演した時のもの。1999年4月19日にオンエアされたとのことです。この中で彼は当時の最新作『Echo』についてや自身のロックンロール観を語ったり、ライヴチケットの高騰を憂う発言をしています。
Benmont セッション情報
Shelby Lynneが来年発売予定の15枚目のソロアルバムを制作中ですが、そのセッションに Benmont Tench が参加しているようです。彼女がTwitterと Instagramに投稿した写真に Benmont が写っていました。
Benmontが Shelbyのアルバムに参加するのは 2005年の『Suit Yourself』以来、実に15年ぶりのこと。2人の共演はこれだけではなく、7月28日にロサンゼルズのライヴハウス Largoで行われた Watkins Family Hour のライヴに Shelbyがゲスト 出演、当日キーボードを弾いていたのは Benmont でした。Instagramに投稿された写真にベスト姿の Benmont の後姿が見えます。
Steve's Activities * 3題
1) ロサンゼルズの西にあるウェストレイク・ヴレッジの Bogies で 7月17日に行われた Night Train Music Club のライヴに参加しました。このバンドというかユニットは ギタリストの Steve Postell が発案し始めたものです。最初は少人数の集まりでしたが、今では様々なミュージシャンが参加してジャムセッションを楽しんでいます。今回のメンバーは
Steve Postell (ギター)、Danny Kortchmar (ギター)、Kevin McCormick (ベース)、James Raymond
(キーボード)、Suzan Postell (ヴォーカル)、そして Steve Ferrone。現在の西海岸を代表する名手が一堂に介した感じです。
Facebookにファン撮影の映像が2つありました。最初の"Handle with Care"はリハーサルをしていないのか、非常に残念な仕上がりです。 2曲目は Don Henleyの"New York Minute"。歌っているのはこの曲の作者の1人であるギタリストの Danny Kortchmar。こちらは1曲目とは違い歌も演奏も見事な出来です。
2) カントリーロックのシンガー・ソングライター Boo Ray が7月16日に発売したシングル"Sea of Lights"のミュージック・ビデオを公開しました。その中に Steve が少しだけ登場します。見られるのは2分2秒(ドラム演奏)、2分9秒(一瞬だけ)、3分27秒(プレイバック中)の3回。 Boo Ray の新しいアルバム『Sea of Lights』は8月12日発売予定。Steve は全面的に参加しています。
3) 元 Average Wite Band のメンバー Hamish Stuart、Molly Duncan、そしてSteve が中心となったグループ<360>のアルバムのプレオーダーが始まってい ます。 彼らは 9月24日にスコットランド南部のイースト・エアシャーにあるダーヴェルで開催される The Darvel Music Festivalに出演する予定です。
今月のランキング
雑誌 Time Out のウェブサイトが<The 50 best road trip songs of all time>というランキングを発表、"Runnin' Down A Dream"が23位にランキングされています。なお、1~3位は "Born to Run" (Bruce Springsteen)、"Little Red Corvette" (Prince)、"Here I Go Again" (Whitesnake)でした。
Fender Mike Campbell 限定モデルの行方 その3
この話題を3号にわたってお伝えできるとは思っていませんでした。7月12日に<山野楽器 本店 ギター>が「世界限定30本、国内入荷は僅か3本~」とFender
Custom Shop Mike Campbell Limited Edition "Heartbreaker" が入荷している旨をツイートしました。これで日本に輸入された3本すべての取扱店が判明しました(他2店はクロサワ楽器 G-Club Shibuya、イケベ楽器 ギターズステーション)。
Mudcrutch "I Forgive It All"のビデオ公開
7月13日(水)に突如、Mudcrutch『2』収録の"I Forgive It All"のミュージックビデオを公開すると発表があり、1日後の14日(木)午前8時半(太平洋時間)にTP&HBのFacebookで公開されました。翌15日には YouTube にも映像がアップされています。監督を務めたのは俳優の Sean Pennと Nirvanaの"Smells Like Teen Spirit"のミュージックビデオを監督した Samuel Bayer。主演はアカデミー賞受賞経験のある名優 Anthony Hopkinsです。
公開翌日には Sean Penn へのインタビュー記事が Rolling Stone サイトに掲載され、その中で彼はビデオ制作の発端、こめられたテーマ、撮影の様子、主演を務めた Anthony Hopkins の素晴らしさについてなどを語っています。
TP Interview / Rolling Stone magazine
TP がRolling Stone (2016年6月15日更新分)のインタビューで『Wildflowers - All The Rest』について語っています。
TP:(そのアルバムを演奏するにあたり)Heartbreakers、そして大々的に再現するために必要な人たちを集めたいね。このアルバムでは「音」を極めようとしていた。元々考えていた形で、アルバム全ての曲を演奏したいよ。
Q: 未発表曲をまとめてデラックス盤で出したいと長年考えていたのですね。
TP:『Wildflowers』で使わなかった4曲は『She's the One』を埋めるために出したんだ。でも、どれも十分にミキシング出来なかった。例えば、"Climb
That Hill"は『She's The One』のより『Wildflowers』(未発表版)の方が全然良いと思うんだ。それは出すよ。"Hung
Up and Overdue"もリミックスしたら凄いものになったよ。Carl Wilson (The Beach Boys)と Howie Epstein のハーモニーがすごくて、それは発表した方では十分に出てなかったんだ。そして、誰も聴いたことのない曲が6曲ほどある。なので、(発売予定の)アルバムは11曲か12曲になるんだ。みんな気に入ってくれると思うよ。僕は好きだね。
Q: いつ出すか、まだ分からないのですね。
TP: 当初は「アルバムを単独で出したい」とレコード会社は言っていたんだ。でも、オリジナルと未発表作を合わせて出したいという意見も出てきて。そして、デモとか他のをまとめてボックスセットで出したいという意見もある。僕はそれが面白いとは思わないけれど、面白いと思う人もいるようだ。
Q: 昨年のインタビューでは、アルバムを再現するショウに関心はないと
言っていましたが、今はそれを演奏したいのですね。
TP: 気が変わったんだよ。だって、未発表のアルバムを先取りして聴ける、なんてことは誰もやったことがないよね。そんな機会はまずないよ。古いのも新しいのも同時にっていうのは。
Q: 昨年、ロサンゼルスの Fonda Theater で Rolling Stones が
『Sticky Fingers』の曲順を完全に替えて演奏したのを見たのですね。
TP: 1枚のアルバムの再現コンサートはうまくいかないことが多いんだ。でも、『Wildflowers』2枚分の曲があれば、コンサートが出来るだけの十分なテンポと曲調のバリエーションがあるよね。観客にとっても、知ってる曲がたくさんあるのは楽しいだろうしね。
Q: TP&HB のショウでは20曲ほど演奏しますよね。もし2枚組を再現したら、
それ以外の曲を演奏する余地はあまりないですね。
TP: まだリハーサルはしてないよ。(笑)だいたい、まだバンドにも話してないよ。まあ、(このインタビューが出る)Rolling Stone 誌で読むことができるけどね。
Jul-2016
Mudcrutch『2』続報
6月11日付の Billboard 200 に初登場10位にランクインした『2』ですが、翌週18日付では89位に、3週目となる25日付のチャートでは193位とランクダウン。残念ながら4週目には圏外になり、前作の最高位である8位を超えることはできませんでした。
気になる日本盤の情報ですが、ワーナー・ミュージック・ジャパンからは何も発信されないままです。TP&HB 関連のスタジオ作は全て日本盤が発売されていますので、今回もいずれリリースされることを願っています。
アナログ盤は、7月29日に新たに『2』が発売との情報があります。調べたところ<140gヴィニール盤>で<Limited Edition Art Print>附属とのこと でした。現在流通しているアナログ盤よりも重さが軽く、値段も若干安いので廉価盤なのかもしれません。
Mudcrutch ツアー終了
5月26日のコロラド州デンヴァー公演から始まった今回のツアー。6月30日のカリフォルニア州サンディエゴでの Humphrey's Concerts By The Bay まで、 36日間で19回のライヴを行いました。演奏曲目は先月お伝えしたのとほぼ同じ内容でしたが、最後の方はちょっと息切れしたのか1-2曲減ってしまいました。
ここでツアー中盤から後半の彼らの動き(出来事)をまとめてみます。
6月9日にはニューヨークで Songwriters Hall of Fame授賞式に出演、『2』に収録された "I Forgive It All"と TP&HB の"Angel Dream"を演奏しました。
10日と11日のニューヨーク Webster Hallでのライヴには授賞式でプレゼンターを務めた Roger McGuinnが出演。10日は3曲(Lover of The Bayou / Bugler / You Ain't Going Nowhere - The Byrdsの作品)、11日は2曲(前日の中から"Bugler"以外)で共演。ファンが撮影した映像が YouTube にアップされてい ます。
10日の公演の様子は radio.com サイトに掲載された<Tom Petty's Mudcrutch Make Triumphant NY Debut 41 Years After Breaking Up>に詳しく報じられています。
15日のボストン House of Blues 公演で演奏された Bob Dylan のカヴァー"Knockin' On Heaven's
Door"では TPが3番目の歌詞を変えて歌ったことを 地元紙が大きく取り上げました。本人は何も語っていませんが、同紙は公演の3日前の12日未明にフロリダ州オーランドで発生した銃撃事件に触発されたの
ではないかと伝えています。記事には歌われた詞が採録されていました。
「Mama take my automatic weapons and put them in the ground / I can't shoot them any more Somebody ought to know that by now / We're all going to be knocking on heaven's door」
その時の映像も YouTube にあります(日付の表記が6/14/2016になっていますが15日の間違い)。
17日にはアメリカの非営利・公共のラジオネットワーク<n.p.r.>の人気番組<WorldCafe Session>に出演。オンエアされたスタジオ・ライヴは3曲(Hope / Hungry No More / Save Your Water)。トークでは興味深い思い出話が多数登場しました。
26日のロサンゼルス The Fonda Theatre の公演では Stephen Stills が登場し、2009年のライヴ・アルバム『Live at Shepherd's Bus』の中でカヴァーしていた "The Wrong Thing To Do"で共演、さらにアンコールで"Crystal River"も演奏しました。このアンコールにはもう1つサプライズ。なんと パーカッションで Steve Ferroneも加わっているのです。リンク先の映像では分かりにくいですが、Steve は Benmont Tench の向こう側(後ろ)にいます。演奏の後で観客の声援にこたえるメンバーの映像も YouTube にアップされています。メンバーの楽し気な表情が印象的です。
Songwriter's Hall of Fame 授賞式
6月9日(木)に行われた Songwriters Hall of Fame 授賞式に関する追加情報 をいくつか。前号では "I Forgive It All" の演奏が少しだけ入っている映像をご紹介しましたが、それに続いて"Angel Dream"の演奏シーンを含む映像も YouTubeにアップされました。2分38秒から約30秒間とこちらも非常に短いですが、よろしければご覧ください。
また、当日の模様のダイジェスト版が Tom Petty Radioで放送されました。約4分程度の短いものですが、Mudcrutchが演奏した2曲を聞くことができました。Rolling Stone 誌の7月14日号の40ページには TP と同時受賞の Elvis Costello との小さい2ショット写真が掲載されています。
授賞式でのパフォーマンスに参加した歌手でソングライターの Rachel Platten は自身の Instagram にバックステージで撮影した
TPとの2ショットをアップ。シンガーのRegina Spectorも自身の Instagram に写真をアップしました。こちらは TP と彼女の2ショット写真と Mudcrutch +Roger McGuinnの集合写真です。2人の写真は思いっきりの笑顔、集合写真は逆に渋めです。
7月5日に Songwriter's Hall of Fame のYouTube 公式チャンネルに TPとの 逸話を語る Roger McGuinn
の短い映像がアップされました。この中で Roger は1987年の Bob Dylan with TP&HB のヨーロッパツアーへの同行の思わぬキッカケとなった<フリスビー事件>について言及しています。様々な偶然が重なりツアーが実現した話を本人の口から聞けるとは思いませんでした。みなさん必見です。
『Into The Great Wide Open』発売25周年
『Into The Great Wide Open』が発売されたのは1991年7月2日。アメリカではチャートで13位、イギリスでは3位を記録。 日本では7月21日に発売。値段は2500円(税込)。オリコンでのチャートインは1週のみですが96位に入りました。 同作の発売と同じ頃にに過去のアルバムの全ての日本盤CDも発売になり、国内ではちょっとした盛り上がりを見せたような記憶があります。あれから25年が 経過しました。発売日の7月2日に同アルバムを振り返る記事の掲載や記念の番組のオンエアがありましたのでご紹介します。
1) Billboard 誌のサイトに<Tom Petty and the Heartbreakers' 'Into the Great Wide Open'at 25: Classic Track-by-Track Album Lookback>という記事が掲載されました。 同アルバムの発売前後の状況をまとめ、さらにタイトルにあるとおり1曲毎の短い解説も付いています。
2) Tom Petty Radio で<25th Anniversary of Into The Great Wide Open album>が放送されました(初回は7月2日)。アルバムに収録された全12曲をTP の短いコメント付きで順番にオンエア。いつものジングル類もこの日のために手を加えたものを使ったり、アナログ盤ではA面とB面の境になって6曲目 の"All Or Nothing"と7曲目の"All The Wrong Reasons"の間には『Full Mood Fever』に入っていた「Hello, CD listeners~」を持ってきたりなど、遊び心満載の内容でした。
『Greatest Hits』アナログ盤(続報)
日本のAmazonによると今回発売されるのは 1枚と 2枚組の2種類とのこと。現状ではなぜか2枚組の値段が安くなっています。Universal Music のサイトには2枚組の情報しか掲載されていません。この2種類の違いはどこにあるのでしょうか。さらなる情報を待ちたいと思います。
写真で見る Then and Now
1) TP が10代の頃に参加していた最初のバンド The Sundowners のステージ写真がフロリダ州メイコンの話題を中心に発信しているオンライン・マガジン<Tune Groover>の中に掲載されていたのを見つけました。写真は<Former Gainesville Musician David Mason Remembered>というタイトルの記事の中にありましたが、David はこのバンドでキーボードを弾いていた人物です。
記事の中には同じ写真が2枚掲載されていますが、1枚目はキャプションが隠れてしまっています。2枚目で確認してみると TP は金色のマッシュルームカットのカツラを着用しているとの事。たしかにこの頃の彼はまだ長髪ではありませんでしたが、カツラを被ってまでアメリカに押し寄せたイギリスのビート・バ ンドになりきっていたとは驚きです。TPは Mudcrutch 同様、ベース担当でした。写真の中で抱えているのは Gibson のベースです。
2) 次はごく最近の話題。6月28日にビヴァリー・ヒルズを歩くTP の姿をとらえた写真が写真サイトにアップされました。飲み物を片手にリラックスした様子がうかがえます。同じ写真を掲載した別のサイトでは「友人と一緒に歩くTom Petty」との説明が付けられていましたが、左にいるのは
Mudcrutchの 盟友 Tom Leadonではないでしょうか。また、さらに別のサイトではこの写真の説明に「Tom Pettyはクリニックに立ち寄った」と書いているところもありました。ちなみに TP が着ているTシャツには<The
Zombies>の文字が見えます。
後日この時の様子を撮影した映像が YouTubeにアップされました。2人の Tom に群がっているカメラマン&スタッフ4人の姿が確認できます。どこで撮影されたのかが気になったので探してみたところ、撮影場所は Beverly Hillsの Bedford Drive。リンクをはったストリートビューの手前の車と2台目の 間くらいの位置から撮影が始められたようです。
The Dirty Knobs 活動を再開
Mike Campbell のサイドプロジェクト<The Dirty Knobs>が新たなライヴ日程を発表しました。 追加になったのは 7月6日-ロサンゼルス The Hotel Cafe、10月27日-カリフォルニア州サン・ファン・カピストラーノ
The Coach House、28日-同ハモサビーチ Saint Rocke、29日-同ラモナ Ramona Mainstage の合計4公演。
7月9日にコロラド州で開催される The Ride Festival への出演は以前から 発表されていましたが、Mudcrutch のツアー終了から1週間も経たないうちにライヴの予定を入れるとは驚きです。
6日のライヴを見たファンによると、The Hotel Cafeはキャパ200人程度の小さい会場で、Mike はバンドと共に13曲を演奏したとのことです。
Benmont's Activities
ロサンゼルスのラジオ局<KLOS>の番組 Jonesy's Jukebox に Benmont が出演しました。同局のサイトで聞くことができます(約48分間)。彼が影響を受けたミュージシャン、好きなアルバム、Mudcrutchについて、<Benmont Tench>というキャラクターが登場する Jim Jarmusch 監督1995年の作品「Dead Man」や同映画に主演した Johnny Depp のことなど、様々な話題を語っています。
終盤ではなぜか急にオリジナルのスポーツ・チャント(応援歌)のセッションが始まり、Benmont はキーボードを弾きながら歌います。さらに「もっと弾いて」と頼まれると「イタリア人の妻のために」と言って「ゴッドファーザー 愛のテーマ」まで弾きだす始末。思わず爆笑してしまいました。このセッションの様子がYouTubeに上げられていて、残念ながら「ゴッドファーザー」の部分はありませんが、ハイテンションな Benmontを見ることができます。
Ringo Starrが今年も7月7日に Peace & Love セレブレーションを実施しました。 これは自身の誕生日に合わせて、世界中の人々に対して、その国の7月7日の正午に「Peace
& Love」を願うことを提唱しているイベントです。ロサンゼルスの キャピトル・レコード・タワー前で行われたイベントでは多くのミュージシャンや映画関係者が集まり
Ringo の誕生日を祝い世界平和を祈りました。
この参加 者の中に Benmont の姿もありました。YouTube に沢山の映像がアップされていますが、ここでは Ringoの Facebookに投稿されたものを紹介します。この動画の約1分48秒-58秒と2分28秒-31秒に Benmont が少しだけ登場します。Alice夫人は自身の
Instagramに写真をアップしていますが、何だかとても楽しそう。これも Ringo の仁徳の為せる業でしょうか。2人と一緒に写っているのは名ドラマー Jim Keltner です。
以前のメルマガでもお伝えしましたが、7月1日に発売された Sara Watkinsの3枚目のソロアルバム『Young In All The Wrong Ways』にBenmontが参加しています。ここ数年、Saraは 兄の
Seanや気心の知れたミュージシャンらと自然発生的に結成した<Watkins Family Hour>やSarah Jarosz、Aoife
O'Donovan と結成した<I'm With Her>などの活動を通じて、音楽的に実りの多い時間を過ごしてきました。それが結実したのが今作といえると思います。
Benmont は オルガンとピアノで参加。他には I'm With Her の Sarahと Aoife、Jon Brion、Jim James(My
Morning Jacket)、今注目のバンド Punch Brothers のChris Eldridge、Paul Kowert、Gabe
Witcher(彼はプロデュースも担当)がバックを務めています。以前はヒステリックに聞こえる時もあった歌声が、年齢と経験を積み、華やかさはそのままながら艶やかで力強い感じになっています。アメリカーナがお好きな方は是非聞いてみてください。
Steve 追悼ライヴに出演
Steve Ferrone のライヴ映像が YouTube にアップされました。これは6月21日にウエストハリウッドの老舗ライヴハウス Whisky A Go-Go で行われた<オーランド銃撃事件追悼ライヴ>で撮影されたものです。この日は最近レギュラー化している The Kenneth Brain Bandの一員として参加しました。
Fender Mike Campbell 限定モデルの行方 その2
先月号でお伝えした Fender Custom Shop Mike Campbell Limited Edition "Heartbreaker"の行方の続き。イケベ楽器ギターズステーションの YouTubeチャンネル<IKEBEchannel>に同ギターの解説ビデオがアップされました。試奏および細かい部分までのスペック紹介をした約16分の長さの映像。ギター に興味がある方には小躍りしてしまうほど丁寧かつマニアックに解説してくれています。
Tom Petty シグネチャー・モデルの誕生秘話
イシバシ楽器運営のウェブ・マガジン<GuitarQuest>に白井英一郎氏による「ロジャー・マッギンとの共演、トム・ペティ・シグネチャー・モデル登場秘話、 丸ごと一冊リッケンバッカー」が掲載されました。The Byrdsに関する造詣が深く、また日本有数の Rickenbacker 博士でもある同氏のギターについての興味 深い話が読めます。特に過去のメルマガで同氏に寄稿していただいたことがあるTom Petty シグネチャー・モデル誕生秘話は必読です。
今月のランキング記事 * 2題
1) 男性向けにライフスタイルに関して様々な情報を提供している情報サイト The Cheat Sheet に<Love or Drugs? What These 6 Songs Are Really About>という記事が掲載されました。 この6曲の中に"Mary Jane's Last Dance"が含まれていました。説明でも触れられていますが「Mary Jane」という言葉は女性の名前であると同時に、数多くある「マリファナ」を表した隠語の1つでもあります。 この曲とドラッグを結びつけるのは強引のような気もしますが、名前から受ける印象、気怠く不可思議な雰囲気が、このような想像をさせているのかもしれません。
2) Rolling Stone 誌のサイトに<22 Terrible Songs by Great Artists> という記事が掲載されました。 その中に『Mojo』収録曲の"Don't Pull Me Over"が選ばれています。アルバム中で唯一異色の曲ではありますが「terrible」といいう評価はどうなのでしょうか(苦笑)。
Jun-2016
Mudcrutch 新譜発売
Mudcrutch『2』が発売になりました。プロデュースはTP、Mike、そして Ryan Ulyateが担当。 この3人でのアルバムプロデュースは『Mudcrutch』『The
Live Anthology』『MOjo』『Hypnotic Eye』に続いて5昨目。Ryanは TPの3枚目の ソロ『Highway Companion』にエンジニアとして初参加して以来、もう10年の付き合いになり、今では欠くことのできない存在です。演奏はメンバー以外に
The Shelters の Josh Joveと Sebastian Harris、それにカントリーやブルーグラス界では超有名なバンジョー奏者でヴォーカリストの
Herb Pederson も2曲に参加しています。
アルバムのデザインは Smog Designの Jeri Heiden と John Heidenが担当。彼らが手掛けたのは『Mudcrutch』『Mojo』『Hypnotic Eye』に次いで4作目です。今回も歌詞カードは添付されておらず、既に公開済みの「馬、カウボーイ、バラ」をモチーフにしたデザインの画像が1枚添えられているだけ。盤面は所属レーベルである Repriseが60年代後半から70年代にかけてレコードで使用していたものと同じデザインを採用。古いファンには懐かしいものになっています。
発売初週の売り上げは33,000枚で 6月11日付の Billboard 200で初登場10位にランキング。 前作は最高が8位でしたが、それを超えることができるでしょうか。ちなみに『2』発売の影響でしょうか、前作もランク外から一気に140位にラン クインしてきていました。
気になる日本盤ですが、現時点では何も情報がありません。ワーナー・ミュージック・ジャパンのサイトおよびTwitterでは輸入盤の宣伝告知をしているのみ です。前作は本国発売から3ヶ月以上経ってから日本盤が出されましたが、今回はどうなるでしょうか。
Rolling Stone 誌(6月2日号)のレヴューコーナーでは4つ星の評価(最高は5つ)でメディアの評判も良いようです。また、音楽誌 Relix のサイトに Warnner Brothers主催のプレス・デイで行われたインタビュー記事が掲載。メンバーそれぞれが興味深い発言をしています。ロサンゼルスの地元紙 L.A. Times のサイトに掲載されたインタビューの中ではTom Leadonがファースト・アルバムと今作の制作過程の違いなどに言及してい ます。
Mudcrutch ツアー開始
ツアーは 5月26日(木)のコロラド州デンバーからスタート。当初の発表から3公演追加の全21公演が予定され、本日(6/11)までに8公演が終了しています。
この後は15日まで東海岸を回り、19日から30日まで西海岸で演奏してツアーは終了です。
気になる演奏曲目ですが、本編は『Mudcrutch』『2』から10曲ずつ(計20曲)アンコールでカバー曲を1-2曲というのがここまでの流れ、曲目はほぼ固定です。今回のツアーではアルバムにも参加していた
Herb Pederson がコーラス及びギターとバンジョーを演奏してくれています。彼が加わったことにより、音の 厚さが確実に増しています。
ツアーに先立つ 5月23、24日にはカリフォルニア州立大学ノースリッジ校の Plaza Del Sol Performance Hallで行われた<The Midnight Mission>支援のベネフィット・コンサートに出演(演奏曲目はその後のツアーと同様)。コンサートの模様をレポートした映像を後援のギターショップ<Norman's Rare Guitars>が YouTubeチャンネルにアップしていて、この中には Mudcrutchの演奏が2曲(Shady Grove / Orphan of the Storm)収められています。※6分5秒から約3分間。
YouTubeにはファンが撮影したライヴ映像が多数アップされています。その中には(曲毎に分けて)1公演全部というものも。26日のデンバー、31日のナッ シュヴィルと2日のアトランタはカメラも安定しており、音声も悪くありませんので、是非ご覧になってみてください。
もう1つ映像の話題を。TP&HB、そして Mudcrutchのツアーでサウンドミキサーを務める Robert Scovillが自身の YouTubeチャンネルに今ツアーの音響機材(主にミキサー卓回り)紹介や主に公演で訪れた街中をウォーキングしながら 自身の映像をアップし続けています。メンバーは登場しませんが、ライヴ中にミキサー卓を操作する様子が見られたり、普段目にすることのできない機材を
見る事ができます。
Songwriters Hall of Fame
TP が今年の Songwriters Hall of Fameを受賞したことは既にお伝えしましたが、 その授賞式が 6月9日(木)にニューヨークの Marriott Marquis Hotelで開催されました。当日の詳細はまだ明らかになっていませんが、Getty Imegesのサイトにあった式典の写真を見ると Mudcrutchが演奏しています。持っている楽器から推測するに『2』に収録され "I Forgive It All"だと思われます。(先ほど、授賞式の様子を紹介するごく短い映像がアップされました。Mudcrutchの演奏曲は正解でした。 )
TPへのプレゼンターは Roger McGuinn、壇上で嬉しそうに微笑みあう2ショット写真もありました。式典の公式 Instagramには Rogerが Rickenbackerを抱えて演奏している写真が掲載され、コメントには Rogerが"American Girl"を演奏した後にTPを紹介した旨が記載されていました。時間が経てばもう少し詳しい情報も
流れるでしょう。
この授賞にあわせて、Billboard 誌サイトに<Tom Petty Originally Wrote 'Free Fallin'' Just to Make Jeff Lynne Laugh>という記事が掲載されました。この中で TPの代表曲(と世間一般で思われている)"Free Fallin'"の誕生に関する Jeff Lynneとの逸話が、本人のインタビューを中心に紹介されています。ただし、この発言が いつのものか明記されていませんので、古い発言を引っ張り出した可能性もあります。なにせ、いつも同じような話ですので(苦笑)。
Rolling Stone サイトで読者投票
Rolling Stone 誌サイトで<Readers' Poll:The 10 Best Tom Petty Deep Cuts>というタイトルの読者による投票企画が 行われました。今回選ばれたのは普通のランキングで名前があがる曲とはかなり違います。果たして、みなさんの好みとは 合っているでしょうか。
『Greatest Hits』アナログ盤(続報)
以前お伝えした TP&HBの『Greateset Hits』アナログ盤に関する正式な情報がUniversal Musicのサイトに掲載されました。 中身は1993年のアメリカ盤と同様に18曲(注)、ジャケットは2008年の再編集盤を使用した変則的な仕様になるようです。 bit.ly/1UGmy4C (注) 欧州と日本で発売された同アルバムは"Anything That's Rock'n'Roll"が入った全19曲でした。ちなみに08年版は"Something In The Air"に替わり "Stop Draggin' My Heart Around" が収録されました。
Steve's Activities * 3題
1) 6月3日にハリウッドのライヴハウス Piano Barで行われた Kenneth Brain Bandのライヴに Steveが参加しました。今年になって、このバンドと一緒に演奏するのはこれで3回目。バンドのFacebookでは相変わらず正式メンバーのよう に表記されています。
2) ロサンゼルス出身のミュージシャン Jonathan Mongrutが自身のInstagramにレコーディング中の写真を掲載。そこに Steveの名前がタグ付けされていました。 残念ながら写真の中に Steveの姿を確認することはできませんが、最近の活動の一端を知ることができました。
Fender Mike Campbell 限定モデルの行方
Fender Custom Shop Mike Campbell Limited Edition "Heartbreaker"。日本に正規輸入されたのは3本で、そのうちクロサワ楽器 G-Club Shibuya、イケベ楽器ギターズステーションで各1本ずつ取り扱われていました。723,600円(税込)で販売されていた…ことが判明しました。 微妙な過去形になっているのは、以下のサイトで「売却済」「商談中」と記されているゆえにです。このサイトではギター各部のアップ写真を見ることもできます。 残る1本の行方… 私の手元にないことは確かです。
May-2016
間もなく Mudcrutch アルバム発売&ツアー
Mudcrutch のセカンドアルバム『2』の発売日が近づいてきました。4月12日には"Trailer"に続いて"Beautiful World"の公式音源がYouTubeで公開されました。 この曲はドラマー Randall Marshの作品でヴォーカルも担当しています。元々は2010年に
Randallが発表した"Crazy World"のセルフカヴァーで「Crazy」という 言葉を「Beautiful」に変更して録音されたもののようです。
5月5日には"Hungry No More"の公式音源もYouTubeで公開。これは Tom Pettyが書いた曲で、ハーモニーヴォーカルにギタリスト、バンジョー奏者として有名 で自身のアルバムも多数発表している Herb Pedersen が参加しています。
これ以外にもアメリカでは<Tom Petty Radio>の Benmont TenchがゲストDJの回で"Victim Of Circumstance"が、また<Burried Treasure>のシーズン10の 11回目では"I Forgive It All"がオンエアされました。"Victim Of Circumstance"はリードヴォーカルをとった Mike Campbell のサイドプロジェクト The Dirty Knobs のナンバー。"I Forgive It All"はTP作で、ギターのアルペジオと Benmontが弾く(恐らく)メロトロンにTPの歌だけとシンプルですがとても美しい曲です。
5月初旬にアメリカのファンの間でアルバム裏ジャケットの写真が出回りましたが、これを見る限り今作に他者のカヴァーは収録されないようです。前述のHerb Pedersenが2曲に参加、またTPがデビューアルバムのプロデューサーを務めたThe Shelters のメンバーも2人参加していました。
ツアーは 5月26日(木)のコロラド州デンバーからスタート。チケットのセールスは好調のようで、5月28日のシカゴ、6月22日のオークランド、そして6月30日 のサンディエゴ公演が新たに追加され、合計21公演となっています。
ツアー開始に先立つ 5月23日と24日にはロサンゼルスの慈善団体<The Midnight Mission>を支援するベネフィット・コンサートをカリフォルニア州立大学ノースリッジ校の Plaza Del Sol Performance Hall という収容人員500人の会場で行うことも 発表しました。
Mudcrutchと<The Midnight Mission>のコラボレーションは2回目。前回は2008年の再結成ツアー初日(4月12日)の公演を<Benefit
For The Midnight Mission at Malibu PAC>と題したベネフィット・コンサートにしています。
今回のベネフィットの後援団体の中に世界的に有名なロサンゼルスの楽器店 Norman's Rare Guitars の名前があり、TPの友人でもある同店オーナー
Norman Harris 氏は今回のコンサートを宣伝するビデオをYouTubeにアップしています。
Rolling Stone サイトでは TPへのインタビューを含む「Tom Petty, Mudcrutch Bandmates Talk Edgy Second LP」という記事を掲載。また同誌の5月16日号 (表紙はPrince)には上記の記事を短くまとめた「Mudcrutch Dig Deeper '2'」を掲載しました。
Record Store Day
4月16日にRecord Store Dayが開催され、TP&HBのライヴを収録した『Kiss My Amps Live Vol. II』と Mudcrutchのシングル盤"Trailer"が発売されました。ディスクユニオンで取り扱われ、ライヴ盤は3,240円、シングル盤は1,512円(いずれも税込)で発売されました。両タイトルともディスクユニオンでは売り切れてしまいましたが、TP&HBの公式ストアではまだ発売されています。 価格はライヴ盤が19.98ドル、シングル盤が7.98ドル。別途送料が必要になると思いますので、注文の際にはご注意を。
TP&Steve、Princeとの共演を語る
4月21日に急逝した Prince。TP、Steve、Scott Thurstonは、2004年にGeorge Harrisonがロックンロールの殿堂入りした際に(同年に殿堂入りした)Princeと共演を果たしています。Jeff Lynne、Steve Winwood、Dhani Harrison などとともに演奏した"While My Guitar Gently Weeps"、曲の終盤でひたすらギター を弾きまくる Princeが当時話題を呼びました。生前、彼は自身の音源やビデオを徹底的に管理し、誰かがこれらを Youtubeにアップすると即座に削除されていま したが、この共演の映像は権利元が違う関係でしょうか、削除を免れていました。それもあってか、死後この動画が再び注目され、5月5日時点では2,600万回試聴 されています。
4月28日の New York Times 紙には TP、Steveなどが当時を語った証言が以下 のようにまとめられています。
TP: Olivia Harrison(George未亡人)に殿堂入りに来て欲しいと頼まれたんだ。「Princeも演奏するのよ」と聞かされ、「あ、それは素晴らしいね」って感じで。Prince がリード・ギターを弾く気になっているんだ、8小節だけって訳にはいかないよね?しかも、誰もが覚えている、あの Beatlesのソロを弾いてもらうんだ、特別なソロじゃなければガッカリだろう。Princeは Georgeと Beatlesのファンだったけど、特に Georgeのことを尊敬していたと思うんだ。George も(もし生きていたら)気に入ってたと思うよ。
SF: Princeが来るなんて予想していなかったよ。「あそこにPrinceがいるよ」って Steve Winwoodが言うから、僕は「うちらと演奏するのかな?」って言ったよ。そして「あっちへ行って挨拶してくる」と Winwood に話したんだ。ステージを うろうろして彼のところに行って「Princeですね。お会いできて嬉しいです。Steve Ferroneです」と言ったんだ。そうしたら「あ、あなたのこと知ってます!」 と言われてね。彼の書いた Chaka Khanの"I feel for you"を僕が演奏したからかなと思ったよ。戻ってドラムセットに座ると Winwoodは「どんな人だった?なんて言ってた?」って調子でね。そして僕が座ってたら、誰かが Average White Bandで僕が書いた曲のリフを弾き始めたんだ。見ると Princeが僕を直視してその曲を演奏していたんだ。それで「確かに僕のことを知っているね!」って思ったよ。
TP:(本番でのPrinceソロ演奏中は)「続けて、続けて」と僕が彼にうなずいて いる様子が見られるよ。途中で彼の方に乗り出して「これは素晴らしいよ」という表情を彼に見せたんだ。彼はとにかく炎を上げてた。「何かすごく大きなこと」がそこで起きている、そんな熱意が感じられたよ。
SF: Tomは彼のところへ行って「とにかく自由に、誰かのコピーをしなきゃとか思わず、あなたの演奏をしてください、とにかく楽しんでください」と言ったんだ。とてつもないギターソロで、バンドにとってもとてつもないショウだったよ。彼が観客席に落ちたとき(*)には、バンドのみんながパニックになって「彼がステージから落ちるよ!」って思ったよ。そして、最後にはギターが空中に上 がって。誰がギターを拾ったのかすら見えなかったよ。ギターが宙に上がって、下に戻ってこなかったのに唖然としたね。あのギターがどこへ行ったのかみんな首をかしげていたけど、言わせてもらうよ。ステージにいた僕でさえも、ギター がどこに行ったか首をかしげているんだ。
TP: 不思議なことに、ほんの数日前に彼のことを考えていて、ずっと頭の中から離れなかったんだ。丁度、The Bangles の Susanna Hoffs と話したところで ね。彼が(Banglesの)"Manic Monday"を書いたからね。どうやってその曲 を貰って、作者のPrinceに会ったかって話を彼女が教えてくれてね。その日はPrinceのことをずっと考えていて、元気にしてるか電話しようと思ったところだった。今となっては、そういうことには迷うことなく行動するべきだと思っ てるよ。
TP コメディに出演
映画「ホーム・アローン」シリーズの主演を務めた Macaulay Culkinが初回に出演して話題になり、 昨年12月のオンエア開始から現在までに
2300万回以上再生されている Jack Dishel 監督・主演のウェブ・コメディ番組「DRYVRS」の2回目になぜか TPが出演しました。内容は敢えてここではご紹介しません。是非ご覧になってください。
Jack Dishel は最近ミュージシャンとしての話題が入ってきません。TPとの関係はわかりませんが、Jeff Lynneがプロデュースをした Regina Spektor の夫なので、その辺りの関係からオファーがきたのかもしれません。TPの出演以上にインターネットで話題になっているのが、最後に登場する Dhani Harrison。黒づくめの姿でサングラスを掛け、手にはGretsch のギターを抱え、タクシードライバーに「キャピトルレコードまで行ってくれ」と一言だけ告げます。恐らく父親 Georgeのパロディーを演じているのでしょ う。どうせやるなら、もう少しお父さんのように訛っていて欲しかった(笑)。
MC Limited Edition 日本でも発売に
4月18日に日本のフェンダーカスタムショップの公式 Twitterに昨年、アメリカおよびヨーロッパで発売された Mike Campbell Limited Edition<Heartbreaker> に関する書き込みがありました。リンク先に行っても製品スペックのみだけで、発売に関する情報がなかったのでメールで問い合わせしたところ、「日本発売の予定はあります(入荷時期未定)」との回答を得ました。入荷予定店舗として銀座・渋谷・池袋で各1店ずつの名前も記載されていました。本当に発売される のか… 続報を待ちたいと思います。
Benmont's Activities * 3題
1) 古い話題です。Jennifer Lawrenceがアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた 2015年の映画「Joy」(日本未公開) のサウンドトラックに Benmontが参加していたようです。ピアノを弾いたとのことですが、具体的にどの曲で演奏していたかは不明です。
2) Sara Watkins が 7月1日に発売する3枚目のソロアルバム『Young In All The Wrong Ways』から "Move Me"のビデオを公開。この曲に Benmontがオルガンで参加しているとのことです。
3) 4月25日にサンタモニカの楽器店<McCabe's Guitar Shop>で行われた Don Heffingtonのライヴで Benmontはキーボードを演奏。同店のInstagramに写真がアップされています。このライヴ、他には Sebastian Steinberg、Tim Young、Greg Liesz も参加。Watkins Family Hour の主要メンバーが勢揃いといった感じです。
Steve's Activities * 2題
1) Steveのシグネチャー・ドラムを製造している Gretsch社の Dinah Gretsch氏による慈善活動<Mrs. G's Music Foundation>に Steveが協力しています。 活動先はサウスカロライナ州にある私立学校 Thomas Heyward Academy。幼稚園から高校までの一貫校ですが、同校の音楽教育のために Gretschのギター、 ドラムなどを寄贈するほか、ミュージシャンと学生との演奏交流を設け、そこに Steveが参加しています。
2) 先月号でお知らせした通り、Steveが<第2回 Malibu Guitar Festival>(4月28日~5月1日)の Musical Directorを務めました。Kenneth Brian Band、Toshi Yanagi's Buzz Wizardsのメンバーとして演奏し、Toshi Yanagi はじめAlbert Lee、Robert Randolph、Kenny Wayne Shepherd などのギタリスト たちとも共演しました。フェスティヴァルや Toshi Yanagi、Kenneth Brian Band 等の Facebookには共演時の演奏が多数掲載されています。
また、SteveのFacebookには自宅でのリハーサル動画もアップされています。
ShowTheShow.comサイトによると、4月30日の終演後には別会場で後夜祭が開かれましたが、Steve は疲れ気味で午前1時30分にはドラムを休みたいと申し出、なんと"I
Saw Her Standing There"でヴォーカルを取ったのだそう。(現時点では動画を探すことはできませんでした。)
Stan、久しぶりにライヴで演奏
Stan LynchがTP&HB加入以前にメンバーだったバンド Road Turkeyが約40年ぶりに1夜限りの復活を果たしました。 ライヴが行われたのは 4月22日、彼らの地元フロリダ州ゲインズヴィルの The High Diveで 。映像が何本かYouTubeにアップされていますが、 その中から"It's All Over Now"をご紹介しておきます。
再結成 Road Turkeyは Stanがドラム、オリジナルメンバーの Marty Jourard がサックス&キーボード。そしてサポートに Steve Soar(ギター)、Richy Spano(ベース)という4人。Jourardは後にロサンゼルスで The Motels のメンバーになり Scott Thurstonと一緒に活動していました。Gainesville 音楽シーンの回想本
TP&HBの出身地であるフロリダ州ゲインズヴィルは Stephen Stills、元Eaglesの Don FelderとBernie Leadonなどのアーティストの出身地として知られています。上記ニュースにも登場した Marty Jourard(The Motels)による回想録「Music Everywhere: The Rock and Roll Roots of a Southern Town」が発売されまし た(4月26日、University Press of Florida)。 日本のAmazonからはハードカバーと電子版の両方が購入可能です。
こちらのサイトには、表紙となった当時の集合写真も掲載されていて、Tom、Mike、Benmont、Stanの姿が確認できます。この写真は William "Red" Slaterの手に よるもの。彼は結成直後から Mudcrutch を追い続けていて、貴重な写真をたくさん残しています。内容は現時点で確認できていないため、また追って報告します。
Apr-2016
Record Store Day 限定商品が店頭で買える?!
4月16日の Record Store Dayに発売される限定商品を当日に店頭で発売すると ディスクユニオンがサイトで告知しました。ただし、各店舗での入荷枚数(入荷の有無も)、価格など一切不明。 購入できるのは1人2枚までで予約・取り置きは不可とのこと。なお、同店のオンライン・ショップでは4月23日の午前0時から販売、発送および未入荷品の予約受付を開始するようです。TP&HB のライヴ盤 『Kiss My Amps Live Vol.2』、Mudcrutch のシングル盤"Trailer / Beautiful World"は店頭に並ぶでしょうか?
TP、新ドキュメンタリー・シリーズに出演
アメリカの公共放送ネットワーク PBS で放送される音楽ドキュメンタリーの新シリーズ「Soundbreaking」のトレイラーが YouTubeにアップされています。 この番組に Tom Pettyが出演(インタビュー)しているようです(トレイラーには写真と名前のテロップのみの登場)。<Soundbreaking>はレコーディング 現場を深く掘り下げた内容で、その歴史や技術の進化などについて150人を超えるミュージシャン、プロデューサー、エンジニアが語るもの。放送は11月から、 全8回を予定。3月8日に亡くなった George Martinと息子のGilesが製作に参加しており、Martinにとっては残念ながら最後の仕事になったということで話題 になっています。
TPの新ラジオ番組「Tom Talks To Cool People」
3月21日から衛星ラジオ Sirius XM のチャンネル31でTPの新しいラジオ番組「Tom Talks To Cool People」が始まりました。この番組は TPがゲストを呼んで話をするという、今までの番組とは少し違った構成のものです。初回に登場したのは告知されていたとおり、The Monkeesの Micky Dolenzでした。時間は約80分、流されたのは13曲(The Monkees 11曲 / Mickyのソロアルバムから2曲)。会話の内容は有名な子役だったMickyの芸歴から始まり、The Monkeesのオーディションやテレビ番組の収録時のエピソードなどなど。目新しい話は ありませんでしたが、当事者の口から語られる逸話に TPも大喜びしていました。
Benmont's Activities * 3題
1) Benmont が参加した Sean Watkins の5枚目となるソロアルバム『What to Fear』が発売されました。 昨年のWatkins Family Hourのアルバム同様、本国では高評価されている良作です。
2) 2010年に亡くなった Alex Chiltonがメンバーだった The Big Starの3枚目のアルバム『Third』を演奏するトリビュート・ライヴに Benmontが参加するとRolling Stone誌サイトが報じました。 このアルバムは1974年にレコーディングされ、翌年にはテストプレスまで作られましたが、所属レーベルの倒産騒動に巻き込まれ発売には至らず、78年になってやっとリリースされた不幸な作品です。ライヴは4月27日にロサンゼルスの Alex Theatreで行われるとのこと。当日の演奏は録画され、来年の春には映像作品として発売されことも決まっているようです。
3) ミズーリ州カンザスシティにある独立系・非営利ラジオ局の<KKFI>のインタビュー番組「Art of the Song」に Benmont が出演、放送は4月10日です。内容は同局のサイトで聞くことができます。
Steve's Activities * 3題+more
1) Kenneth Brian Band が3月17日にロサンゼルスの El Cid で<Honky Tonk Hacienda>と題したライヴを開催、今回もドラムはSteveが務めました。Steveは3月4日にもこのバンドと共演しています。また、残念ながら顔はほとんど映りませんが、ミュージックビデオ"Vultures"にも少しだけ出演。室内での演奏シーンでドラムを叩いている数カットだけです ので、見逃さないように注意してください。
2) カリフォルニア州マリブで行われる 第2回 Malibu Guitar Festival(4月28日~5月1日)にSteveが出演します。昨年に続いての出演で本年は Musical Directorという肩書きを冠しています。他の出演者は Kenny Wayne Shephred、Albert Lee、Robert Randolphなどです。
3) イギリスのウェールズ南部のスウォンジーで行われる Swansea International Music Festival(6月17~19日)に Steveが出演します。360という名義で、元Average White Bandの Hamish Stuart、Molly Duncanを含んだ10人編成のバンドです。Hamish、Mollyとの共演は昨年の英国ツアー以来で、報道によるとアルバム発売も予定されています。
4) TV番組「Saturday Night Live」ハウスバンドのギタリスト Jared Scharff が、Steveにまつわるエピソードを語っています。「僕が一番最初に行ったコンサートは『Journeyman』ツアーのEric Claptonだった。子供のとき両親が連れ て行ってくれたんだ。その時のドラマーをずっと覚えていた。名前は知らなかったけれど、僕が元々ドラマーだったためか、頭の中にずっと残っていたんだ。サンバーストのドラムセットに座ったすごいドラマーで、彼の顔とノリを完全に覚えていたよ。(中略)
彼が TP&HBに加わったとき、その人が Steve Ferrone だったことを知ったんだ。(中略)ある日、TP&HBが SNLに出ることになった。それで、SNLのハウスバンドに加わったのが誰だと思う? Steve Ferroneだよ。(中略)すごい、初めてのコンサートでのすごいドラマーとして覚えていた人と一緒に演奏しているんだ、って...信じられない瞬間だったよ。」
今月のランキング記事 * 3題
1) ギター雑誌 Guitar Worldのサイトで<キャンプで一緒に歌える簡単なアコースティック・ギター曲10選>というランキングが掲載され、"Free Fallin'"が7位にランキングしています。 他には"Brown Eyed Girl" (Van Morrison)、"Down on the Corner" (Creedance Clearwater Revival)、"Margaritaville" (Jimmy Buffett)などもランキング入りしています。
2) Billboardのサイトに<25 Essential Rock Albums Turning 25 in 2016>と いう記事が掲載されました。この中にTP&HBの『Into The Great Wide Open』が選ばれています。 リリースから25年... そんなに経つんですね。日本盤が発売されたのは同年7月。同時に過去作全部がCD化され、同じデザインの帯付きで発売されました。記事に掲載されたミュージシャンの中で現役といえるのは数少ないです。そう考えると、TP&HBは稀有な存在だということがわかりますね。
3) Ultimate Classic Rock が<Tom Petty Albums Ranked Worst to Best>というランキング記事を掲載しました。ソロアルバム人気強しといった順位になっている感じです。個人的には意外な順位のアルバムがありました。興味のある方は是非ご覧を。
Scott Thurston 参加の旧作が再発
1) Record Store DayにTP&HB、Mudcrutchの作品が限定商品として発売され るのはお伝えしましたが、Scottが参加していた Iggy & The Stoogesの1976年のアルバム『METALLIC K.O.』も発売されます。 限定1,500枚のみとのことで、入手はかなり困難なのでしょうね。
2) これも Iggy Pop 関連ですが、1979年の『New Values』のアナログ盤が180グラム重量盤で再発されました。 Scottはギター、キーボード、ハーモニカ、コーラスで参加しています。 この時期、Iggy Popはイギリスの音楽番組<Old Grey Whistle Test>に出演していますが、その映像は YouTubeなどにもあり、薄く化粧を施した男前のScottがギターを弾きまくる艶姿が映し出されています。このアルバムは2014年にもデジタル・リマスタリング、紙ジャケット仕様CDで再発されています。名作の名に恥じないアルバムです。 興味のある方は是非お聞きください。
Mar-2016
Mudcrutch アルバム&ツアー情報
オフィシャルから Mudcrutchに関する情報が発表になりました。アルバムのタイトルは『2』、5月20日(金)に Reprise Recordsからリリースされます。トラックリストは以下のとおり。
1. Trailer 2. Dreams Of Flying 3. Beautiful Blue 4. Beautiful World 5. I Forgive It All 6. The Other Side Of The Mountain 7. Hope 8. Welcome To Hell 9. Save Your Water 10. Victim Of Circumstance 11. Hungry No More
また、彼らにとって初の全米ツアーも行われます。5月26日のデンバーから6月28日サンタアナまで、(既に情報の出ているフェスティバルへの参加も含めて)全16公演が発表になっています。
date | city | venue | presale | publicsale |
5/26 | Denver, CO | Ogden Theater | 3/30 | 4/1 |
5/29 | Chillicothe, IL | Summer Camp Music Festival | - | - |
5/31 | Nashville, TN | Ryman Auditorium | 3/30 | 4/1 |
6/2 | Atlanta, GA | The Tabernacle | 3/30 | 4/1 |
6/3 | Cincinnati, OH | Bunbury Music Festival | - | - |
6/6 | Washongton, DC | 9:30 Club | 3/30 | 4/1 |
6/7 | Philadelphia, PA | The Fillmore | 3/30 | 4/1 |
6/10 | New York, NY | Webster Hall | 3/30 | 4/1 |
6/11 | ||||
6/14 | Port Chester, NY | Capitol Theater | 3/30 | 4/1 |
6/15 | Boston, MA | House Of Blues | 3/30 | 4/1 |
6/19 | San Francisco, CA | The Fillmore | 3/30 | 4/1 |
6/20 | ||||
6/25 | Los Angeles, CA | The Fonda | 3/30 | 4/1 |
6/26 | ||||
6/28 | Santa Ana, CA | The Observatory | 3/30 | 4/1 |
※ Highway Companion Clubのプレセールスに参加するにはメンバーシップの更新が必要となります。
TP&HB、Mudcrutch 限定アナログ盤
4月16日に開催される今年の春の Record Store Dayで TP&HBと Mudcrutchのアナログ盤が発売されることになりました。TP&HBはライヴ盤『Kiss My Amps Live Vol.2』で2013年のツアーの際にレコーディングされた10曲を収録。発売枚数の記載はありません。Mudcrutchの方はシングル盤で"Trailer" "Beautiful World"の2曲を収めたもの。こちらは全世界で5000枚限定となっています。
TP&HBのアナログが Record Store Day(以下RSD)に発売されるのは2011年のライヴ盤『Kiss My Amps Live』以来で4回目。ちなみに初回は2010年11月のRSDに発売されたシングル"Nowhere"/"Surrender"、2回目は2011年4月の1st『Tom Petty and the Heartbreakers』と2nd『You're Gonna Get It!』の再発でした。 2011年の『Kiss My Amps Live』は全7曲収録で、その中の"Takin' My Time"と"Sweet William"が未発表音源、残り5曲は2010年の『Mojo』ツアーからの発表済音源でしたが、7曲とも現在までCD化はされていません。
今回の『Kiss My Amps Live Vol.2』もトラックリストを見る限り、未発表音源ではなく「Highway Companions Club」(ファンクラブ)の特典として配布された『Exclusive Live Album』と同じ音源が使われているようです。 ただ、ファンクラブの特典は11曲ですが、今回のものは10曲収録でロサンゼルスの Fonda Theatreで演奏された"Baby, Please Don't Go"が収められていません。Mudcrutch 名義の2曲に関しては何の情報もありませんが、TP&HBの公式サイトに掲載された説明によれば「今年後半に発売される予定のセカンドアルバムに収録される曲」とのこと。今年後半なんでしょうか…夏前には発売されるのではと予想していたのですが。
Mudcrutch フェス出演
Tom Petty、Mike Campbell、Benmont Tenchがメンバーで1975年に解散したTP&HBの前身とも言えるバンド Mudcrutch。2008年に30年以上の時を経て復活した彼らが、再び集結してアルバム制作に入っていることは以前お伝えしました。昨年末に行われた Mikeのインタビューではレコーディングは終了しミックスの段階まで進んでいると語られていましたが、その後は情報が伝わってきませんでした。
そんな中、2月中旬に2つのフェスティヴァル出演が発表されました。1つめは5月27~29日にイリノイ州チリコシー(Chillicothe)にある Three Sisters Parkで開催される<Summer Camp Music Festival>。The Roots、Ani Difranco、George Clinton 等も出演します。2つめは6月3~5日にオハイオ州シンシナティの Sawyer Point Park &Yeatman's Coveで開催される<Bunbury Music Festival>。Florence+The Machine、The Killers、Haim、Ice Cube等も出演します。ともにチケットは発売中ですが、Mudcrutchのの出演日は未発表です。
Songwriters Hall of Fame に選出
TPが2016年の Songwriters Hall of Fame に選ばれました。授賞式は6月9日に ニューヨークの Marriott Marquis Hotelで開催されます。前年の10月に候補者 が発表され、12月の初旬まで関係者による投票が行われ受賞者が決定します。TPは2015年も候補になりましたが落選。今回2年連続でノミネートされ受賞に至りました。同時受賞は Marvin Gaye、Elvis Costello、Chip Taylor、Nile Rodgers、Bernard Edwards 等。候補に名前が挙がっていた Jeff Lynne、John Mellencamp、Steve Millerは受賞なりませんでした
TPのラジオ番組
TPが選曲から司会まで全てを担当しているラジオ番組「Buried Treasure」のシーズン10が2月18日から始まりました。この他にも昨年11月から「Tom Petty Radio」の放送を開始しています。ここで、TPが現在関わっているラジオ番組を整理してみます。
まずは前述の「Buried Treasure」。これは2006年開始で今回で10シーズン目。有名無名に関わらずTPの好きな曲を紹介しています。番組は衛星ラジオ「Sirius XM」のチャンネル27<Deep Tracks>とチャンネル31<Tom Petty Radio>でオンエアされています。
「Tom Petty Radio」はチャンネル31<Tom Petty Radio>だけで放送されている番組でオリジナル曲や珍しいライヴ、未発表曲もオンエアする内容で、Heartbreakersのメンバーや関係のあるミュージシャンがゲストDJとして出演する時があります。今までにBenmont、Steve Ferrone、Roger McGuinn、Steve Cropper等が登場しているようです。
さらに3月からチャンネル31で「Tom Talks To Cool People」という番組も始めるようです。初回のゲストは The Monkeesの Micky Dolenzで、Facebook に収録の際に撮影したと思われる TPとの2ショット写真が掲載されていました。TPとMonkeesというと意外なつながりに感じるかもしれませんが、昨年発売されたバイオ本「Petty: The Biography」の中でティーンの頃に「The Monkees Show」を見ていたことを語っていました。
TP、新人バンドをプロデュース
昨年の10月に「Wolfgang's Vault」が配信しているデジタル雑誌「Paste」が報じたニュースですが、TPが昨年10月に4曲入りの『EP』というデビュー作をリリースした The Sheltersの共同プロデューサーであり、今年発売予定のフルアルバムのプロデュースも担当するとのことです。このバンドは4人組でうち3人がカリフォルニア生まれ。ギターの Josh Joveは TP&HBの『Hypnotic Eye』にエンジニア、そして"Forgotten Man"で「Guitar [Fuzz]」とクレジットされていた人物です。
アナログ盤のカッティング作業を撮影した動画が3月初旬にバンドのTwitterに投稿されていましたので、そろそろリリースに関して何らかの情報が公開されるのではないかと思います。また、上のニュースでもお伝えした5月27~29日に開催される<Summer Camp Music Festival>の出演バンドの一員として Mudcrutchと共に名前が挙がっています。このバンドについての TPの発言が聞いてみたいです。
The Dirty Knobs もフェス出演
Mike が参加している The Dirty Knobsが7月9日と10日にコロラド州テルユライド(Telluride)で開催される<The Ride Festival>に出演するとフェスの公式サイトで発表されました。どちらの日に出演するかは未発表です。7月に MIkeが単独行動するということは Mudcrutchの活動は6月中に終了するのでしょうか、気になります。
Benmont、Rolling Stonesを語る
オーストラリア出身の映像作家 Jeremy Dylan(Bob Dylanとは無関係) が運営するポッドキャスト<My Favorite Album with Jeremy Dylan>に Benmontが出演しました。番組は約66分で、お気に入りとして選んだのは Rolling Stones の1968年の作品『Beggars Banquet』。このアルバムについて Benmontは番組の中で熱く語っています。
TP、結婚披露パーティーに出席
グラミー賞授賞式の前日(2月14日)に開催された Jimmy Iovine の結婚披露パーティーにTPが出席したようです。この日は同じく業界の大物である Clive Davisを祝うパーティーもあり、Billboard.comの記事ではこのバッティングを「Battle of the Grammy Parties」と表現し、両パーティーの開催までの調整やゴタゴタを伝えています。
Tal Wilkenfeld の新作に Benmont参加
Jeff Beck、Chick Corea等との共演で名を上げた29歳のベーシストTal Wilkenfeld。活動拠点をデビュー時のニューヨークからロサンゼルスに移し、Jackson Browneのスタジオで新作をレコーディング中です。これまではジャズ・フュージョン系での活躍で知られていましたが、新作ではヴォーカル、ギターなどを手掛けるほか、音楽性もより幅広く変化しています。そんな新作の先行シングル"Corner Painter"(3月4日発売)には、Benmontが参加しています。
Steve's Activities * 5題
1) ギタリスト Toshi Yanagiが、2月21日にスタジオシティのThe Baked Potatoで行ったライヴの映像4本を YouTubeにアップしました。
ドラムを叩いているのはSteveです。4本ともステージ全体を撮影したものなので、体の大きなSteveがほんの小さくしか見えないのが残念ですが、バンドの音はかなりイケてます。
映像:Ⅰ / Ⅱ / Ⅲ / Ⅳ
2) Steveが2月24日にサンタモニカのライヴハウス The Buffalo Club に出演しました。 これはスタジオミュージシャンやツアーギタリストとして有名な Steve Postell が中心となって始めたユニット Night Train Music Club への客演です。このユニットは以前は違うライヴハウスで演奏していたようですが、閉鎖に伴い新たにこちらに移ってきたとのこと。彼らは毎週水曜日にライヴをやるようですが、Steveが今後も参加するかどうかはわかっていません。 当日の動画がYouTubeに2つアップされていますが、残念ながら映像が暗いのでSteveの姿を見るのは難しいですが音を楽しむことはできます。"I Saw Her StandingThere" "Come Together"
3) 2015年10月のメールマガジンで取り上げた Boo Rayのレコーディングがいよいよ終盤を迎えているようで、そろそろ完成するとのことです。アルバムのレコーディングの様子をとらえた90秒の動画もFacebookで公開されました。その中で少しだけSteveの姿を見ることができます。
4) 元Average White Bandのメンバー Hamish Stuart、Molly Duncan、そして Steve の3人が発表するアルバムの告知映像がYouTubeにアップされました。彼らは昨年の夏以降に数回ライヴを行い、9月にはアルバム発売も告知されていましたが未だにリリースされていません。今回のアルバムのリリース元である「3Ms Music」の Facebookページで1月17日にレコード発売契約を結んだ旨の記事がありましたが、リリース日は未定。
今月のランキング記事 * 4題
1) 雑誌「Rolling Stone」のサイトに<Rick Rubin: My Life in 21 Songs>いう記事が掲載されました。この中に"Mary Jane's Last Dance"が選ばれています。この曲に関して Rickのコメントは短いですが、なかなか面白いことを語っていますので是非お読みください。
2) オンラインマガジン「PopMatters」が<Why Tom Petty Still Matters Top 20 Songs>という記事を掲載しました。ランキング記事には定番の曲が多いですが、このランキングには比較的珍しい曲も選ばれています。
3) 雑誌「Guitar Warld」のサイトが<The Top 30 12-String Guitar Songs of All Time>を選出。数々の名曲に交じって"Free Fallin'"が選ばれていました。順位の高さにちょっと驚いています。あの曲やあの曲よりも高い順位だとは... ちなみに1位に選ばれたのは多くの方が言い当てられるベタ(と言うか、まあ順当な)な曲でした。
4) アメリカのケーブルテレビ局<AXS TV>が自身のサイトに<The top 10 Tom Petty and the Heartbreakers songs>を発表。特に目新しい内容ではありませんが TPのソロ曲は含めず、タイトル通り TP&HB名義からのチョイスになっています。
TP&HB ライヴがミュージック・エアで放送
音楽専門チャンネルのミュージック・エアが「ロックの殿堂2ヶ月連続特集! 歴代殿堂入りアーティスト計70組放送!」と題した特集の中で「トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ:ライヴ・イン・ゲインズビル2006」を放送するとのこと。初回は3月26日(土)。残念な事に解説が「03年のシカゴでのライヴ」と間違って表記されています。
『Greatest Hits』のアナログ盤が発売に
『Greatest Hits』のアナログ盤が6月3日に発売されるとの情報がありました。『Greatest Hits』は1993年に発売、2008年に再発(1曲差替えジャケットを変更)されましたが、今回発売されるのは1993年版ではないかと思われます。仕様は2枚組とのこと。リマスター等が施されているかどうかも現時点で不明です。
クイズに挑戦!
10秒間流れる曲の1部を聞いて質問に答える「Take The Test」に TP&HBの問題「TAKE THE PettyTest」が登場しました。現在 パート2まであります。そんなに難しい設問ではありませんので、みなさんもぜひ挑戦してみてください。TP以外にも様々なミュージシャン、ジャンルの質問があります。息抜きや暇つぶしにやってみるのも良いかもしれません。
Feb-2016
新年の活動始めはライヴから!
昨年12月19日に行われたチャリティライヴ「Merry Minstrel Musical Circus」にSteve Ferrone以外の TP&HBがサプライズ出演しましたが、 年明けの1月9日(土)に行われたチャリティイベント「The 5th Annual Sean Penn & Friends HELP HAITI HOME Gala Benefiting J/P Haitian Relief Organization」に Steve も加えたフルメンバーで参加しました。
イベントには Madonnaも出演。主催者であり、夫婦関係にあった Sean Pennと彼女が公の場で2ショットを見せたことで話題になりましたが、日本ではあまり報じられませんでした。残念ながらTP&HBの演奏曲目はわかりませんが、当日の写真がありましたのでご紹介します。
また、"American Girl"を演奏している短い映像2つ(1 / 2)もご紹介。ステージで踊っている白いドレスの女性はSara Guirado嬢。スペイン出身のダンサーでベリーダンスの名手として有名なようです。
Howie Epstein の軌跡をふりかえる書籍
2003年2月24日に亡くなったTP&HBのベーシスト Howie Epstein に関する書籍「Conversations With My Dead Rock Star Best Friend」が発売されました。著者は Howieの長年の友人で、10代の頃から音楽業界で働いていたカナダ人女性 Susan Daley。同書に写真は掲載されていませんが、公式サイトには著者が撮影したと思われるHowieの写真などが掲載されています。
The Dirty Knobs ライヴ
Mike Campbell のサイドプロジェクト The Dirty Knobs が3月4日にサンタバーバラの「Soho」で演奏します。彼らにとっては今年初めてのライヴです。
Steve's Activities * 6題
1) 1月8日にコロラド州のライヴハウス Buffalo Roseで行われたギタリスト Micki Freeのライヴ当日の写真が地元ミュージシャン Patrick Dune のFacebook ページにあり、その中にSteveの姿がありました。
2) ロサンゼルスの有名楽器店 Guitar Center が毎年行っている世界規模のドラムコンテスト「Drum Off」の審査員を今年も Steveが務めました。当日(1月16日)のフォトセッションでの Steve はこちらで。
3) 1月18日にイタリアのウェブTV「Roxy Bar」の番組「BARONE ROSSO」にギタリストの Phil Palmerが出演しましたが、ゲストとしてロサンゼルスの自宅から Skypeを通じて Steveが参加しました。映像はYouTubeで見ることができます。番組は1時間46分で彼が登場するのは23分から約20分間。Palmerといえば Bliss Bandのメンバーとして有名ですが、他にもセッションマン、ツアーギタリストとして Sandy Denny、Eric Clapton、Dire Straits 等と活動を共にしています。Steveとは Spin 1ne 2wo というユニットを組んで1993年にアルバムを発表したこともある間柄です。
4) Steveや前述の Phil Palmerが参加している Dire Straits Legacy が今年5月から海外ツアーを計画していると発表。情報通りであれば、前号でお伝えした Mikeのインタビューの内容(TP&HBのツアーは夏以降と語っています)の確率が高くなってきます。
5) インドネシアの打楽器専門店「a2z Percussionline Shop」が YouTubeチャンネルでSteveの映像を公開しました。いつ撮影されたものかわかりませんが、この中で自分のドラムのチューニングについて笑顔を交えて解説してくれています。
6) ロサンゼルスにあるギター&エフェクターのブランド「Xotic」のYouTubeチャンネルにアップされた日本人ギタリスト Toshi Yanagiのセッション映像にSteveが参加しています。公開された3曲共に同じミュージシャンによる演奏で、ベースは Gov't Muleの Jorgen Carlsson、コーラス&ギターは Mini Carlsson(Jorgen夫人)が担当しています。 "My Love" "Spud Magic" "Past Message"
Jan-2016
2016年の活動は?
Mikeが最新インタビューの中でこれからの活動に関して彼なりの展望を語りました。 このインタビューは Marko Garafulicが運営するポッドキャスト「Myth vs. Craft」で昨年12月27日に公開されたもので、Mikeは彼の音楽遍歴、課外活動などについて 話し、最後にこれからの活動について質問され、「Mudcrutchのレコーディングが終了しミックス作業中である」「来年は40周年なので未発表マテリアルをリリース (『Wildflowers』かどうかは不明)」「夏には Mudcrutchのツアーその終了後の秋、冬、もしくは2017年にTP&HBのツアーをやるのでは」と語りました。あくまでも Mikeの私見ですので今後の活動がこの通りになる訳ではありませんが、期待は膨らみます。ただ、デビュー40周年に Mudcrutch 優先となる?のは意外というか拍子 抜けした感じが拭えません。さて、どうなるのでしょうか。
新たなハイレゾ音源発売
新たなハイレゾリューション・オーディオ (High-Resolution Audio) が発売されました。今回発売されたのはTP&HBの MCA時代の作品を集大成した6枚組CD(全92曲収録)ボックスセット『Playback』の未発表曲、デモ・ヴァージョンを収録した Disc-5及びDisc-6の2枚。
彼らのアルバムは昨年の4月にも全13タイトルがリリースされましたが、今回発売されたものは前回の様なリマスターが施されていません。 ハイレゾリューション・オーディオは「ハイレゾ音源」とも称され、最近頻繁に使われている言葉ですが、具体的にはスタジオで録音されたマスターテープの情報量に近い高解像度の音源の総称です。通常、多くの作品が高音質の特性を活かすためにハイレゾ音源の発売時にリマスター作業を施す場合が多いので、従来の作品
との違いを楽しめるのですが、今回はそれができないのが残念です。
日本ではビクターエンタテインメントの「HD-Music.」などが販売。価格はTP&HBの公式サイトで9.99ドル(約1,223円)、HD-Music.では2,469円です。アルバム単位 の発売のみで1曲毎の購入はできません。
また、今回はハイレゾだけでなく mp3他のデータでの購入も可能です。こちらは1曲ずつ買うことができます。
「Petty: The Biography」 ペーパーバック版
昨年11月に発売された「Petty: The Biography」のペーパーバック版の発売は今年の11月になるようです。 既に予約受付中ですが、ハードカバー版より約1,700円も安くなっています。ただ、発売から約1年も待たされるというのはどうにも長い。この本自体はメディアや批評家の評判が良く、また著者の Warren Zanesも積極的に番組出演や講演会・サイン会を続けており、セールス面も好調とのことです。
"It's Christmas All Over Again" * 3題
1) 米国のギター専門誌「Guitar World」がクリスマス・ソングのトーナメント投票を行ったところ同曲が優勝を果たしました。 エントリーは合計32曲。中には "Happy Xmas (War Is Over)" (John Lennon)、"Santa Claus Is Coming to Town" (Bruce Springsteen)などの超有名曲もありましたが、 これらの強豪を上回る得票数での優勝でした。ちなみに準優勝は The Kinks "Father Christmas"でした。
2) 様々なサイトで伝えられましたが、アメリカ大統領 Barack Obama、副大統領 Joe Biden が「Christmas Music Playlists」を作成したことをホワイトハウス が発表。Biden副大統領が選んだリストに同曲の名前がありました。
3) 音楽情報サイト ULTIMATE CLASSIC ROCK が「Top 10 Christmas Songs」を選出しました。その8位に同曲がランキングされていました。
Benmont 関連 * 2題
1) 12月8日にロサンゼルスのライヴハウス Troubadourで行われたベーシスト Tal Wilkenfeld のライヴに Benmontと Jackson Browneが出演。 その時の映像が YouTubeにアップされています。曲は"Something Fine" "Doctor My Eyes"。2曲とも Jacksonの1stアルバムに収録されている名曲です。
2) American Music Associationが「2015 Americana Top 100」を発表。これはルーツミュージックに根差した優れたアメリカ音楽(アメリカーナと称される) をAmericana Airplay Chartに基づいて選んだランキング。この中で Benmontがメンバーの一員である Watkins Family Hourのデビューアルバムが26位、彼が セッションに参加した James McMurtry「Complicated Game」が15位にランクインしています。
Steve's Activities * 2題
1) Steveが参加した 12月16日の Nathan East 韓国公演の映像が YouTubeに何本かアップされています。 その中から Stevie Wonderのカヴァー"Sir Duke"とNathanが参加しているバンド Fourplayの"101 Eastbound"をご紹介。どちらも楽しそうにドラムを叩くSteveの姿を見ることができます。
2) 1月5日にパサディナの Jones Coffee Pasadenaで行われたライヴでの映像(3曲)が YouTubeにアップされています。 1曲目は T-Bone Walkerのカヴァー"Late Blues"。2曲目は The Beatles の"With A Little Help From My Friends"。3曲目は Henry Mancini 作曲、1962年公開の映画 「Days of Wine and Roses(邦題:酒とバラの日々)」 の同名主題曲。1曲目の頭でニット帽にダウン姿と寒そうな感じのままセッティングする Steveの姿を見ることができます。
DVD「She's The One」 また発売
TP&HBが音楽を担当した1996年の映画「She's The One(邦題:彼女は最高)」のDVDがまた発売になりました。 今回も特典で"Walls"のミュージックビデオとTPが少しだけ登場するメイキング映像が収録されています。低価格ですので映画を見たことのない方はこの機会にいかがでしょう。